教育分科会 in 新潟 (2004.10)

 今年は新潟ということもあって、予定の30名から12名の少し少ない参加でした。内訳は小学校2名、中学校4名、高 校4名、元高校2名でした。地域も地元新潟が5名で大阪3名、熊本、鳥取、群馬、徳島が各1名ずつでした。互いの顔が 見えるように全員が丸く円になって座り、初めに棗田さんから全ア教連の説明と会の運営について話しの後、司会役を新潟 の田中好秀さんにお願いして始まりました。まず、パッセージ風に各自の自己紹介をし、今困っている事があればワークシ ョップのような形でやってみてはどうかと提案があり、大阪の泉博夫さんの方から自分の高校の総合学科でやっている総合 的な学習を皆さんと一緒にやってみたいと言われたので、前半にそれをやって、後半は自分の今抱えている問題を全員で考 えるという形で進めていく事になりました。

 ☆ 総合的な学習のワークショップ ☆

 泉さんのワークは、まず、最初に「デートゲーム」というもので、一週間に毎日一人ずつ誰かとデートするよう予約を取 り合い、曜日ごとにデートの相手と二人ペアになって向かい合って座って、1分間ずつ交互に決められたテーマで話しをす るというやり方です。例えば「自分のかかわった生徒でこんな素晴らしい生徒がいるという話しをする」とか「素晴らしい 保護者の話し」「合わなかった保護者」「合わない先生」等です。曜日ごとにデートの相手を変えていき、話すテーマが変 わるのでワクワクします。生徒にする時は「素敵な先生」「いい友達の話し」など別のテーマでするそうです。
 次に相手の名前を言いながらマジックペンやボールをほうり投げて相手にパスするゲームをしました。最初は2人→3人 →5人と最後は全員で回しました。相手と呼吸を合わせないと失敗するので、皆真剣にパスし、最後は全員で成功しました。  次に「世界がもし100人の村だったら」を使っての、お菓子の配分ゲームをしました。世界の富の半分以上を2割の人 が支配しているということを体験するゲームです。楽しくゲームをして、10分程休憩しました。

 ☆ 今困っている問題 ☆

 後半は中学の先生のケースで、教室の床にペンの青いインクが流れていたり、ゴミが散らかっていたり、ガラスが割られ ていたりして、誰がやったのかわからない状態で非常に腹が立ったという事例です。まず問題を整理するために「普段の授 業は静かですか?」「何に腹を立てましたか?」「他の教室はどうなっているのですか?」「学校全体としては落ち着いて いますか?」という質問が出され、さらに「教室の汚れに先生はどうしたいのですか?」「その時の怒りは何に対する怒り ですか?」と考えていきました。そして、誰がやったのか知りたいということよりも、今後このような事が起こらないよう にしたい、教室をきれいにしたいという気持ちを生徒に伝えたいというように問題が整理されていきました。そして、つい うっかり失敗して汚れたのかもしれないし、先生を困らそうとしてやったことではないかもしれないので、「うっかり失敗 してしまったら言ってね」とか、「私はきれいな教室が好きです」と生徒に言ってみようという案が出されました。その中 で、自分は何に対して怒っているのか、生徒を変えなくても自分の考え方、視点をちょっと変えてみて、自分はどういうシ ーンでいつも怒りが出てくるのか、自分の心がどう動いているのかを一歩下がって見ることが出来れば、少し気持ちが楽に なるような気がするということが出されました。そして、これからはゴミが落ちていたら自分で拾って捨てるとか、「私の 大好きな教室なのできれいにしよう」と皆に言う等、嫌な気持ちにならないようにするための代替案を色々出し合いました。
 今回は少人数でしたが、割とゆったりとした雰囲気で中味のある分科会でした。

 (報告 山口昌孝(大阪))
教育分科会のページへもどる
 

アドラー心理学ネットワークのページ戻る