鬼殿 (おにどの)
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鬼殿
 三条大路


今は昔、三条大路より北、東洞院より東の角は鬼殿(おにどの)と呼ばれて

いました。

そこには怨霊が住んでいたのです。

昔、まだ京に都が移ってきていなかった頃、三条東洞院の鬼殿のある場所に、

大きな松の木がありました。

その松の木の辺を一人の男が馬に乗って、矢を入れた武具を背負って、

通りかかりました。

その時、にわかに稲妻が走り、雷鳴が轟き、雨が強く降ってきました。

男は、しかたなく馬から降りて、松の木の下に隠れました。

すると雷は、その松の木を直撃し、男も馬も焼き殺してしまったのです。

その男は、その場所でそのまま怨霊となりました。

その後その場所には、家が建ち人が住むようになりました。

しかしその怨霊は、その場所から離れず、ずっと住み続けたのです。

そのためその場所は、しばしば不吉な事が起こったと、

語り伝えられているのです。



参照、「今昔物語」
三条東洞院鬼殿霊語


京都中京郵便局 (京都中京郵便局)


鬼殿と呼ばれたと思われるあたり

三条東洞院の北東角




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