一条戻り橋・・・(死者も蘇る橋)

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時は平安初期。
 
三善清行の子、浄蔵は紀州熊野で修行に励んでいました。
 
その浄蔵のもとに、父清行危篤の報せが届いたのです。
 
浄蔵は、なんとか父が生きている間に会って話がしたいと、
 
京への道を急ぎに急ぎました。
 
しかし、その願いも空しく、浄蔵が京へ着いたときには、
 
父清行はすでに亡くなっており、
 
一条通の堀川に架かる橋の上で、父の葬列に出くわしてしまいました。
 
「何であと一日早く帰ってこれなかったのだろう。」
 
浄蔵は嘆き、「もう一度話がしたい」と願いを込めて、祈祷しました。
 
すると、突如として周囲には闇が立ち込め、同時に閃光が走りました。
 
そしてその時、父三善清行が蘇り、むっくりと身を起こしたのです。
 
浄蔵と清行は抱き合い、親子の最後の会話をすることができたのです。
 
それからこの橋を、死んだ人も生き返るという意味から
 
戻り橋と呼ぶようになりました。
 
 
一条戻り橋
現在の一条戻り橋

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