大人のための数学教室
──アホでも数学者になれる法
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大人のための数学教室ーアホでも数学者になれる法
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清流出版
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¥1800+税
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ISBN978-4-86029-230-0
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2007年12月13日発行
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買い方
全国の大型書店には置かれるそうです。無い場合は最寄りの書店で注文するか、amazonなどネットで購入して下さい。
受講者で買ってくれた人でサインの欲しい人は、教室に本を持ってきてもらえば喜んでさせてもらいます。
出版社の広告はこんな感じです。
清流出版HP書籍案内(人生論・生き方・自己啓発)
目次
- 第一章 世のため人のための数学
- 第二章 これであなたも数学者になれる
- 第三章 数学研究者のライフスタイル
- 第四章 数学的四方山話し
237頁
自著解説
アホな私が一応数学者になれた、そのノウハウを公開する。サラリーマンを七年半(実は八年半でした。最近きた年金特別便で分かりました。アホですな)やって脱サラして数学者になろうとするようなことは決して勧めるものではない。しかし困難な状況でつかんだノウハウは若い数学者を志す人には、大いに役に立つであろう。私の経験で言うと、研究ノートをしっかりつけられるようになれば、大体研究はできるようになるのであるが、研究ノートをつけること、どうつけたらよいか、など客観的で現実的な方法は、学生時代指導は受けなかった。そのかわりめったやたらと受け売りの精神論をたまわった。私の言う方法は初級から上級まで、自分で効果を検証済みのものばかりである。
題名は数学者になる方法であるが、多分研究者になろうと思っている人(理論系、実験系を問わず)に役立つであろうと思っている。
編集者の御陰でHPに書かれているものをガラガラポンして、かなり読みやすくなっている。それとちょっと追加をしている。
読者の書評、意見
2009/06/03 こんみね氏
先生は自分の父と同い年ぐらいなんですね。驚きました。もう少し若くしておられるかと思っていたので。
工学部出身で単に数学好きというだけの僕にとって、数学者になるというのは突拍子もないことであります。ただ、単に数学好きの延長線上で論文という自分の数学を表現できる方法がある、可能性があるというのはありがたい話であります。以下、いろいろ書きたいことがあるので、話が飛ぶと思いますが、感想文ということでお許しください。
自分は、HPにも書き込んだ通り、大学の授業の量子力学(非相対論)と制御工学でのラプラス変換を用いた信号伝達の流れに感動して、理系(電気系)の分野で生活しています。
@ ラプラス変換
時間単位で書かれた信号の式をラプラス変換することによって代数的に計算でき、その結果ブロック図として非常に端的に流れを表現できることに感動しました。後々、数学の本を読む中で、この変換は写像とも取れるし、演算子(数学でいう作用素)を用いたものなのだという理解になりました。そこから、いろんな分野に興味を持つようになりました。学部でしたウェーブレット変換もこれに含みます。今、本を見てウェーブレットのプログラムを書いているところです。
A 量子力学
先生の本の中で「受験数学」という表現がありました。「受験数学は受験科目の中で最大の暗記科目である。」と。僕も受験時にそれを非常に感じ、はじめに数学の授業を受けて、「面白い」と思った感動は失せ、単に「解き方」を覚えて受験時にそのパターンにいくつ当てはめられるかを競う受験数学が嫌になりました。その結果、得意分野が偏り、私学に通うことになりましたが、問題は感じていません。
そして高校物理の授業の中でも、「初期値と方程式さえわかれば、あとは解くだけ。」という古典物理も面白くないと感じるようになりました。内容として知っておくことは必要だと思いましたが。
高校で、「あれが嫌だ、これが嫌だ。」と言っていた土台の上で、量子力学に出会い、「これは面白い!」と思うようになりました。量子力学もシュレディンガー方程式に数を入力することにより振動子の動きを把握できるという点では、(微分方程式を解くという点では)古典物理と変わらない感じはしますが、黒体輻射から始まる、古典物理では説明できない世界を煮詰めて煮詰めて、形にしていった世界観が今でも好きです。
いろいろ書きましてすみません。先生の本の中に「アホぢから」という表現があります。上で書いた僕の経緯を見るとどうもそのアホぢからが根底にあり、その思いのままに動いてきたような感じがします。ものすごいフィーリングで書いているかもですが。最低限、「秀才君」の動きは僕にはできない。秀才であれば、素直に数学の問題を解くパターンを覚えていくでしょう。
僕が興味を持つジャンルは、経緯から見て環論なのかなと思います。今まで研究ノートを書いてきてこず、数学、物理の本を読んで、「なんかこういうのいいな〜。」と空想を広めてきただけなので、具体的な目標がないのが今の状況です。今後は先生の本に習って、研究ノートをつけていこうと思っています。おおまかには、数学と物理の合間を飛び交う作用素環論は好きです。
自分の中の空想を僕は大事にしたいと思っています。「誰からも認められず黙々とやっているときが花」と本にも書いてありました。今まで結構、「数学が好きなのだから、大学院にいって何かしらの形にしないといけないのでは。」という自分の中での焦りもありましたが、先生の本をきっかけに振り切れました。どうも、「はやくなんとかしなきゃ。」というのはやはり無理なようです。
自分の周囲で数学好きの人はいません。僕が数学好きなのを理解してくれている友人は一人いますが、引越しのため遠距離の付き合いになってしまいました。ですが、誰かに認めてもらいたい。誰かに見てもらいたい以上に、自分の中の数学的自然を如何に育みいずれ花が咲く日まで育て続けられるかが鍵なのだなと、先生の本を読んで思いました。自分の中の神さんを疑わない。非常に大事なことだと思います。
自分は、共立出版の「詳解〜〜〜演習」シリーズを買い捲りました。力学、数学、電磁気学、量子力学、現代物理等々。数学や物理で書かれている内容を大まかにでも全体把握したと思ったためです。その中で自分の向いているものを探そうと思いました。
読んでいると、結局「電磁気学だとマクスウェル、量子力学だとシュレディンガー。要は偏微分方程式を解くのだな。」という理解になりました。ただ、この「偏微分方程式を解く」というのがあまりにも膨大なことであることに後々気づいていくことになりました。偏微分方程式で解が求まる方が特別。数学といっても物理に偏っていた僕の経緯では、この「偏微分方程式を解く」ということの広さは想像を絶するものでした。未だに興味はありますが、外から見ている感じではあります。
シュレディンガーの微分方程式とハイゼンベルグの行列方程式が同じ意味を持つと習った僕は、「じゃ、偏微分方程式もきっと行列で書けるんだな。」と思いましたが、その瞬間頭がパンクしました。全然想像できない。どういう世界が広がっているのだろう。等々考えているうちに環、体、群という存在に出会いました。ウェーブレット変換も積分方程式以外の形からアプローチしている方もきっとおられるんだろうなと思います。こういう話を話している(書いている)と非常に面白いです。
統一理論も面白いなと思いました。量子力学と電磁気学を講義で聞き、量子電磁気学を想像し、その存在を知りました。自然界の4つの力に興味を持ち、電弱理論、統一理論、大統一理論で4つの力を説明できる方程式を組み立てようとする方向を知りました。もちろん、すべて理解しているわけではありません。重力以外の力は今まとめて説明できると聞いています。物理の根本的力を説明できるのであれば、数学の根本的なところも関係してくる。紐理論やM理論では先端の数学が使われているそうです。
半年前に起きた世界同時大不況も経済を数学の方程式に当てはめてそれに乗っ取って証券取引をしていたと聞いたことがあります。高等数学。ありとあらゆる条件を設定して、その方程式の初期値がわかれば、あとはそれが示すように株を取引すればよい。こんな考えで株を動かしているのであれば、難しいでしょう。破綻もすると思います。人が関係するところに、ニュートン力学、ある意味で一つの命令ですべてを動かすようなマルクス主義が成り立つはずがない。もっと別のアプローチが必要でしょう。
以上、いろいろ書きまして失礼致しました。この感想文を最後まで読んで頂けていたら幸いです。この本を読ませて頂けたことに心より感謝申し上げます。
足立先生も研究生活あと10数年と書かれておられましたが、10年といわず何百年でも頑張って続けて頂きたいと思います。小生が言うのもなんですが。
また先生の本を読む機会がありましたら、感想書いていいでしょうか?
また僕の中で研究が進みましたら、報告していいでしょうか?
それでは先生、お体に気をつけてお過ごしください。失礼致します。
<足立より>
ありがとうございます。
勝手ながらブログより転載させていただきました。
感想文、報告、質問、大歓迎です。
今後ともよろぴくぅ〜。
友人S.K氏(フリーの研究者)
この本は、タイトル等から察して、斜め読みが可能な本かと思われるかもしれませんが、私にとっては、そうではなく、無駄な部分が一切無い本で、きっちり読んでこそ、その価値が何十倍にも膨らむ不思議な本です。
自然のなかで農業をおこなうように数学という希有な精神科学の世界を通して、地上での天をかいま見ることができます。
共生の信念を基に、楽しみながら研究(特に数学関連の研究)をしていこうとする者へ、現実的な方法論を示してくれ、真摯で豊富な著者の知的経験からくる読者への啓示は心の琴線に触れるものがあります。私は、この本を、あと数百回読んでいくことを楽しみにしております。
気が楽になる面白い本, 2008/1/21 By 雑学家 (関西) (アマゾン・レビュー)
岡潔の一門として「多変数複素解析学の基礎付け」が青春の夢と語る数学者のライフスタイルを人間味豊かに披瀝した結構面白い本です。数学者になれる方法論を手取り足取り紹介してくれています。大体人の論文は読みにくいものである。分かるということは、慣れるというか、対象に親近感がでてくること。定理などはコンパクトに整理された教科書よりオリジナルな論文を読む方が肥やしになる。研究ノートを書き続けることが大事。そうすればアイデアも出てくる。秀才君がうようよいる、流行のところに首を突っ込むのはアホには分が悪い。アホは人が早わかりするからといって落ち込まないこと、自分が研究者に向いていないなどと思わないこと。未知の世界には地図がないどころか道すら無い、木を切って道をつくり、地図をつくることも研究の一つである。誰からも認められず黙々とやっている時が花。など名言の宝庫です。
若林功氏の私信より(成蹊大学、数学者)
毎日弛まず研究を続け 研究ノートを書かれてこられたことに心から敬服し、また、苦境にあっても心豊かに暮されている姿にも敬服させられています。
楠幸男氏の私信より(京大名誉教授、恩師)
題名がどうも・・・
後輩M氏の私信より
「アホでも数学者になれる法」を買いました。
日本橋の丸善でたくさん並べて置いてありました。
今度、ノートを見てもらうときはもっと緻密な書き方でお見せしたく思います。(P.104)
やはり本になると読みやすい。きれいで感じのいい本です。
米谷文男氏(京都工繊大、数学者)
風に翻させて太股見せる老婆心
艶なるかな 足立小町
阿呆故に野を耕している
素に 朴に 訥に
貴方は饒舌に!
新著利他行有難う
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