人事交流=強制反対に反対する近畿郵政労働者の会
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09/03/23

JP労組活動家はストライキ思想を錬磨すべし!


3月18日に開催された「生きづらいのは自分のせいではない!民営化に抗した闘いは続く!90春闘郵政討論集会」は、実力闘争が何のためにあるのかという古くて新しい課題を切り取った。実力闘争にはデーモンが必要なことが理解出来る。ストライキを体

感できる労働者は、本当に幸せである。自分の生き方を問い直し、「思索する素材」を手に入れることができよう。日本郵便非正規ユニオン、郵政職場の不当労働行為を正す会、加古川局労働委員会、郵政労働者ユニオン神戸東播支部灘分会、資本の報復に曝されている松下プラズマ・ディスプレイ偽装雇用争議、10・19反戦・反貧困、反差別イン京都共同行動、そして討論集会を呼び掛けた、人事交流=強制配転に反対する近畿郵政労働者の会、これら一連の活動報告・メッセージは、

剥きだしの搾取と収奪の弱肉強食の論理が跋扈する現下で、自分たち自身が闘いの現場に密着し、闘いの前進に寄与する労働者の階級意識の形成とその展開の一環として取り組まれ強烈であった。新しい前進の胎動、郵政民営支配を打ち砕こうとする新動向・ストライキの闘いの姿を捉え、それを伝え、郵政戦線の橋頭堡であるという意気込みのもとに、所与の条件下の闘いをめぐる課題を前進させる観点と結びつけて論じ合い、共同の討論を深め、共通の認識をつくりあげ、資本の専横の手を縛る方策を練りあげる材料を提供した。

討論集会翌朝の郵政労働者ユニオン神戸東播支部灘分会ストライキ決行(19日)に対して灘支店は、なによりも郵政労働者ユニオン神戸東播支部灘分会とJP労組東神戸支部灘分会を分断するために必死の弾圧態勢を取った。ユニオンの実力闘争とそれを支持するJP労組組合員の侃々諤々な論議は成長している。徐々にではあるが、確かに、階級闘争は変容しつつある。より戦闘的になっている。一方、資本の側もなんらかの教訓を得た。労働組合分断政策の舵を必死に切ろうとした。 われわれは、ストライキ支援集会の灘支店門前にて檄布を送った。JP労組本部に時にはそっぽをむかれ後退を強いられても、真実を提示し歴史を前進させるべく、ストライキ思想を錬磨し、連帯という理想を捨てることはなく、闘争を放棄することなど決してないと決意を表明した。

大幅賃上げによる生活改善を掲げよう!

2009年春闘を実力闘争で闘おう!

JP労組を闘う労働組合に変えよう!

JP労組第3回中央委員会議案批判>

人事交流=強制配転に反対する近畿郵政労働者の会

1、ペテンだらけのJP労組の賃金要求

 JP労組第3回中央委員会の議案のメインテーマは言うまでも無く、09春季生活闘争方針である。しかし、それは闘争方針とさえ呼べないものであり、労働者を愚弄するペテン的なものであり、連合の春闘要求からさえ後退したものである。

 JP労組の賃上げ要求は「物価上昇に見合う賃金水準の確保に向け『一時金の引き上げ』および『時間外割増率の引き上げ』を中心とする総合的な労働条件改善を求めていくこととします」というものである。これに対し、連合の要求は「賃金カーブ維持分を確保した上で、消費者物価上昇に見合うベアに取り組む」というものである。

 一見すると、両者の違いは、賃上げをボーナスの引き上げで行うのか、基本給の引き上げで行うかの違いでしか無いように見える。しかし、基本給の引き上げの場合、対象労働者が定年で辞めるまでその効果が持続するのに対し、ボーナスの場合はその効果はその時限りでしかない。一年間で見れば同じ引上げ額でも、その後のことを考えれば両者には大きな違いがある。JP労組の賃金要求は資本にとって余りにも物わかりのいいものと言わねばならない。

 また、連合の要求もJP労組の要求も「物価上昇に見合う賃金引上げ」を求めている。しかし、これは果たして賃金引上げ要求と呼べるようなものであろうか。物価が10%上昇した時に、賃金が10%上昇しても、それは名目的に賃金が上昇しただけで、実際は賃金引上げになっていないことは明らかであろう。従って、両者とも闘争目標を「実質生活を確保」としか定められず、生活改善ということさえ掲げていないのである。ところが、その労働者の実質生活と言えば、この議案自体が言うように「平均年収は2007年度まで9年連続減少し、労働分配率においても6年連続減少するなど、非常に低い水準まで落ち込んでい」るのである。こういう状況下、物価上昇分しか賃金引上げを要求しないこと、実質的な賃上げを放棄していることは、物価上昇と賃金引き上げのタイムラグを考えるなら、これまでの物価上昇分は追加収奪となるのであって、「実質生活の確保」さえおぼつかなくなってしまうであろう。 実際、郵政においても08年春闘において、7年ぶりに賃上げがあった訳であるが、わずか600円、一日当たり約20円の賃上げでは、それまでの6年間もの賃上げ無しによる損失(JP労組によると民間平均とは、その時点で2万数千円の開きがあったという)が回復されたとは言えないのである。この点からだけも、春闘において、郵政労働者が大幅な賃上げを要求する権利を有すると考えるのが妥当であろう。

2、欺瞞的なJP労組のワークシェアリング春闘

今春闘のJP労組の要求のもう一つの特徴は、正規労働者の賃上げを実質的に断念する代わりに、非正規労働者の賃上げ・待遇改善を強力に要求するという一種のワークシェアリング型の闘争である。しかし、正規労働者の賃上げの断念の理由が、現在の経済恐慌下の先行き不安というのだから、同じことが、非正規労働者の賃上げにも言えるわけである。今や、郵政における非正規労働者は20万人で、正規労働者23万人とほぼ同じなのであり、郵政資本にとって正規労働者の賃上げ同様、非正規労働者の賃上げについても簡単に譲歩する訳が無いのである。

JP労組が掲げる非正規労働者の賃上げ・待遇改善は最初から実現するつもりのない単なるお題目であり、闘いが無いことをごまかす役割を果たしているといっても過言では無いであろう。実際にそれを証明したのが、今年2月の郵政における非正規労働者の賃金である。評価項目の中に「パソコン作業に従事している」などの項目が追加されたことによって、多くの非正規労働者が賃下げの憂き目にあっているのである。20代後半の非正規労働者は、1か月に付き「3千円下がった」と言い、60代の非正規労働者は賃下げだけでなく、班長から「やめてくれ」と言われたという。非正規労働者に対しても、高齢で比較的賃金の高いものに対する「肩たたき」が始まっているのである。

ところが、これほど重大な非正規労働者に対する賃下げ、待遇改悪攻撃に対し、JP労組は問題にしないだけでは無く、情報さえ流していないのである。しかし、これを問題にしないで、彼らの春闘における非正規労働者に対する賃上げ・待遇改善要求を信用せよというほうが無理というものであろう。

そして、付け加えて言うならば、今春闘において、JP労組の要求によって、非正規労働者の賃金・待遇に多少に改善が見られても、それはあくまで3月末から見ての改善であって、1月末との比較では、依然として改悪されている非正規労働者が多数存在するという恐るべき陰謀・ペテンが進行しているということである。

3、ベア見送りに反対・疑問続出

以上みてきた、この要求とも呼べないような、しかも連合の要求からさえ後退しているJP労組の要求に対して、当然、JP労組の内部からも異論が職場集会、各級機関会議等で続出した。2月11日の近畿地本・第1回支部代表者会では「ベア要求をしないということで、組合員の生活はどうなのか。賃金も雇用も明確にしベア要求を。ワークシェアリングは組合員の生活が保障されていなければならない。賃金引き下げとなるワークシェアリングは望むべきでない」(びわこ西支部)。「ベア要求見送りについて、連合内の最大単組としての役割を意識する必要がある。組合員の結集意欲を高める意味からもベア要求を」(京都洛央支部)。「ベア要求は掲げるべき」(神戸東支部)など。

2月18日からの第3回中央委員会では、「ベア要求すべき」(信越、九州、沖縄)、「ベア要求を見送る場合はわかりやすい理由説明を」(南関東、東海、北陸、北海道)など、ベア要求見送りに対する反対・疑問の声が相次いだのである。

これに対する本部答弁では、ベア要求を見送った理由として「昨年のリーマンショック以降、世界的な景気後退に伴い、企業業績の急激な悪化は、日本郵政グループも例外ではなく」「中間決算では一定の経常利益を計上したが、その後の営業成績は低調に推移し、昨年12月の国内郵便が前年同月を大きく下回り、今後も景気後退の影響が想定される」ことをその大きな理由にしている(JP労組新聞第32号参照)。

4、郵政グループの中間決算

中央委員会議案では、郵政グループが、9月の中間決算で経常利益4225億円を計上したことしか触れられていないので、もう少し詳しくこの中間決算の内容を見てみよう。

郵政グループがインターネットで公開している決算公告によると、郵政グループ全体の連結中間決算での経常収益は約9兆4869億円、経常費用は約9兆644億円(内、人件費は1兆1653億円)、経常利益は4225億円、税引等調整前中間純利益は約3561億円、中間純利益は約2225億円である。したがって、単純に計算して、今年3月の決算では4450億円の純利益を計上すると予想される。もちろん、トヨタをはじめ日本の大企業のほとんどが下方修正しており、郵政においても予想を大きく下回る可能性を完全に否定することはできない。しかし、2225億円の中間純利益中、郵貯の純利益が約1502億円で、約68%を占め、その郵貯の利益のほとんどが、国債の運用利益なのである。もちろん、周知のように、日本の国家財政は危機的状態ではあるが、今すぐその国債の利子支払が途絶えることは考えにくい。最悪の場合でも3月末決算で郵政グループは3千億円の純利益を計上することはほぼ確実であろう。2兆円の純利益を上げ、わが世の春を謳歌していたトヨタが、4500億円もの赤字企業に転落するというまさに恐慌状態の下、3千億円から4千億円の純利益を計上するということは、消去法的に郵政グループを日本一の高利潤企業に押し上げる可能性が高い。

5、郵政の抱える諸矛盾

もちろん、郵政グループにおいても不安材料がないわけではない。年賀販売は前年を下回り、配達記録郵便は三百億円の赤字を抱え廃止された。代わりに登場した300円の簡易書留と160円の特定記録郵便であるが、配達記録で配達していたカード類などが特定記録郵便に移行すればそれだけ利益が減少するし、簡易書留に移行すれば利益は増えるが、それだけ厳しい競争下に置かれることになる。佐川急便は「本人限定」という枠ではあるがすでにカード配達を始めているのである。

郵貯と簡保では、数年前には何兆円もの利益をもたらした「金銭の信託」というマネーゲームは、いまや1900億円もの含み損を抱える時限爆弾となっている。もし、その含み損が現実損に転じれば、郵政グループは大きな損失を計上せざるを得ないのである。また、中央委員会議案では一定の歯止めがかかったとされる郵貯残高の減少であるが、2008年4月1日から9月30日までの半年間で、約181兆7438億円から約178兆5614億円になり3兆1824億円が減少している。これは、1年間に換算すると6丁3648億円の減少であり、確かにこの数年間の一年に10数兆円も減少していたことからは減少の程度は少なくなっているとはいえ、依然として巨大な額の流失であることには変わりはないのである。そして、その巨額の支払いに応じるための資金を提供してきた財政投融資からの預託金の返還もついに実質的になくなり、状況はむしろ厳しくなっているのである。その支払資金を国債からの返還金から工面すれば、当座はしのげるだろうが、国債という安定的な利潤源の減少になるのである。

郵便事業も、貯金も、簡保も展望がない中で、20兆円産業と期待されたのが、郵政グループの保有する土地や家屋の売却や再利用による不動産ビジネスである。その土地の価値(1兆4千億円)は国内第1位の三菱地所(1兆8455億円)に次いで第二位ともいわれる。しかし、簡保の宿のオリックスへの売却が鳩山総務相の介入によって、白紙撤回されたことをはじめ、東京中央郵便局の再開発やメルパルクホールの売却も問題視され、期待の不動産ビジネスにも暗雲が立ち込め始めている。

鳩山の背後には旧郵政グループがいるとされているが、その真偽は別として、確実なのは、この一連の騒動が資本家間の郵政の保有する不動産をめぐっての利権争いであり、郵政労働者は鳩山であれ、西川であれ、どちらも支持することは出来ないということである。そして、何よりも看過できないのは、この売却や再利用の過程で、郵政労働者の労働条件の改悪が強行されているということである。第3回中央委員会でJP労組中央が100点満点であったという「簡保の宿」のオリックスへの譲渡の場合でも労働者の退職金が299万円も低く計算されていたという(週刊ポスト3月20日号参照)。

郵政民営化法案によって、民営化による労働条件の悪化は防止されているはずなのであるが、売却や子会社設立の場合は別なのである。そして、その典型的な例がJPエクスプレスの例なのである。

6、絶対に認められないJPEXの劣悪な労働条件

09年度の郵政事業にとって、最大の変化が、ペリカン便とゆうパックの統合によるJPエクスプレス(JPEX)の誕生であろう。しかし、その進展は遅れに遅れ、とりあえず4月にペリカン便側だけでJPEXを誕生させ、ゆうパックとの本格的統合は10月になるという。問題はこのJPEXの労働条件である。議案によると「①所定内労働時間が2080時間②平均賃金水準が郵便事業会社に比べて大幅に低い、③定期昇給制度がない」という。出向者については、「年次有給休暇、特別休暇等、給与・賞与については、郵便事業会社の就業規則を適用する」とされているが、労働者が、出向期間終了後に郵政事業会社に戻ってこず、JPEXで引き続いて就業することになれば、この過酷な労働者条件を受け入れざるを得なくなる。そもそも今回の出向は、通常の出向と違って、ゆうパックという業務とともに労働者が移動するわけだから、期間終了後に労働者が郵便事業会社に戻ってこれる可能性は極めて低いと言わざるを得ない。当然、「片道切符ではないか」という疑問が労働者から出されたわけであるが、近畿地本・第1回支部代表者会議では近畿地本は「現行の出向転籍協約の中で、『期間満了の場合は会社への復帰を求める』となっており~片道切符という考え方ではない」と明確に片道切符を否定していたのであるが、第3回中央委員会ではJP本部は「出向期間終了後の対応」に関して「基本は現勤務支店に復帰。出向期間の延長は本人の意向に反して行われることはない」と答弁し、近畿地本見解との微妙な違いを見せている。実際、「JPエクスプレス株式会社への出向問題に関する了解事項(案)」という文章においても、「3 出向者の出向期間は、原則2年とする。ただし、不測の事態等特段の事情が生じた場合は、会社はその内容を良く勘案し、当該社員の意向も聴取した上で、特例として出向期間を短縮することがあるものとする。また、当該社員の希望により出向期間を延長することがあるものとする。」となっているのである。問題はこの「本人の意向」である。2年間も離れていて現在の支店に復帰を望む労働者は少なく、出向の延長を希望する労働者が多いと想定されるのである。民間会社でも、何回かの出向の延長の後、最終的に本人同意のもと転籍というパターンが多いのである。JPエクスプレスの場合もそういうパターンが想定され、片道切符の可能性が極めて高いといわなければならない。

また、JP労組は今回の出向に関して、本人同意を原則とする要求を提出していたが、「当該社員の意向を最大限尊重する」ということしか引き出すことに成功していない。そして、先の「了解事項」では「2 出向に当たっては、当該社員の意向を最大限尊重する。その結果、出向者数に不足を生じる場合には、労使双方において責任を持って対応する」とされているのである。したがって、出向を嫌がる労働者に対し、管理者だけで無く、組合役員も説得という名の強要に加担する可能性が大なのである。

さらに、このJPEXでの労働条件の低下を容認することは、NTTのように子会社を作るたびに労働条件の低下を招き、労働者の労働条件が限りなく悪化する道に郵政グループも大きく踏み出すことを認めることを意味するのである。JP労組はJPEXの労働条件の改善が無い限り、統合そのものを認めない位の気概を示すべきである。JP労組組合員は中央本部にそれを要求しよう。また、出向にかんするスケジュールによれば、5月に移行確認がされ、6月に選考・調整となっているが、我々は出向拒否キャンペーンを展開する必要があるだろう。

7、パートナーというより召使い

 現在、JP労組と郵政グループは、新パートナー宣言なるものを結び、労使協定・協約の冒頭に掲げている。パートナーというのだから、労使対等が大原則のはずであるが、今回の議案を見る限り、JP労組は郵政当局になめられまくっている。例えば、「将来展望となるべき中期経営計画の策定が遅れており、未だ公表されない状況にあります」と議案は言うが、この中期経営計画の未公表は昨年10月の第2回中央委員会でも問題にされていたのである。この中期経営計画の未公表はJPEXの問題や労働力政策の問題にも悪影響を与えているというのに、JP労組は抗議行動さえ行っていない。すべてが郵政当局の都合で決められており、JP労組との約束などは反故同然である。

 これが、日本最大の民間労働組合で、正規労働者中90%の組織率を誇るJP労組の労使関係の実態である。闘いを忘れた労働組合が無用の長物であることの典型であろう。

 そして、その日本最大ということにも危険信号が灯り始めた。第2回中央委員会では結成大会から起算して純増と偽装していたのだが、この第3回中央委員化においてようやく第1回大会と比べて、1182名の減であることを認めたのである。30万名組織どころか20万名割れもこのままでは現実化しそうである。これもひとえに職場では郵政当局が横暴の限りを尽くし、労働組合はあって無きがごときで、JP労組はその存在感を全く示せていないことが最大の原因である。この面でも、闘う労組が必要とされているのである。

8、最後に

 今年3月の決算では郵政グループは、4千億円台の純利益という日本で最大級の高利潤を計上するであろうが、にもかかわらずJP労組はベア要求を見送るという。今やJP労組幹部の思考方法は御用組合の域を超えて、資本家、経営者とほとんど変りなくなっている。それを実際に証明したのが、近畿地本・第1回支部代表者会議での山脇委員長のあいさつである。現在のような景気後退の下「このような状況下でベア要求をすれば、それに耐えうる経営体制への転換が求められることは必至。自動車はベアを求めているが、その先に来るものを考えると背筋が寒くなるが、JP労組はその道を選択しない」。このような経営者の発言と言ってもどこでも通用するような発言をする人物を委員長にいただかなければならないJP労組近畿地本の現状に、心ある労働者は背筋が寒くなるだろう。しかし、それ以上に背筋が寒くなる決定が中央委員会では採択されている。「人材交流」「労使双方の立場を理解できる人材を育てていく」という名目で、篠原中央執行委員が、中央執行委員を辞任し、日本郵政株式会社の社員になる代わりに、「中央本部に日本郵政株式会社から特別中央執行委員を登用する」というのである。経営者側の人物が労組の中央執行委員になるというのであるから、春闘などの闘争が今以上に出来レースになるのは目に見えている。JP労組の堕落はとどまる事を知らないかである。

しかし、今本当に、JP労組に求められていることは、09春闘を大幅賃上げによる生活改善を掲げて闘うことである。ストライキの一票投票を行い、09春闘を実力闘争で闘う態勢の構築に直ちに取り組むことである。「100年に一度の不況」に際し、要求を控えるのでは無く、各地で起こる非正規労働者を始めとした労働者の闘いに連帯し、大幅賃上げを掲げ、実力で闘うことである。

昨年の賃上げに関して、それをJP労組はJPUと全郵政の統一による日本最大の民間労組の誕生の効果としたのである。しかし、僅か一年で実質的な賃上げを放棄するのだから、彼らの言う「数は力なり」がいかに真実とは程遠いかがよくわかる。今、郵政労働者にとって必要なのは、生活を改善するための大幅な賃上げ要求であり、それを実現するための闘う労働組合である。量だけでなく、その質が問われているのである。闘う組合かどうか

という質が。

JPEX出向断固反対!

不当な雇い止めに断固抗議の声を!

JPエクスプレス株式会社への契約替えに関するQ&A(抜粋)

Q、何故、雇用契約期間を4ケ月とするのか。
A、宅配便事業統合により、当社のゆうパック事業は10月迄の間に、JPEXに移行します。JPEXでは8月から期間雇用社員を採用する計画になっています。JPEXでの宅配事業の円滑な実施のためには、引き続き期間雇用社員の皆さんのサポートが不可欠です。そこで、JPEX集配地域の期間雇用社員の方が中心になりますが、JPEXを支えるべく当社との雇用契約からJPEXとの雇用契約に切り替えて戴くお願いをし、その調整をする必要があることから、7月末迄の契約期間とさせて戴くものです。

Q、期間雇用者員も正社員同様に出向できないか。

A、期間雇用社員はそもそも予め必要とされた特定の業務について雇用期間を区切り、勤務場所を限定して採用することとしているため、出向は馴染まないと考えています。

4月1日付けで、課長クラスへのJPEX行きがエリア毎に有無を言わさず命じられた。「JPエクスプレス株式会社への出向問題に関する了解事項(案)」という書簡(郵便事業株式会社代表取締役会長 北村憲雄に宛てた、日本郵政グループ労働組合 山口義和中央執行委員長)が出回っている。この「了解事項」では「出向に当たっては、当該社員の意向を最大限尊重する。その結果、出向者数に不足を生じる場合には、労使双方において責任を持って対応する」とされている。なんと言うことであろうか。月々の組合費が、出向を嫌がる組合員に対し、その説得費用に充てられるというのだ。一方、契約社員のスキルの「見直し」が賃金削減を目的に推進され、そのうえで、5月から意向確認が始まり、6月中に選考が行われる。そして6月末には、8月1日不採用になった労働者に対し雇い止め通知(一ケ月前)が出される。われわれはこの間の事態の本質を次のように見ている。安く買い叩かれた労働力は、富める層をより豊かにするよう利用され、貧しい労働者は貧困に縛り付けられることに変わりはない。いかに労働者を安く買い叩くかで、JPグループも日通も、企業は躍起である。辛酸を舐めさせられるのは常に社会の周辺に差別的にも追いやられた人たちだ。労働組合こそが然るべき対応を迫られているのに、JP労組が会社側に恭順の意を表し、尾っぽを振っているさま(「了解事項」)は、なんと例えればよいのか。ともに理不尽なことに抗議の声をあげよう!仮に、不当な内示・通告があれば、情報をお寄せ下さい。
人事交流=強制配転に反対する近畿郵政労働者の会は、抗議行動を準備しています! メール アドレス : hantaisurukai@mbr.nifty.com 

 近畿郵政の中で人事交流という名の強制配転に反対して闘い、JPU(旧称全逓)・郵政ユニオン・全郵政と組合の垣根を越えた団体です。
 当初人事交流=強制反対に反対することが中心でありましたが、最近では郵政職場全般の労働条件改善や闘う組合・本来あるべき労働運動の再生を目指して運動領域が広がっています。