すいじんし
三皇の始めに上げられることもある燧人氏の伝説はいくつかの本に出てくるが、基本的なところは以下の物語と同じようである。
上古の時代、人々は木の実や草の実、螺や蛤などをとって食べていたが、腥さく嫌な臭いがあって、胃腸を壊し、病気になるものが多かった。
その時、一人の聖人が火打ち石を使って(注:火おこし木、という説もある)火をおこし、食べ物を焼いて臭いをなくした。 民衆は喜んで、この聖人を天下の王と仰ぎ、燧人氏と呼んだ。
(韓非『韓非子』五蠹篇より、趣旨を要約)
燧人氏が火をおこす方法を発見したきっかけについては「鳥がくちばしで樹をつつくのにヒントを得て、木の枝をこすり合わせて火をおこした」という説もある。