| 「815系アルミトレインの進化型として特急列車と同等の価値観と素材をもってデザインした。プライウッドと革を組み合わせたハイバックの転換クロスシートは向い合わせの4人がけにもなり、通勤以外は行楽の楽しい移動空間にもなる。吊革はサークル状に配して実験的なレイアウトを試みた。通勤地獄といわれる時間が九州では癒しのひと時となる・・・21世紀の通勤風景を変えていくパイオニア列車として沿線の開発に役立ちたい。(2001年度グッドデザイン賞商品デザイン部門受賞デザイナー、水戸岡鋭治氏のコメントより引用。」 |
| 一段目左:鹿児島中央駅にて |
| 一段目中:川内駅にて ワイドビューの車窓に、革張りのシート、パールホワイトで統一された色調。無駄をそぎ落とした末に形づくられた機能美。 |
| 一段目右:串木野駅にて |
| 二段目左:UVカット仕様のワイドなスモークガラスの窓。ブラインド等の無駄なものは一切排除。真夏の直射日光をも穏やかものに感じさせる。座席は転換式になっていて、金属製の把手を持ち上げ、左右に振ることによって、進行方向に合わせることができる。 |
| 二段目中:デザイナー自身が「実験的なレイアウト」と呼ぶサークル状の吊革。水戸岡デザインには、実用性と両立できる遊び心がふんだんにちりばめられている。当初からワンマン仕様の設計であるため、運転手が車掌の役割を無理なく兼任できる。 |
| 二段目右:鹿児島市茂頭踏切付近にて 九州の在来線には常に目映い田園風景が広がる。2両編成が標準。 |
| 三段目:九州新幹線に平行して走る鹿児島本線(鹿児島中央-川内) |
| コメント |
| 817系はとにかく気になる存在であった。今年の春のダイヤ改正で、鹿児島には新たに「なのはなDX」と「はやとの風」が導入されたが、それよりも同時期にお目見えした、この近未来的な姿が焼き付いて離れなかった。通勤通学の足としての極めて日常的なところで、あくまで普通に存在するこの電車に魅せられた。山間部の緑の回廊を、そしてすがすがしい田園風景を眺めながらの1時間程の小さな旅がとても心踊るのである。 |