表紙>目次>左手で字を書くために(その2)実技編―レフティやすおの左利き私論4―
2009.4.24
左利き(左きき)の人、および左手を使う人のための
左手で字を書く
(左手書字・左手筆記・左手書き・LEFTHAND WRITING)
方法を考えるページです。
メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』(最新号はこちら)に掲載した
≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」を転載したものです。
(一部整理ができていませんが、アップしておきます。)
先に『左利きで生きるには 週刊ヒッキイ』に掲載した
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ」その13,14を転載した
「左手で字を書くために」
もご覧ください。
左利きの子 |
| 今までの日本になかった種類の左利き本、左利きの子供のための教育保育のガイド本です。 左利きの子供が生活する上で、右利き仕様に偏った社会にどう対処すればよいのか、その生活上のアドヴァイスを試みた本です。 イギリスの左利き用品専門通販のスタッフによるもので、その経験を生かしたものといえるでしょう。 翻訳書ですので、日本とは状況の異なる点もあるかもしれません。 しかし、左利きの本質は変わりません。 左利きのお子さんを持つ親御さんの参考になるでしょう。 今まで気付かなったことも色々出てくると思います。 親御さんのみならず、教育・保育関係者の皆様にもぜひお読みいただきたい、と願っています。 また、一般の人々にとっても、身近な多様性の一つとしての左利きの人たちの存在について知るよい機会になると思います。 表紙にもありますように、この本によって社会の皆様方全員が、今まで以上に「左利きへの配慮と支援」といった見方を持って、左利きの子供たちに接していただけるようになれば、幸いです。 ・『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』 第175号(No.175) 2009/4/11「親御さんへ速報!『左利きの子』教育・保育ガイド本」 ・『レフティやすおのお茶でっせ』 4.23『左利きの子』(のための)教育・保育ガイド本 (2009.4.28) 巻末「参考資料」に、当サイト『左組通信』、およびメルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』が紹介されています。 ●本書で紹介している文房具やハサミについて― たとえば、筆記用具については、「鉛筆グリップ」として紹介されているものでは、同等品として三角グリップや「もちかたくん」、「プニュグリップ」などを紹介しています。 万年筆は、一般用、ペリカンの子供用、カリグラフィー・セット。 ボールペンでは、59ページ左下の写真で「人間工学的」と紹介されている、「Stabilo's Move easy スタビロ・スムーブ・イージー」や、同ページ右上の「オフセットされたペン先」として紹介されている「ヨーロペンYOROPEN」も紹介済みです。 ハサミのページでは、右手用と左手用の違いも説明しています。 ※『左組通信』 〈HPG3〉左手用/左利き(左きき)用はさみ・ハサミ・鋏コレクション 〈HPG6〉左手/左利き用文房具(筆記具・定規・その他) その他の商品は、愛用品のページなどで紹介しています。 お箸のページも作っています。参考にどうぞ。 ●書字についての考察― 本書には、書字についてのアドヴァイスも掲載されています。 鉛筆の持ち方や、用紙の置き方など、こちらのページでの考察に共通するものがあると思います。 (2009.5.4) |
| (初出)2009.4.24(最終) |
―目次― |
| (掲載誌:左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii) 1.第120号(No.120) 2008/2/16「左手書字の研究―実技編(1)はじめに」 ≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」 (1)はじめに 2.第124号(No.124) 2008/3/15「左手書字の研究―実技編(2)」 ≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」 (2)縦書きと横書き―左手書字の要点 ◎新製品ニュース◎ 左利き対応ニンテンドーDSソフト: 左手書字の練習に使える『DS美文字トレーニング』 3.第129号(No.129) 2008/4/19「左手書字の研究―実技編(3)姿勢と持ち方」 ≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」 (3)「姿勢」と「ペンの持ち方」 4.第133号(No.133) 2008/5/17「左手書字の研究―実技編(4)ペンの持ち方」 ≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」..第三土曜日掲載 (4)ペンの持ち方―掌の角度ほか 5.第138号(No.138) 2008/6/21「左手書字の研究―実技編(5)ペンの仰角」 ≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」..第三土曜日掲載 (5)ペンの持ち方―ペンの仰角 6.第142号(No.142) 2008/7/19「左手書字の研究―実技編(6)」 ≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」..第三土曜日掲載 (6)実際に書いてみよう―線を書く練習 7.第146号(No.146) 2008/8/16「左手書字の研究―実技編(7)」 ≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」..第三土曜日掲載 (7)実際に書いてみよう―文字を書く 8.第151号(No.151) 2008/9/20「左手書字の研究―実技編(8)」 ≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」..第三土曜日掲載 (8)縦画・横画の指使い 9.第159号(No.159) 2008/12/20「左手書字の研究―実技編(9)/LYGP2009」 ≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」..第三土曜日掲載 (9)子供の書字練習に役立つ情報2点 10.第168号(No.168) 2009/2/21「左手書字の研究―実技編(10)」 ≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」..第三土曜日掲載 (10)横書き(その1)縦書きと横書きの違い 11.第172号(No.165) 2009/3/21「左手書字の研究―実技編(11)横書き(2)」 ≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」..第三土曜日掲載 (11)横書き(その2)横書きの難点と簡易対策 |
≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」 |
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| 1.第120号(No.120) 2008/2/16「左手書字の研究―実技編(1)はじめに」 ≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」 (1)はじめに |
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| まずはじめに、このシリーズで検討する左手書字の目指す方向について規定しておきましょう。 まず初回ということで、このコーナーで目指している 目標および、条件等を簡単にまとめて置きましょう。 最初に一言すれば、 ここでは、あくまでも従来の右利き仕様の書き方を左手で対応する方法を模索するものであり、 例えば、ダ・ヴィンチの鏡映文字のような特別な左利きのための文字を考えたり、 横の棒(横画)は右から左へ書くほうが書きやすい というような左利き特有のオリジナルな書き方について、考えるものではありません。 *** このシリーズで目指す左手書字のあり方 *** 【目標】 右手書字を想定した、日本語文字筆記の現行規範に則った 「美しい文字、きれいな文字」とされるものを、 左手書字で実現するための基礎となる、普遍的技術を確立する 【条件】 ・ 左手で字を書く ・ 原則として右手書字の現行規範に従う 例えば、筆順(書き順)を守る、横画は左から右へ等 ・ 右手書字の特徴を良しとする 「美しい/きれいな文字」を書くことを目指す ・ 「毛筆」ではなく、「硬筆」について考察する 筆記具は、主に「鉛筆」での筆記を中心に行い 「ボールペン・万年筆」等、他の用具は必要により検討する ・ 初めて字を書く子供にも活用できるものとする 対象は、「子供」から「大人」まで、「左利き」および 「右手が不自由で左手を使わざるを得ない人」等とする ・ 日本語の文字―「漢字・ひらがな・カタカナ」を中心に ローマ字表記における「アルファベット」も時に考慮する ・ 基本的に左手書字に有利な「縦書き」を重点に考察を始め、 近年多用される「横書き」へも検討を進める とりあえずは、こんなところでしょうか。 使用する「筆記具」としては、あくまでも子供がよく使う「鉛筆」を基本に考えてゆきます。 まず「初めて字を書く子供」に焦点を絞って、左手での鉛筆の持ち方、書き方など 「基本となる形」 を検討してゆきたい、と考えています。 ほかの筆記具を使用する場合や、英語の筆記体など、基本を押さえたのちに、 具体的な個別の事例の検討を実施して行く予定です。 ただし、話の流れによっては、 個々の検討の合間に、機会を見て言及することもあります。 *** なぜ左手書字の方法を求めるのか *** 「左利きは左手を使ってよい」といいながらも、どこかで、「右手が使えるなら右手を」という考え方が、幅を利かせているような気がしています。 特に書字に関していいますと、 「字(特に日本の文字)は右手で書くようにできているから、左利きであっても右手で書くほうが良い」 とする考え方が、巷ではまだまだ主流をなしている観があるように思えます。 しかし、一方で(先にも言いましたように) 左利きは個性であり、子供の個性を尊重しましょう、 左利きは左手を使えばよいのです、 とする考え方が、確実に主流となって来ています。 では、書字に関して左利きの子供は、どうするのが一番良いのでしょうか。 私の結論は、「左利きの子供なら左手で書くのがよい」という考えです。 なぜなら「それが一番自然なあり方だ」と思うからです。 右利きの人がなぜ右手で字を書くのか、 右利きの人がなぜ右手を使うのか、 それは、「世の中が右利きに有利なようにできているから」でしょうか? それとも 「右利きの人にとってそのスタイルが一番理にかなった自然な姿だから」 でしょうか? 私は多分後者ではないか、と思うのです。 「自分にあったやり方だから、そうしているに過ぎない」と思うのです。 そして、 そういう人が多かったから、世の中のあれやこれやが、 「右利きの人に便利なように工夫されて行った」に過ぎない と思うのです。 始めに右利きの人ありき、だと。 では、 左利きの子供にとって良い方法は、「やはり左手で書くことだ」 という結論にまちがいはないと思うのです。 *** 最初に利き手を確認する *** 字を書くという行為も、基本はやはり利き手を用いることだ、と考えています。 これは、右利きであれ左利きであれ、変りません。 人には、誰であれ、 自分にふさわしいスタイルというものがある、と考えています。 ですから、字を書く場合も 自分のスタイルを確立する、のが一番だと思います。 そこで、まず自分の(あるいは子供の)利き手がどちらであるかを知ることが、第一歩です。 利き手を知る方法としては、学者の先生方の考えでは、一つに、利き手テストというものがあります。 これは既に、このメルマガでも、<左利きプチ・アンケート>を通して紹介してきました。 この利き手テストの(側性係数)分布曲線は、いつも書いていますように、 右利きの度合の高い人を右端に、左利きの度合の高い人を左端に設定した場合、 アルファベットの「J」の字を描くとされています。 この「J」の縦棒に位置する人―典型的な右利きを示す、 右利きの度合の高い人が、最も多く、 右利きの度合が弱くなるにつれて、しだいに少なくなり、 中間をすぎた辺りに どちらかというと左利きの度合が少し強い傾向の人たちがいて、 反対側の端、「J」の尻尾に当たる部分の人では、 典型的な左利きである、左利きの度合の強い人が少し多めにいる、 という傾向が見られるそうです。 この典型的といえる、どちらか一方に偏った片手利きの利き手の傾向を示す人は わかりやすくてよいのですが、 問題は、その中間的な人たちです。 こういう人たちはどうすれば良いのでしょうか。 人の利き手というものは、厳密に言うとどちらかに偏っているものだ というのが、どうも学者の先生方の共通な意見のように思われます。 例えば、第1回<LYグランプリ>2007 の大賞を受賞した本、 クリス・マクマナス/著『非対称の起源』(237-238p) には、自分の利き手を知るこんな方法が紹介されています。 「タプレー−ブライデン利き手測定法」 がそれで、小さな○が「コ」の字型を縦に牛耕式につなげたような形に配置されたものを 右手は右側から、左手では左側からたどって、それぞれ30秒間にいくつの丸に点を打てるかを計るテストです。 これで、その人のどちらの手がより器用かがわかる、というわけです。 利き手の考え方には、主に二種類ありまして、一つは「器用さ」、もう一つは「好み」といわれるものです。 このテストでは、「器用さ」を基準としています。 *** 利き手を調べる「閉目同時書字検査」 *** こんな方法もあります。 「閉目同時書字検査」 目を閉じて、両手同時に同じ図形や文字を何も考えずにできるだけ早く書いてもらい、 その仕上がり具合を比較する、という検査です。 簡単言いますと、 ○、△、□といった簡単な図形や本人の名前などの文字を書くわけです。 そして、よりうまく描(書)かれているほうが利き手だ、というものです。 これも「器用さ」を基準としていると考えられます。 もう一つ言えることは、大脳半球の片側の優位性ということです。 以前紹介した (第107号(No.107) 2007/11/10「左利き子育て相談の疑問(6)」) 川島隆太教授の著書『現代人のための脳鍛錬』のなかに こういうことが書かれていました。(65-67p) 右利きの人が右手(利き手)を動かすときは、 対応する左側の脳半球の前頭葉が活性化するだけなのに、 左手(非利き手)を動かすときは、 右の前頭葉の運動野だけでなく、左側(利き手側)の前頭葉も活性化している、 といった現象が起きているといいます。 すなわち、非利き手を動かすときには、両方の脳が活性化する― 利き手を動かすほうの脳の指令も必要である、というのです。 これは、非利き手側の脳に対して、利き手側の脳がお手本を見せている あるいは、手を添えて教えているようなものと考えてもよいのではないでしょうか。 そこで、同時に両手を使うと、 利き手のほうは単独でもコントロールできるので、比較的うまく処理できるが、 非利き手は、単独ではうまくコントロールできないため、質の悪いものしか描(書)けない、ということでしょう。 このように、利き手と脳は密接に関連していると考えられます。 利き手で書くほうがいい、という根拠の一つでもあります。 実際に、普段右手で書いている人でも、左利きの人の場合、 左手で書いたものの方が文字としての質が良い、というケースがあるそうです。 * 埼玉県立大学web講座 作業療法学科准教授 川俣実 「利き側と脳〜書字の手、なぜ、右手がいい?〜」 小さい子供さんの場合には、利き手テスト等は難しいかもしれません。 しかし、図形を書く程度のことはできそうです。 *** 利き手は「器用さ」か「好み」か *** 一方、 「好み」を見る場合は、比較的簡単です。 常日頃子供を観察していれば、利き手の偏りの強い子ならすぐにわかります。 わかりにくいときは、実験をしてみればいいでしょう。 子供の前にものを置いたとき、どちらの手でつかむかを見る。 正面では、右側では、左側では、と様子を見る。 よく出すほうの手が利き手と考えられます。 「器用さ」と「好み」が一致するかどうかというのも一つの問題ではあります。 しかし、実際には、たいていの場合一致するようです。 相関性があるといいます。 しかし、何事にも例外があります。 人は一様ではないからです。 それと、成長途上の子供の場合には、実際によく使う手が交代するとも言います。 利き手が確立していない場合もあります。 特に最近の子供は、身体全体を使う運動が減り、運動神経の発達が充分でない、といわれます。 現実に、顔から転ぶ子供が多い、といいます。 普通ならとっさに手を出して身をかばうのですが、それができずに、もろに顔面から倒れ、ケガをする。 子供は特に頭部の比重が高いので。 このときにとっさに出るかばい手が、利き手である、といっても良いでしょう。 利き手が生まれた原因の一つと考えられているのが、このような緊急時に身を守る反応として、です。 運動不足の結果として、利き手がどちらか定かでない、混合型としかいえない、 利き手の確立の遅れた子供が多くなっている、といわれています。 最近、左利きの子が多くなっている、という報告があるようですが、 こういうことが原因の一つになっているのかもしれません。 一見しただけでは利き手がわからない子供が、昔なら無理やりでも右手を使わせたので 「右利きになった」はずの子が、どっちつかずのままになっている、とも考えられます。 *** 左手書字の基本形を教える *** 子供の場合は、「好み」を重要視するほうがいいと思います。 そのほうがわかりやすいですし、自然なあり方をよく反映している、と考えられます。 特に偏りの強い子供であれば、非常に目立ちますし、これを無視することは子供にとって苦痛となるでしょう。 また、「好み」と「器用さ」が相関している子供であれば、 「器用さ」は、成長と共に、訓練の結果としてついてくるでしょう。 「器用さ」は、文字を書く上で非常に大きな武器となります。 重要なポイントです。 先に紹介しました「閉目同時書字検査」の例を見てもわかりますように。 利き手を確認したのち、左利きの子供には、左手で字を書くことを教えます。 まず、ポイントは、「正しい姿勢で書く」こと、 次に、「正しい(鉛筆の)持ち方で書く」ことでしょう。 この基本が、すべての源です。 「きれいな字を書ける」だけでなく、「長時間字が書ける」という 勉強の基本につながる力となります。 ooo【余談】ooo 以前、フジテレビ系『笑っていいとも』に「達筆王」という書道のコーナーがありました。 そこで指導を担当されていた書道家・森大衛先生のブログ 『森大衛の一筆入魂 "書道神経を磨け"』に、左手で書いた手本の写真を載せておられます。 さすがです。 言われなければわかりません。 改めて、自分の考えが正しかったと確信しました。 「書道は左手では書けない、字は右手で書くもの」は、ウソです。 毛筆であれ硬筆であれ、字を書くのは、眼と腕―目習いと手習いです。 字の特質をつかむ眼を持つ(目習い) それを再現する腕を磨く(手習い) その再現する技術に、右手と少し異なる部分があるだけのこと。 それをどう身につけるかがポイントでしょう。 そのポイントを、この連載では探っていきます。 ※ 書字に関する参考文献について この連載を始めるに当たって、 書字に関する書籍、雑誌、サイトの情報を多数利用しています。 世には多くのきれいな字・美しい字を書く方法や入門の類の情報があります。 しかし、その内容は―といいますと、 昔から言い伝えられ、教え伝えられてきた情報、広く一般に知られた情報が、大半です。 この連載では、独創性の高いと思われる方法や表現をお借りするときは、 その旨引用元を明記させていただきますが、 それ以外の場合には、逐一その情報源となるものは明記いたしません。 ご了承ください。 ※参照: ・『非対称の起源』クリス・マクマナス/著 大貫昌子/訳 講談社ブルーバックス(2006) ・埼玉県立大学web講座 第12回(平成19年10月) 「利き側と脳〜書字の手、なぜ、右手がいい?〜」 作業療法学科 准教授 川俣実 ・川島隆太/著『現代人のための脳鍛錬』文春新書(2007) ・「左利きで生きるには 週刊ヒッキイ」 第107号(No.107) 2007/11/10「左利き子育て相談の疑問(6)」 ・『森大衛の一筆入魂 "書道神経を磨け"』 2月2日 携帯メールは左利き 2月14日 鶯 * レフティやすおの左組通信 ・「左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4―」 |
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| 2.第124号(No.124) 2008/3/15「左手書字の研究―実技編(2)」 ≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」 (2)縦書きと横書き―左手書字の要点 ◎新製品ニュース◎ 左利き対応ニンテンドーDSソフト: 左手書字の練習に使える『DS美文字トレーニング』 |
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| 左手書字の基本形を考えるコーナーです。 始めに一つ説明しておきます。 *** なぜ縦書き書字を検討するのか *** 前回お知らせしました、 この「左手書字の研究―実技編」の検討条件につきまして、 なぜ横書きでなく縦書きを優先するのか というご質問がありました。 その点です。 なぜ縦書きでの左手書字を優先的に検討するのか。 理由は、前回も少し書きましたように、 (1)左手書字に関しては縦書きが有利 (2)日本語の原則は縦書き (3)横書きには逆手が有効ではないか? という三点です。 逆手とは、手首を内側に曲げて向こう側から書く、 「鉤の手(フックhook)型」と呼ばれる書き方のことです。 よく外国人に多いといわれるタイプです。 まずは基本形として、順手―手首を曲げない書き方 を検討してゆく予定です。 逆手に関しては、応用編として検討してみたいと考えています。 (1)の前に(2)を簡単に済ませてしまいましょう。 *** 日本語の原則は縦書き *** まず、本来日本語というものには、 明治時代以前には横書きはありませんでした。 一見横書き風に見える、「縦一文字」の文章はありました。 「書┃る┃飾┃に┃額」 のような「額に飾る書」の場合です。 これは縦一文字ずつで改行されたものです。 決して「右横書き」ではないのです。 ところが、幕末から明治の初頭にかけて、西洋の文物が大量に日本国内に流入しました。 当初、翻訳する場合は、西洋の横文字に添える日本語を縦に書いていました。 これでは書きづらい読みづらい、ということだったのでしょう。 横書きして添えるようになりました。 以後、西洋の文物を扱う技術者や学者など専門家のあいだでは、 アルファベットや数式を挿入しやすい横書きが普及してゆきます。 そして次第に、横文字が一般庶民の目にもふれるようになって行きました。 このとき、ハイカラ好みの人たちにより、横文字をまねた横書きが現れます。 ここで、ちょっとした混乱が生まれたのです。 日本古来の横書きふう縦一文字の書き方とのカン違いです。 こうして、右横書きが現れます。 一般庶民が使う右横書きと専門家達の使う左横書きが並存するようになります。 その状態がずっと続いていたのですが、 戦後のアメリカ化した文化の影響で完全に左横書きに統一される形になって行きました。 ※ 参照『お茶でっせ』記事:2004.2.17『横書き登場』屋内池誠 しかし、あくまでも日本語の表記は、縦書きが基本なのです。 日本語の文字は、縦に綴る書き方が長年培われてきました。 特にひらがななどは、連綿と綴ってゆく書き方があります。 「連綿体」と呼ばれるものがそれです。 『大辞林』によりますと、 書道で、草書・行書や仮名の各字が、 切れないで連続して書かれているもの。 そういう書き方があるのです。 英語の筆記体のようなものです。 あくまでもそういう伝統的、基本的な書き方を意識した 書字の方法を考えてゆくべきでしょう。 *** 左手書字では横書きは縦書きより不利 *** では、ここで(1)を検討してゆきましょう。 左手書字に関しては縦書きが有利 ということは、逆に言えば、 左手書字では横書きが不利 だということです。 最大の原因は、 「左から右への横画の書き方」です。 そして 「腕の移動方向」です。 腕を横に移動させるとき、 内側から外側へと「引く」動作は 比較的力を抜いて、すんなりと動かすことができます。 それに対して、 外側から内側へと動かすとき(「押す」動作)は、 力がこもってしまう―つい力が入ってしまうように思います。 すなわちペン(筆記具一般という意味です)を使うときも、 内側から外側への移動に比べて、 外側から内側への移動に関しては、つい力が入ってしまう。 左手書字の際に左から右へ線を引く場合、 ペン先に力が入り、紙に突き立てる ような書き方になりやすい、と考えられます。 今までにも何度となく書いていますように、 通常の左手書字での、左から右への横画の書き方では、 ペン先を「押す」ように書くことになります。 これが、左手書字における最大の問題点です。 先に挙げましたように つい力が入ってしまう可能性の高い、 左から右への移動に付属する左腕の性質も書字にとって不都合なことです。 横書きは、一つ一つの文字を書くときのみならず、 次の文字に移行する際に常に右へと手を移動させなければならず、 これを円滑に行うには、 左腕の移動の性質は不向きであり、熟練を要すると考えられます。 よって、 現行規範に則った、右手で書く時の癖を評価した 「美しい文字・きれいな字」を左手で再現するという、 左手書字の基本形を考えるとき、 横書きという左手書字に不利な書き方は、 まず一字一字の書き方をマスターしたのちに、 改めて検討するほうがよいのではないか、と考えます。 *** 縦書きは書いたものを常に視野に置ける *** 左手書字における縦書きの有利性は、 とにかく一字一字取り組めばよい点にあります。 腕の移動は、下へと引く動作です。 これには左右の腕の違いによる有利不利はありません。 まずとにかく一字一字の書き方をマスターできれば、 簡単に書き続けることができるようになります。 次に 左手書字における縦書きでは、 常に先に書いた文字を視野に収めつつ、書き続けることができます。 そこで、書き間違いなども簡単にチェックできます。 横書きの場合は 手をのけてから出ないと、確認できません。 すべて書いたあとからチェックすることになります。 余分な手順が必要となります。 *** 左手書字の要点:ペン先の角度の取り方 *** 余分な話が長くなり、本題に入る余裕がなくなりました。 ついでに、 逆手の書き方と、左手書字の要点(と私が考えていること) について書いておきましょう。 左手書字の要点は、 一言で言うと、「ペン先の角度の取り方」です。 左手書字の際に、 紙を右に傾けて斜めに置くと書きやすい、 といいます。 これは、 ペン先の方向と紙の縦方向の軸とが平行になっている からです。 上から見た場合の標準的な持ち方でのペン先の方向を / としますと、 紙を斜めに置くと ◇ となり、 ペン先の方向と紙の縦方向の軸とが平行になる / ◇ のがわかります。 すなわち、ペン先と軸が同一方向になることにより、横画を書くときのペンの動きが、 横へ「押す」動き → ではなく、 斜め下へ「引く」動き \ に変換できる、からです。 ということは、紙をまっすぐに置いて書く場合は、 □ 紙に平行になるように、 ↑ ペン先をまっすぐに構えればよい ということになります。 こうすれば、かなりスムーズなペン運びができる、ことになる理屈です。 横画を書くときに、ペン先を横に滑らせるような感覚です。 →(滑らせる) ↑ (ペン) これが書きやすさの秘密です。 では、逆手(鉤の手)型で書く人の場合はどうでしょうか。 じっくり観察しますと、ペンが向こう側(上方)から伸びていることがわかります。 この場合も、ペン先の方向と紙の方向を考えてみますと、 平行に近い角度になっているのがわかります。 やはりペン先を横にすべらせるように、横画を書いています。 ●左手書字の要点● - - - - - - - - - ペン先の角度を紙の縦方向に近づける - - - - - - - - - - - - - - - ※ 参照: * レフティやすおの左組通信 ・左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4― * 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ・第120号(No.120) 2008/2/16「左手書字の研究―実技編(1)はじめに」 ≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」(1)はじめに ・第55号(No.55) 2006/11/11「左手で字を書くために(8)」 ▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ―その14― 左手で字を書くために(8) 左手書きの研究<2> 左手書きのパターンの分類 ◎新製品ニュース◎ 左利き対応ニンテンドーDSソフト: 左手書字の練習に使える『DS美文字トレーニング』 ------------------------------------------------------------ 左利き対応のニンテンドーDSのソフトとしましては、 1月31日発売『両利きエクササイズ-理論の右手と感性の左手-』 (サイバーフロント)以来の紹介です。 3月13日、ニンテンドーDSソフト『DS美文字トレーニング』が発売になりました。 以前、テレビのコマーシャルで見て気になっていました。 サイトを見ますと、 美しい字を書いて学ぶ。/ <美文字習得ソフト> 文部科学省後援 硬筆毛筆書写検定/準拠 原田幹久/監修 となっています。 しかも、「筆型タッチペン付き」とあります。 手書き文字の練習が簡単にできるソフトです。 幸いこのソフトも左利きに対応しています。 「その他の機能」のページに、 利き手の設定 タッチスクリーンを左側にした、 左きき用の設定に変更することもできます。 とあります。 「美文字力測定」で、自分の書いた文字を採点もしてくれます。 こちらのメルマガで始めた左手書字の研究の実践練習にも使えそうです。 このソフトを使って、改めて自分の手書き文字を見直してみましょう。 ※参照: DS美文字トレーニング 第118号(No.118) 2008/2/2「<左利きQ&A>(15)左利き用品って?《1》」 ◎新製品ニュース◎ ニンテンドーDSソフト: 両利きエクササイズ―理論の右手と感性の左手― |
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| 3.第129号(No.129) 2008/4/19「左手書字の研究―実技編(3)姿勢と持ち方」 ≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」 (3)「姿勢」と「ペンの持ち方」 |
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| 左手書字の基本形を考える三回目となります。 前回は、「左手書字の要点」として「ペン先の角度の取り方」を紹介しました。
今回は、そういう書き方ができるための「姿勢」や「ペンの持ち方」を考えてみます。 (ペン:ここではあくまでも筆記具の総称として使っています。 必ずしも万年筆のようなものとは限りません。) *** 悪筆は姿勢の歪みと間違った持ち方から *** 昨今の現代人は、若者に限らず、大人も子供もみな、 字が下手になっている、といわれます。 その原因は、一つは手書きの文字を書く機会が減っていること。 確かにパソコンで書くことが多くなっています。 大きな文章ほど手書きすることが少なくなっています。 字を書くのは署名―自分の名前ぐらいだったりします。 しかしそれだけではなく、根本的には、書くときの姿勢やペンの持ち方に問題があるような気がします。 まず「姿勢」ですが、 最近の子供の中には、まるで陸に上ったタコのように、机に這いつくばったような格好で字を書いている子もいます。 これでは視点が低く、覗き込むように字を書いているので、まっすぐに座った状態で書いたときとは、書いている文字が、当然違った形に見えています。 人間が字を書くときは、常に視覚のフィードバックを受けて より正確と自分の認める形の文字を書こう、としています。 ところが、姿勢が歪んだ状態で字を書くと、 視点がずれているので、「まっすぐ」に書いたつもりの線が あとで正面から「まっすぐ」に見ると「歪んで」いたりします。 結果的に、きれいな文字、整った文字になりません。 これは本人の性格や心の問題ではなく、肉体的な問題です。 筋力・体力の低下で身体を支えることができないのです。 こういう場合はまず筋力・体力を鍛えることが必要です。 正しい姿勢が維持できるように、 普段から外遊びを十分行い、まず身体作りから始めましょう。 *** ペンの持ち方から変える *** もう一つは「持ち方」です。 「陰山メソッド」で有名な陰山英男先生の教育方法 (小学一年生から、補助具を使った鉛筆の持ち方練習を行う)の影響もあってか、 最近では、小学校でも鉛筆の持ち方をしっかり教えるところも増えてきているそうです。 持ち方が悪いと、 字を書いているところが見えなかったり、 手指が十分に動かせないため、ペンを思うようにコントロールできなかったりで、 結果としてきれいな文字、整った文字が書けなくなります。 最近顕著に見られるのが、指を丸めて握り込むような持ち方です。 これではペン先を十分にコントロールできません。 手および腕を動かさず書ける範囲が限られてしまいます。 また必要以上に力を入れることになり、疲れやすくなり、長時間の書字が不可能になります。 当然、長時間の勉強に耐えられなくなります。 持ち方を変えると、ムダな力が抜け、ペンの動きがスムーズになり、 字を書くのが負担でなくなります。 *** 姿勢 *** 昔は何かというとすぐに「背筋を伸ばせ」といわれたものでした。 まずは背筋を伸ばし、胸を張り、上体をやや前かがみに。 机との距離は、こぶし一つ分ぐらいあける。 前方に伸ばした両腕から力を抜き、すとんと自然に下ろした位置―カタカナの「ハ」の字型。 これが基本の手の位置といわれています。 肘を張らずに、脇を軽く締めた状態です。 肘は机の上に載せません。 椅子の高さは、 椅子に座ったときに膝が90度直角に曲がる高さ。 机の高さは、 椅子に座って肘を90度直角に曲げた時に接する高さです。 座卓の場合も同様です。 どうしても背中を曲げ、猫背になる場合は、立ったまま書く方法があります。 アメリカの文豪、ノーベル賞作家のヘミングウェイは、 立ったままで執筆できるように高い机を用意していたそうです。 子供さんの場合、椅子式のダイニングのテーブルやダイニング・キッチンのカウンターなどがあれば、それらを利用してみるのも一つの方法でしょう。 その際も先のように肘が直角に曲がるぐらいの高さが最適です。 ここまでは、右利きも左利きも、右手書字も左手書字も、どちらの場合も全く変りません。 *** 紙の位置、書き始める位置、手の位置 *** 次は、 紙を置く位置、手の位置、書き始める位置を確認しましょう。 (ここでは、「縦書き」を基本に考えています。) 紙の位置は、 【右利き・右手書字】の場合は、身体の正面に置きます。 【右利き・右手書字】 紙の位置:正面中央 (机の縁)(身体の中心)(机の縁) ↓ ↓ ↓ ┃ ┌―――┐ ┃ ┃ │ 紙 │ ┃ ┃ └―――┘ ┃ ┗━━━━━━━━┛ (人)→(左手)└( ● )┘(右手) 書き始める位置は、中心からこぶし一つ分ぐらい右側です。 (こぶし一つ分ぐらいあける)↓↓(書き始め部分) ┃ 左半分 │ ⇔▼ ┃ ┃ │ ▼ ┃ ┗━━━━━━━━━━┛ (人)→(左手)└( ● )┘(右手) 左手の位置は、右手より手前、 自分の身体に近い位置で紙を押さえます。 【左利き・左手書字】の場合は、 机の「左半分」を重点的に利用します。 (机の縁)(身体の中心)(机の縁) ↓ ↓ ↓ ┃【左半分】│ 右半分 ┃ ┃ │ ┃ ┗━━━━━━━━━━┛ (人)→(左手)└( ● )┘(右手) 紙は机の左側に置きます。 【左利き・左手書字】 紙の位置:中心より左側 (机の縁)(身体の中心)(机の縁) ↓ ↓ ↓ ┃┌―――┐│ ┃ ┃│ 紙 ││ 右半分 ┃ ┃└―――┘│ ┃ ┗━━━━━━━━━━━┛ (人)→(左手)└( ● )┘(右手) 書き始める位置は、中心からこぶし一つ分ぐらい左側です。 (書き始め部分)↓↓(こぶし一つ分ぐらいあける) ┃ ▼⇔│ 右半分 ┃ ┃ ▼ │ ┃ ┗━━━━━━━━━━━━┛ (人)→(左手)└( ● )┘(右手) 右手は、左手より手前、自分の身体に近い位置で紙を押さえます。 *** こぶし二つ分ぐらいの範囲内で書く *** 書き始めの位置からこぶし一つ分ぐらい書く度に、紙の位置を変えます。 面倒でもこうすることで、常に一定の位置で書くことができます。 中心より、こぶし一つ分ぐらい左から書き始め、こぶし二つ分ぐらいの範囲で書きます。 この区間内ですと、だいたい手と腕の方向(↑)が紙の縦方向(┃)に平行になります。 あとは、できるだけペンを真っ直ぐに持つようにすれば、 前回お話した「左手書字の要点」である「ペン先の角度を紙の縦方向に近づける」ことができます。 あまり遠くなりますと、腕の角度的にはいいのですが、 目の位置との間にずれが大きくなり、見づらくなります。 姿勢が崩れる原因になり、整った字を書く妨げになります。 また、肉体的にも悪影響が出る可能性があります。 *** ペンの持ち方 *** 次は、いよいよペンの持ち方を。 特にペンを持つ手(掌)の角度に目を付けてみましょう。 掌の側面をベターっと付けて書く人がいます。 左手書字では横書きの際に、掌の側面が汚れる人がそうです。 これは手の角度―掌の角度が横(左側)に倒れすぎています。 もっと起こすように心掛けましょう。 持っているペン軸の角度が垂直の線と比較すると、10度ぐらいまでがいいでしょう。 右手書字の場合は、20度ぐらいまで可とされているようですが、 左手書字の場合は、押し書き防止のため、できるだけ垂直になるように心掛けましょう。 ※参照: * レフティやすおの左組通信 ・左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4― |
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| 4.第133号(No.133) 2008/5/17「左手書字の研究―実技編(4)ペンの持ち方」 ≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」..第三土曜日掲載 (4)ペンの持ち方―掌の角度ほか |
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| ここでは、右手書字の現行規範に則った「きれいな文字」を、 《左手で書く》ための、誰にでも応用できる基本形となる方法を検討、模索しています。 ―前回までのおさらい― 「左手書字の研究―実技編」(2)縦書きと横書き―左手書字の要点
(3)「姿勢」と「ペンの持ち方」 ●左手書字の要点● ━━ 机の「左半分」を利用する (机の縁) (身体の中心) (机の縁) ↓ ↓ ↓ ┃ 【左半分】 │ 右半分 ┃ ┃ (用紙) │ (手本) ┃ ┃┌────┐ ┌──┐ ┃ (書き始めの位置)↓↓(こぶし一つ分ぐらいあける) ┃│▼⇔▽⇔│ └──┘ ┃ ┃│▼⇔▼ │ ┃ ┃└────┘ ┃ ┗━━━━━━━━━━━┛ (人)→(左手)└( ● )┘(右手) ・紙の位置:身体の中心より左側に置く (お手本・教科書などは、右側に置く) ・書き始める位置:▽ 中心から左にこぶし一つ分ぐらいあける ・書く範囲:▼⇔▼ こぶし一つから二つ分ぐらいの範囲で書く *** ペンを持つ時の掌の角度 *** ペンを持つとき、手(掌)の角度に注意しましょう。 掌の側面をベターっと紙にくっつけて書く人がいます。 左手書字では横書きの際に、掌の側面がベッタリと汚れる人。 これは手の角度―掌の角度が横(左側)に倒れすぎています。 もっと起こすように心掛けましょう。 持っているペン軸の角度が垂直の線と比較すると、10度ぐらいまでがいいでしょう。 右手書字の場合は、20度ぐらいまで可とされているようですが、 左手書字の場合は、押し書き防止のため、できるでけ垂直になるように心掛けましょう。 手が紙に接するのは、主に2ヶ所。 掌の角、手首のつけ根の外側の出っぱった骨のところ(1)と、 丸めた小指の第一、第二関節の側面あたりの部分、 プラス、せいぜい薬指の第一関節ぐらいまで(2)が、適切です。 接触面がこれ以上広くなりますと、運筆の際に 手の動きが制限され、スムーズな移動が難しくなります。 *** 座標軸で解説 *** 今後の話の展開上、わかりやすく説明するために、座標を導入します。 紙を置いた机を上方から見たとき 紙面にペンの先を置いた位置を、「点O」とします。 これに対して、 「点O」を通り、紙面の「左右」に当たる横の軸を「X軸」、 書き手の身体に近い「手前側」および「向こう側」― 紙面の上でいうと「上下」方向の軸を、「Y軸」。 ここまでは、二次元の「紙を上から見たとき」の座標です。 ┌─────────┐机(紙面) │ Y軸 │ │ ┃ │ │ ┃点O(ペン先の接点) 机の側面から │ X軸━━╋━━ │ ← 水平方向に │ /┃ │ 見るとき(A) │ (ペン先)┃ │ │ │ └─────────┘ ↑ 書き手自身の側の机の側面から水平方向に見るとき(B) そして三次元の、 机を自分の側の横の位置(水平方向)から見たとき(B)の 「垂直」方向の軸を、「Z軸」とします。 机上の空間の「上下」方向の軸です。 以下が、 「書き手側の机の側面から水平方向に見たとき」(B)の座標です。 Z軸 (ペン先) ┃ \┃点O(ペン先の接点) X軸━━┻━━ 机(紙面) *** 「ペン先」と「Z軸」との角度 *** 先ほどの「手(掌)の角度」を、 この座標に当てはめて説明しましょう。 Z軸 \ ⇔ ┃ (ペン先) ┃ \┃点O(ペン先の接点) X軸━━┻━━ 机(紙面) この「ペン先」と「Z軸」との間の角度(⇔)のことです。 この角度を「10度以内」に保つように心掛けましょう、 という提案です。 掌を外側(左側)に倒して掌の側面をつけてしまうと、 この角度が大きくなります。 掌の側面全部がついてしまうと、先に述べましたように、 1)運筆の際に手の動きが制限され、スムーズな移動が難しくなる 2)ペンが大きく倒れ、左から右への横画を書くときに、 ペン先が紙に食い込むような、鋭利な角度になりやすい といった欠点が生まれます。 ●左手書字の要点● ━━ 掌・ペンの角度10度以内 「机(紙)を書き手側水平方向から見たとき」(B) (10度以内) ↓ Z軸 \ ⇔ ┃ (ペン先) ┃ \┃点O(ペン先の接点) X軸━━┻━━ 机(紙面) ペンを持つ掌の角度は、 紙面に垂直方向のZ軸に対して10度以内 右利きの人では、以下のようになります。 大体10〜20度程度まで、可とされます。 Z軸 ┃↓(10〜20度程度) ┃⇔/ 点O┃/(ペン先) X軸━━┻━━ 机(紙面) 左手書字に比べて、角度の許容範囲が大きいのは、左から右へのペンの移動が「引く」動作となるため、ペン先の抵抗が少なく、比較的スムーズに移動できるから、と考えられます。 *** ペンの持ち方の注意 *** 改めて、「ペンの持ち方」を考えて見ましょう。 従来の私の持ち方はブログ等(*)で紹介しています。 今回少し改良を施すことにしました。 基本的な精神は同じですが、説明の方法や実際の持ち方に微妙な変化があります。 * ペンを持つときは、 (1)まず人差指と親指でペンをつまみ、下から中指を添える。 (従来は、「中指と親指でペンをつまみ、人差指を添える」) このとき、人差指を立てないように注意する。 人差指の第二関節まで指の腹をペン軸に添えるぐらいのつもりで、しっかり伸ばす。 人差指を立てるとなぜ悪いのか、といいますと、余計な力が入りやすく、スムーズな運筆の妨げになります。 また、筆圧が高くなりすぎ、疲れやすくなります。 どうしても人差指を立てる癖があるという人は、「持ち方矯正法」として、 ペン軸と人差指を第一関節と第二関節の間で、輪ゴムで軽く縛り付ける方法があります。 この方法は、ペンの持ち方練習の最も簡便な方法としてもよく紹介されています。 (2)ペン軸は、人差指の第二関節と掌との付け根の第三関節との あいだの部分に持たせかける。 ペンは、人差指と中指の第二関節、および親指の第一関節の屈伸で動かします。 (3)掌の中に卵のようなものを抱えているつもりで、 薬指、小指を軽く丸める。 (4)紙面に掌をつける際には、 掌の角、手首の付け根の骨の出っぱり部分、 および小指(薬指)の第二関節より下の部分をつけて支える。 *** ペンの角度(高度) *** 次に、ペン軸を持つ角度、ペン先の角度について考えて見ましょう。 (ここでは、「掌の角度」と区別するために、「高度」という言葉を使ってみます。) この場合の「ペン先/軸の角度」とは、「Y軸とZ軸との関係」です。 すなわち、机の横、右(もしくは左)側のサイドから見た場合(A)です。 「机の右側から水平方向から見たとき」(A) (ペン) Z軸 ↑\ ┃ (60度位) ┃ ↓ \┃点O(ペン先の接点) Y軸━━━━┻━━ 机(紙面) ペンの角度(高度)は、一般に「60度ぐらい」が適正とされています。 これは鉛筆の場合で、 ボールペンでは、もっと立てる感じで「80度ぐらい」がよい、とされています。 一般的なこの角度(高度)は、基本的に右手書字の方法を踏襲した数値です。 しかし、これは左手書字でも有効なのでしょうか。 次回は、この点をもう少し検討してみましょう。 ※参照: * レフティやすおの左組通信 「左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4―」 ・第21号(No.21) 2006/2/25「字は右手で書くものか?」 「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その13― 字は右手で書くものか?」 「左手で字を書く・実践編 1:正しい持ち方を身に付けよう(1)」 ・第23号(No.23) 2006/3/25「字は右手で書くものか?(2)」 「左手で字を書く・実践編 1:正しい持ち方を身に付けよう(2)」 * レフティやすおのお茶でっせ 「左手書字」カテゴリ (*) 2005.08.25「鉛筆の正しい持ち方」 |
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| 5.第138号(No.138) 2008/6/21「左手書字の研究―実技編(5)ペンの仰角」 ≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」..第三土曜日掲載 (5)ペンの持ち方―ペンの仰角 |
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| 左手書字の要点―まずその入り口である、ペンの持ち方・構 え方を紹介してきました。その三回目では、ペンの仰角―角度 (高度)を検討します。そして、総まとめをしておきます。 ・・・ ―前回までのおさらい― 「左手書字の研究―実技編」 (2)縦書きと横書き―左手書字の要点 ●左手書字の要点● ━━━ ペン先の角度は縦方向 ┃ ┃ ペン先の角度を紙の縦方向(Y軸)に近づける ┃ ┃ ┌──────────┐机(紙面) ┃ │ Y軸 │ ┃ │ ┃ │ ┃ │ ┃点O(ペン先の接点) ┃ │ X軸━━╋━━ │ 机の側面から ┃ │(ペン先)/┃ │ ← 水平方向に ┃ │ /⇔ ┃ │ 見るとき(A) ┃ │ ↑(近づける) │ ┃ └──────────┘ ┃ ↑ ┃ 書き手側の机の側面から水平方向に見るとき(B) ┃ ____________________ ┃ ┃ □ 紙の縦方向(┃=Y軸)に平行になるように、 ┃ ↑ ペン先をまっすぐに構える ┃ ┃ ※ 横画を書くときは、ペン先を横に滑らせる感覚 ┃ ┃ →(滑らせる) ┃ ↑ (ペン先) ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ (3)「姿勢」と「ペンの持ち方」 ●左手書字の要点● ━━ 机の「左半分」を利用する ┃ ┃ (机の縁)(身体の中心)(机の縁) ┃ ↓ ↓ ↓ ┃ ┃ 【左半分】 │ 右半分 ┃ ┃ ┃ (用紙) │ (手本) ┃ ┃ ┃┌────┐ ┌──┐ ┃ ┃(書き始めの位置)↓↓(こぶし一つ分ぐらいあける) ┃ ┃│▼⇔▽⇔│ └──┘ ┃ ┃ ┃│▼⇔▼ │ ┃ ┃ ┃└────┘ ┃ ┃ ┗━━━━━━━━━━━┛ ┃ (人)→(左手)└( ● )┘(右手) ┃ ┃ ・紙の位置:身体の中心より左側に置く ┃ (お手本・教科書などは、右側に置く) ┃ ・書き始める位置:▽ ┃ 中心から左にこぶし一つ分ぐらいあける ┃ ・書く範囲:▼⇔▼ ┃ こぶし一つから二つ分ぐらいの範囲で書く ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ (4)ペンの持ち方―掌の角度ほか ●左手書字の要点● ━━ 掌・ペンの角度10度以内 ━┓ ┃ ┃「机(紙)を書き手側水平方向から見たとき」(B) ┃ ┃ (10度以内) ┃ ↓ Z軸 ┃ \ ⇔ ┃ ┃ (ペン先) ┃ ┃ \┃点O(ペン先の接点) ┃ X軸━━┻━━ ┃(左側)←(机・紙面)→(右側) ┃ ┃ ・ペンを持つ掌の角度は、 ┃ 紙面に垂直方向のZ軸に対して10度以内 ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ●左手書字の要点● ━━ ペンの持ち方 ━━━━━━━┓ ┃ ┃(1)まず人差指と親指でペンをつまみ、 ┃ 下から中指を添えて支える。 ┃ ┃ ※ このとき、人差指を立てない。 ┃ 人差指の第二関節まで指の腹をペン軸に添える ┃ つもりで、しっかり伸ばす。 ┃ ┃(2)ペン軸は、 ┃ 人差指の第二関節と掌との付け根の第三関節との ┃ あいだの部分に持たせかける。 ┃ ┃(3)掌の中に卵のようなものを抱えているつもりで、 ┃ 薬指、小指を軽く丸める。 ┃ ┃(4)紙面に掌をつける際には、 ┃ 掌の角―手首の付け根の骨の出っぱり部分(1)、 ┃ および小指(薬指)の第二関節より下の部分(2) ┃ の二ヶ所で支える。 ┃ ┃ 【ペンの動かし方】 ┃ 親指、人差指、中指の三本の指で保持し、 ┃ 親指の第一関節と、 ┃ 人差指と中指の第二関節の屈伸で動かす。 ┃ ┃ * 人差指を立てて持つ癖の「持ち方矯正法」 ┃ ペン軸と人差指を、第一関節と第二関節の間で、 ┃ 輪ゴムで軽く縛り付ける。 ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ここまでが前回までに確定している部分です。 ここから先は、ペン軸を持つ角度、ペン先の角度について、今回検討するポイントです。 前回は一般的な例を示しました。 (ここでは、「掌の角度」と区別するために、「高度」という言葉を使ってみます。 これは、「仰角」、もしくは逆の視点から見れば、「俯角」と呼んでもいいでしょう。 ―まあ、どう呼んでもあまり意味はありませんが…。) *** ペンの角度(高度):右手書字の例 *** ペンの角度(高度)は、通常、万年筆や鉛筆の場合は、 45度から60度ぐらい がよいとされています。 ボールペンの場合は、もう少し立てた感じで、 80度ぐらい とされています。 【一般的な例】 「机の右側、水平方向から見たとき」(A) (ペン) Z軸 ↑\ ┃ (60度位) ┃ ↓ \┃点O(ペン先の接点) Y軸━━━━┻━━ (手前側)←(机・紙面)→(向こう側) *** 去年の工夫:右手書字より寝かせ気味に持つ *** 一般的なこの角度(高度)は、基本的に右手書字の方法を踏襲した数値です。 以前私は、左手書字では、 もっと低く寝かせるようにする方がよいのではないか、と提案しています。(**) 2005年のブログ記事 「鉛筆の正しい持ち方」(*)からの変化として、 「右手書きの場合よりも、ペンを寝かせて持つ」 ということです。 これはひとえに、左手書字における最大のネックとなる問題点、 横画を左から右へ書く際に生じる、 「押し書きの弊害」を減らすための工夫として、でした。 要は、横画を左から右に書く際に、いかに抵抗を少なくするか、ということです。 そこで、私は冒頭にも示していますように、 「横に滑らせる」ように書く方法 ―ペン先をY軸方向(紙の縦方向)に近づけ、 横画に対して垂直に構える を提案しています。 この一環として、ペンの角度(高度)も、低く抑えるほうがその趣旨にかなうのではないか、と考えたわけです。 当時は、掌の角度が低い状態のまま(掌の側面がべたっと紙につくような形)で考えていました。 この状況で、ペン先をY軸に近づける方法としては、 もたせかける位置を親指側に変えて、ペンの角度を低くするしかなかったのです。 それは、ペン先の方向をY軸方向に変えるためには、 ペン軸の方向を変える必要があるからです。 ペン軸をもたせかける位置を変えることで、 ペン軸およびペン先の方向を変えようと考えたのです。 【上から見た図】 人差指の第二関節と付け根のあいだにペン軸をもたせかける (人差指)┏→ / ┃ / ↑(親指) ┃/ ┃ ┗━━┛ (ペン軸)/ ペン軸を親指側に寄せると、ペン先の方向がY軸に近づく ↓ (人差指)┏→ / ┃ / ↑(親指) ┃ / ┃ ┗━━┛ (ペン軸)/ もっと親指側に寄せると、真っ直ぐ(Y軸)に近づく ↓ (人指指)┏→│ ┃ │ ↑(親指) ┃ │ ┃ ┗━━┛ (ペン軸)│ 【水平から見た図】 人差指の第二関節と付け根のあいだにペン軸をもたせかける \ ↑ \(ペン軸) (一定の ┏━━━┓ 角度)┃\ ┃(人差指) ↓ ┃ \ ↓ (親指)┗━━→\ ―――――――――――――(紙面) 紙面とのあいだに一定の角度(45〜60度)が生まれます。 ペン軸を親指側に寄せると、その角度が小さくなる(低くなる) ┏━━━┓ ┃ ↓(人差指) (ペン軸) ――――――――― (ペン先) ┗━━→ (親指) ―――――――――――――(紙面) そこで、ペン軸を寝かせ気味に、という変更がなされました。 これが去年一月にこの「週刊ヒッキイ」で示した改良でした。 *** ペン軸の角度を低くする必要はない *** 今回は、この点を再び改めてもよいかもしれないと考えています。 なぜかといいますと、去年の改良では、この角度(高度)を変更することは、 「ペン先の方向をY軸方向に近づける」ために必要な処置として考え出したものだったからです。 しかし、今回は、 「掌の角度を高くする」 ―ペン軸を、紙面に垂直なZ軸に対して10度以内、と垂直に近づける ことを提案しています。 これによって、自然に、「ペン先の角度を紙の縦方向(Y軸)に近づける」ことができるようになり、「横に滑らせる」ように書く方法が、実現できるからです。 ペン軸をもたれかける位置を変えなくても、掌の角度が正しい位置にあれば、自然と ペン先の角度もY軸方向に近づいてゆく、からです。 【上から見た図】 │ (人指し指)↑│ ┃│↑ ┃│┃(親指) ┗━┛ (ペン軸)│ Y軸(紙の縦方向、身体の中心線)により近づいた位置関係になります。 そこで、このY軸に近づけるというポイントを実現できれば、 特に意識してペン軸の位置をどうこうする必要はない、ということになります。 すると、ペン軸の方向を変えるために、ペン軸の角度を低くする必要もない、 ということになります。 *** 左手書字のペン軸の位置と角度(高度) *** 以上のように、 「掌の角度」に着目したことで、掌の角度を紙面に対して垂直(Z軸)に近づけることで、 ペン先をY軸方向に近づけることが可能になりました。 もはや、「ペン軸を持たせかける位置」を変更する必要はなくなりました。 ・・・ ●ペン軸を持たせかける位置:「右手書きの正しい持ち方」とされる 人差指の第二関節から第三関節のあいだ ●ペン(軸および先)の角度(高度):「右手書きの正しい持ち方」とされる角度と同じ 45〜60度ぐらい ●ボールペンの場合: もう少し立ててかまえて 80度ぐらい ※参照: * レフティやすおの左組通信 「左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4―」 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ・第21号(No.21) 2006/2/25「字は右手で書くものか?」 「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その13― 字は右手で書くものか?」 「左手で字を書く・実践編 1:正しい持ち方を身に付けよう(1)」 ・第23号(No.23) 2006/3/25「字は右手で書くものか?(2)」 「左手で字を書く・実践編 1:正しい持ち方を身に付けよう(2)」 * レフティやすおのお茶でっせ 「左手書字」カテゴリ (*) 2005.08.25「鉛筆の正しい持ち方」 (**) ・第64号(No.64) 2007/1/13「左手で字を―&<LYグランプリ>」 http://blog.mag2.com/m/log/0000171874/108129259.html 「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その14― 左手で字を書くために(10) 左手書きの研究<4>第一期まとめ・実践編」 |
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| 6.第142号(No.142) 2008/7/19「左手書字の研究―実技編(6)」 ≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」..第三土曜日掲載 (6)実際に書いてみよう―線を書く練習 |
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| 実際にペンを持ち、今までの提案に則って書いてみましょう。 まず、最初に決めました目標や諸条件と、その後検討しました手の構え方、ペン(筆記具)の持ち方等、を以下に書き出しておきます。 *** 左手書字の要点:決まり *** ●「左手書字の研究―実技編:左手書字の要点」 【目標】 右手書字を想定した、日本語文字筆記の現行規範に則った 「美しい文字、きれいな文字」と評価されるものを、 左手書字で実現するための基礎となる、普遍的技術を確立する 【条件】 ・ 左手で字を書く ・ 原則として右手書字の現行規範に従う 例:筆順(書き順)を守る、横画は左から右へ等 ・ 右手書字の特徴を良しとする 「美しい/きれいな文字」を書くことを目指す ・ 「毛筆」ではなく、「硬筆」について考察する 筆記具:「鉛筆」(他の筆記具は別途検討する) ・ 初めて字を書く子供にも活用できるものとする 対象:「子供」から「大人」まで、 「左利き」および「左手を使う人」 ・ 日本語の文字―「漢字・ひらがな・カタカナ」を中心に ローマ字表記における「アルファベット」も考慮する ・ 基本的に左手書字に有利な「縦書き」を重点に考察を始め、 近年多用される「横書き」へも検討を進める ●「姿勢と位置」、「ペンの持ち方と構え方」 【机の「左半分」を利用する】 ・紙の位置: 身体の中心より左側に置く(お手本・教科書は、右側に) ・書き始める位置: 身体の中心から左にこぶし一つ分ぐらいあける ・書く範囲: 書き始めの位置より、 こぶし一つから二つ分ぐらいの範囲で書く (常にこの範囲内に書く位置がくるように、紙の位置をずらす) 【ペンの持ち方】 (1)人差指と親指でペンをつまみ、下から中指を添えて支える。 (このとき、人差指を立てない。 人差指の第二関節まで指の腹をペン軸に添えるつもりで、 しっかり伸ばす。) (2)ペン軸は、人差指の第二関節と掌との付け根の第三関節との あいだの部分に持たせかける。 (3)掌の中に卵のようなものを抱えているつもりで、 薬指、小指を軽く丸める。 ┃ (4)紙面に掌をつける際には、 掌の角―手首の付け根の骨の出っぱり部分、 小指(薬指)の第二関節より下の部分、の二ヶ所で支える。 【ペンの動かし方】 親指、人差指、中指の三本の指で保持し、 親指の第一関節と、人差指と中指の第二関節の屈伸で動かす。 (人差指を立てて持つ癖の「持ち方矯正法」: ペン軸と人差指を、第一関節と第二関節の間で、 輪ゴムで軽く縛り付ける。) 【ペンの構え方】 ・ペン先の角度は縦方向 □ 紙の縦方向(┃=Y軸)に平行になるように、 ↑ ペン先をまっすぐに構える (横画を書くときは、ペン先を横に滑らせる感覚) 【ペンの構え方―掌の角度】 ・ペンを持つ掌の角度: 紙面に垂直方向のZ軸に対して10度以内 (掌の側面をべったりとくっつけない 掌の角の骨、小指の第一関節の側面の二点支持) 【ペン軸の位置と角度(高度)】 ・ペン軸を持たせかける位置: 人差指の第二関節から第三関節のあいだ (「右手書きの正しい持ち方」と同じ) ・ペン(軸および先)の角度(高度): 45〜60度ぐらい (「右手書きの正しい持ち方」と同じ角度) ・ボールペンの場合: 80度ぐらい(鉛筆よりも、立てて構える) *** 色々な線を書いてみよう *** それでは実際に鉛筆を持って書いてみましょう。 【用意するもの】 1.白紙の紙(広告チラシの裏が白紙のものなど) 2.使用する「筆記具」:鉛筆(B、2B以上の柔らかめのもの) 3.持ち方が十分身についていない人: 「プニュグリップ」(*)等の持ち方補助具(練習具)、 三角鉛筆など ・・・ 今回は、色々な線を書く練習をします。 文字を書くための基本となる、いくつかの種類の線を書き、鉛筆の動かし方を練習します。 書くときは、小さく書くのではなく、なるべく大きめに書くようにしましょう。 一行は、2cm以上、小さいお子さんの場合は、3cm超ぐらいの大きさで。 ・・・ ●「線を書く練習」 1.左上から右下方向へ、点を打つ (ヽ) 起筆とか始筆といわれるもの 2.縦の線を書く ・上から下へ。 (│) 縦画の基本 ・上から下、さらに下から右斜め上へ。 (│,/) 「レ」のような線 ・その連続。 (│,/,│,/…) 3.横の線を書く ・左から右へ。 (─) 横画の基本 ・左から右、右上から左下へ。(─,/) 「フ」のような線 ・その連続。 (─ /) 4.縦横の線を書く ・縦から横。 (└) 「直」「画」など ・横から縦。 (┐) 「口」「司」など ・縦から横、 (└ 右端から斜め左下、 / 横から縦、 ┐ その連続。 /) ・横縦十字を書く (┼) 5.斜めの線を書く ・「く」の字のような線を書く 「女」など ・連続してジグザグの線を書く 6.「の」の字を書くように右回りの丸を書く ・左下から右回りで丸を書く。 ・上から下へ連続して右回りの螺旋を書く (右回りの回転に該当するひらがな) 「の」「ぬ」「あ」「お」「か」「う」「わ」「ね」「す」「ま」「み」「な」「ち」「つ」「ら」「る」 「ろ」「ふ」「へ」「や」「ゆ」「よ」 「アルファベット」の筆記体の「j」「m」「n」なども、この同じ回転で書くことができます。 7.「と」の下の部分のように左回りの丸を書く ・右上から左回りの丸を書く。 ・上から下へ連続して左回りの丸を書く。 (左回りの回転に該当するひらがな) 「と」「ひ」「き」「さ」「く」「し」「せ」「そ」「て」「も」「ん」 「アルファベット」の筆記体の「a」「c」「d」などもこの同じ回転で書くことができます。 「@」マークも同様です。 8.蛇がくねるように、蛇行する曲線を描く ・右回り(⊃)と左回り(⊂)を縦に連続して書く (両方向の回転が混ざっている複合型) 「け」「む」「い」「り」「は」「ほ」「こ」「れ」「た」「に」 いろんな線が自由自在に書けるようになれば、 漢字でも仮名文字でも、ずっと書きやすくなります。 「永」という漢字のなかには、漢字を書く上で必要な線がすべて含まれている、といいます。 それらの線も、こうして線を書く基本練習から始める事で、身につけることができると思います。 *** 鉛筆は回して常に新しい面で書く *** 【鉛筆の使い方】 鉛筆は書き続けると芯の部分が減ってきます。 いつも同じ位置で書いていますと、片面が減ってきます。 書く線が太くなってきます。 そこで、鉛筆は、書くたびに少しずつ面を変えてゆきます。 通常の鉛筆は六角形ですので、これを一面ずつずらして書きます。 ある程度減ってきたら、指の中で回転させて一面ずらします。 すると、常に新しい鋭い角度を持った位置で書くことができます。 こうして使っていますと、 鉛筆の削り出した芯を十分に使い切ることができます。 これが、鉛筆削りの手間を減らしつつ、長く書き続けるコツです。 ※参照: (*)プニュグリップなどの持ち方補助具について: レフティやすおの左組通信 「左利きphoto gallery〈HPG6〉左手/左利き用文房具(筆記具・定規・その他)」 【左手書字】 * レフティやすおの左組通信 「左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4―」 |
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| 7.第146号(No.146) 2008/8/16「左手書字の研究―実技編(7)」 ≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」..第三土曜日掲載 (7)実際に書いてみよう―文字を書く |
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| いよいよ実際に文字を書いてみましょう。 前回、最初に決めました目標や諸条件を列記しましたが、 そのなかに漏れがありましたので、訂正し、改めてここに記しておきます。 【目標】 右手書字を想定した、日本語文字筆記の現行規範に則った 「美しい文字、きれいな文字」と評価されるものを、 左手書字で実現するための基礎となる、普遍的技術を確立する 【条件】 ・ 左手で字を書く ・ 原則として右手書字の現行規範に従う 例:筆順(書き順)を守る、横画は左から右へ等 ・ 右手書字の特徴を良しとする 「美しい/きれいな文字」を書くことを目指す ・ 「毛筆」ではなく、「硬筆」について考察する 筆記具:「鉛筆」(他の筆記具は別途検討する) ・ 初めて字を書く子供にも活用できるものとする 対象:「子供」から「大人」まで、「左利き」および「左手を使う人」 ・ 日本語の文字―「漢字・ひらがな・カタカナ」を中心に ローマ字表記における「アルファベット」も考慮する ・ 基本的に左手書字に有利な「縦書き」を重点に考察を始め、 近年多用される「横書き」へも検討を進める (追加項目) ・ 手首を真っ直ぐに構える、順手での書き方を基本として 検討する―手首を内側に曲げて鉤型に構える、逆手の書法は、 改めてのちに検討する (特に「横書き」の際に有効かもしれないので確認する) その他の「姿勢と位置」や「ペンの持ち方と構え方」は、前回のままで変更はありません。 ・・・ この連載も7回目、遅くなりましたが、いよいよ実際に文字を書く段階にたどり着きました。 【用意するもの】 1.升目のなかに縦横十字に罫線が通っている漢字練習用ノート または、国語ノート、方眼ノート (低学年用の大きな升目のものをおすすめします/少なくとも 2cm角以上の升目で、必ず真ん中に罫線の入っているもの) ┏━━━┓ ┃ │ ┃ ↑ ┃─┼─┃ 升目2cm以上 ┃ │ ┃ ↓ ┗━━━┛ 2.使用する「筆記具」:鉛筆(B、2B以上の柔らかめのもの) 3.持ち方が十分身についていない人: 「プニュグリップ」(*)等の持ち方補助具(練習具)、三角鉛筆など *** 大きな文字を書く *** まず最初の注意事項は、 「大きな文字を書く」ことです。 小さい字を書くのは、文字の書き方をマスターしてからです。 まずは腕、手指の使い方を身につけるために大きな動きで書きましょう。 特に小さなお子さんは、まだ発達段階です。 手も小さく、神経も十分に発達していません。 基幹神経だけの配線ですので、細かな動きは難しいものです。 まずは大きく動かすことを心掛けましょう。 そのためには、大きな升目のノートを使い、大きな舞台を用意しましょう。 また、大きな字を書きますと、ゴマカシがききません。 基本がしっかり身につくまでは、大きな文字ではっきり書く習慣を身につけるようにしましょう。 升目に縦横十字に罫線の入ったノートを使う理由は、 升目のなかで、文字の大きさの配分や文字の縦画・横画等の位置を確認しやすいからです。 *** ひらがなよりもカタカナを先に *** これは私の考えですが、 曲線の多いひらがな(平仮名)よりも 主に直線で書けるカタカナ(片仮名)を先に練習するほうがよいように思います。 昔はそういうやり方だったのではないかと思います。 例えば昔は、振り仮名(フリガナ)といえば、必ず片仮名(カタカナ)で書くものでした。 最近は、平仮名で振り仮名(ふりがな)を書くことも増えています。 戦後、漢字を失くそうという考えの国語学者などが主流になり、 国語を改革したことからか、平仮名主流、平仮名中心の日本語になったような気がします。 そこで、まず平仮名から教えるように変ったのではないでしょうか。 文字の成立からいいますと、 平仮名は漢字の草書体の線をさらに簡潔にしたもの、といわれています。 「い」は「以」、「ろ」は「呂」、「は」は「波」、「に」は「仁」、「ほ」は「保」。 ちなみに「あ」は「安」、「う」は「宇」、「え」は「衣」、「お」は「於」。 片仮名は、漢字の偏(へん)や旁(つくり)から作られています。 要するに、漢字の「片」側を借りて作った「仮」の「名」(文字の意)というわけです。 「ア」は「阿」の偏から、「イ」は「伊」の偏から、 「ウ」は「宇」のうかんむりから、「エ」は「江」の旁から、 「オ」は「於」の偏から。 その成り立ちから言っても、平仮名のほうが片仮名よりも難しいように思います。 片仮名の線は、漢字の線と共通していますので、片仮名を覚えると、次に簡単な漢字に進めます。 この方が文字の勉強が確実に進むような気がするのです。 浅学にして存じませんが、 認知科学(というのでしょうか)、認識の方法としてはどちらがいいのでしょうか。 科学を取り入れた国語の勉強法をもっと確立すべきではないでしょうか。 *** まず横画の基本「一」を書く *** 片仮名のほうは基本的に直線の組み合わせなので、わかりやすく書きやすいように思います。 平仮名は、右に左にクネクネと曲がります。 曲線は、結構書きにくいように感じます。 その点直線は簡単なのではないでしょうか。 曲線は力の抜き加減が難しい。 その点、直線は力づくでも書けそうです。 子供でもグイグイ書けそうです。 さて、 横画の基本は、「一」です。 これは、左端真ん中に、45度にペン先を入れ「ヽ」(書道で言う、起筆・始筆)、 左から右へ心持ち右上がり(角度6度の右上がりの線)にペンを送ります。(送筆) 横画は、心持ち平仮名の「つ」を書くときのように、上に反った右回りの曲線を描く気持ちです。 最後はこれも45度ぐらいの角度で止めます。(終筆) *** 「横画は右上方へ6度」 *** 「横画は右上方へ6度」という角度 ∠ が、基本のようです。 この右上がりの線が、いわゆる右利きの人の書き癖を良しとする 「現行の文字の美的感覚に合致した線」となります。 普通に左手で書こうとしますと、左から右への線を引く場合、 どうしても右へ行くほど下がってしまいます。 極端にいいますと、 \ こんなふうに。 これは、書き始める位置が身体の中心より右に寄っているか、 もしくは、真ん中によりすぎているからです。 もっと左側に寄せて書く。 身体の中心よりも、左側から書くようにしますと、改善されます。 過去の回に書きましたように、 少なくとも、「身体の中心線より拳(こぶし)一つ分ぐらい空けて書き始める」 のがよいのです。 すると腕の角度が真っ直ぐに近い角度になり、ほぼペン先も真っ直ぐになります。 「心持ち右上」を意識して線を引くように心掛ければ、 この右利き風の右上がりの線をまねることができます。 練習は縦書きですので、文字を書く位置は 基本的にその位置から大きくはみ出すことはありません。 *** 縦書きで練習する理由 *** 横書きですと、一文ずつその都度書き進むたびに、肘を中心にした腕の振り幅が大きくなり―クルマのワイパーのように扇形に振る形になります。 そうしますと、右側に来るほど、どうしても右下に下がってしまいます。 書き始めの左端では、横画を右斜め上方6度で書けていても、 そのうちだんだん手の位置が右になり、真っ直ぐに書いているつもりでも、 自然と右下がりの文字になってしまいます。 これでは、左利き特有とされる「右下がりの文字」となり、 現行の文字の規範では、「下手な字」とされます。 まずは左手書きに有利な縦書きで書き方の練習しましょう、 というのはそういう所に理由の一つがあります。 ※参照: (*)プニュグリップなどの持ち方補助具について: レフティやすおの左組通信 「左利きphoto gallery〈HPG6〉左手/左利き用文房具(筆記具・定規・その他)」 【左手書字】 * レフティやすおの左組通信 「左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4―」 |
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| 8.第151号(No.151) 2008/9/20「左手書字の研究―実技編(8)」 ≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」..第三土曜日掲載 (8)縦画・横画の指使い |
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| 前回の忘れ物―文字の縦画・横画を書く際の指の動きの説明を 新たに付け加えておきます。 これが「左利きの書き方」の肝心な点である、と思います。 ・・・ 【用意するもの】 1.升目のなかに縦横十字に罫線が通っている漢字練習用ノート または、国語ノート、方眼ノート(B5サイズに48−50字程度) ┏━━━┓ ┃ │ ┃ ↑ ┃─┼─┃ 升目2cm以上 ┃ │ ┃ ↓ ┗━━━┛ 2.使用する「筆記具」:鉛筆(B、2B以上の柔らかめのもの) 3.持ち方が十分身についていない人: 「プニュグリップ」(*1)等の持ち方補助具(練習具)、 三角鉛筆(*2)(「三菱uni硬筆書写用三角鉛筆4B, 6B」、 「くもん三角鉛筆」など) *** ペン(鉛筆)の持ち方・構え方 *** 前回は「一」を書くところまで来ました。 ただこの際、ペンの動かし方を意識した書き方の説明が不十分だったと思います。 今回は、もう一度改めて、ペン(鉛筆)の持ち方・動かし方をからめて考えて、書いてみましょう。 【ペンの持ち方】 1.まず親指の腹と伸ばした人差指の腹で ペンの下からはさむように持ちます。 2.掌の中に卵を持つように掌をすぼめながら 他の三本の指を自然に曲げてゆきます。 3.自然に曲げた中指の第一関節の側面でペンを下から支えます。 4.薬指と小指は自然に曲げ、中指に添えます。 これで親指・人差指・中指の三本指による保持ができました。 指の位置は、 ペン先(鉛筆の芯先)から、2〜3cm上を持ちます。 ┏(横から見たイメージ)━━ 2〜3cm │ 指の位置 │ ⇔ │ ―╂―――――╂―――⇒ ペン先 指先を伸ばした人差指が一番下で、次に、親指と中指がその少し上にきます。 ┏(横から見たイメージ)━━ ━● 人差指 ―親指○――――――⇒ ペン先 ○ 中指(曲げた第一関節) 人差指をリラックスさせ、関節を伸ばすようにして、決して爪を立てないようにします。 爪を立てると、余計な力が入りすぎます。 指の動きがぎこちなくなり、長時間の筆記が難しくなります。 【ペンを構える角度】 左右の横方向から見ますと、後ろ(手元)のほうに、60度ぐらいの傾き。 (向こう側) ∠ (手元) ボールペンではもう少し高く、80度ぐらい。 / 万年筆の場合は、逆に低く構え、40−45度ぐらい。 / 【ペンを支える手の接地点】 ペンを持った手は、手首のすぐのところにある掌の角の骨と、軽く曲げた小指の第一関節の側面、の二点で支えます。 掌の側面をべったりつけますと、当然手の動きが悪くなり、字が書きにくくなります。 また書いた字の上をこすることが多くなり、手や紙面を汚すことになります。 前後方向から見ますと、ペン軸が左右どちらにも傾くことなく、ほぼ真っ直ぐに立った状態になります。 横画を書くときは、「引く―押す」という感じではなく、ペンを横に移動させる―スライドさせる感じで、書きます。 ┏(自分の手元から見たイメージ)━━ ペン先・ペン軸を真っ直ぐに ↓ (左側)  ̄ ̄ ̄ (右側) (紙面) 【ノート(用紙)の位置/書き始めの位置】 ノートは身体の中心から左側に寄せます。 一行目の、書き始める位置は、身体の中心から、およそこぶし一つ分ぐらい左側です。 あくまでも身体の左側で書き進めます。 この位置ですと、自然に下ろした左腕がかなり真っ直ぐに近い形になります。 *** 横画・縦画の書き方/指の動かし方 *** 文字を書くときに使う部分は、指・手・腕です。 それぞれ指の関節の屈伸、手首の上下左右、腕の肘および肩の上下左右―これらの総合的な動きで書きます。 身体の大きさにより、それぞれのバランスが変ってきます。 手の小さい子供では、指の動きだけで書ける範囲は小さく、必然的に手首や腕の動きの比重が高くなります。 なかでも基本となるのは、やはり指の動きでしょう。 そこで、指の動きとともに書き方をみてゆきましょう。 【横画の書き方】 「一」を書きます。 1.人差指・親指・中指とも「自然な位置」で構え、 まず升目の左端の上下を二分する罫線上に ペン先を45度の角度に打ち込みます。「ヽ」 ┏━━━┓ ┃ │ ┃ ┃ ヽ┼─┃ 升目 ┃ │ ┃ ┗━━━┛ 2.心持ち右上へ、約6度ぐらいの角度で、 「三本の指を伸ばして」右への線を書き進めます。 このとき、「つ」を書き始めるときのように、 心持ち上に反る感じ―半円を描くつもりでペンを進めます。 ペン先を右へ突き出すように押し出すのではなく、 なるべく「横にスライドさせる気持ち」です。 3.トメでは、また45度に打ち止めします。「ヽ」 横画の出来上がりです。 【縦画の書き方】 1.あらかじめ「三本の指を伸ばして」おき、 45度に打ち込みます。 2.そこから「三本の指を曲げて」ゆきます。 ペン先を自分の手元に「引き寄せる感じ」です。 3.適当の位置まで来たら、そこでグッととめます。 そのままスーッとペン先をあげると、延ばした線になります。 縦画の出来上がりです。 ・・・ これで横画・縦画の練習が終わりました。 ※参照: ・ショウワノート ジャポニカ学習帳 かんじれんしゅう<50字> JL-48 (B5サイズに10×5の50字、十字入) ・コクヨS&T キャンパスジュニアノート12mm方眼罫 ノ-30S12NB (12mm方眼を4マス使って一字を書く) (*1)プニュグリップ(左手用)KUTSUWAクツワSTAD 鉛筆グリップ ・クツワSTADかきかたえんぴつ左手用 2B(推奨年齢:6歳以上) その他の持ち方補助具について: レフティやすおの左組通信 「左利きphoto gallery〈HPG6〉左手/左利き用文房具(筆記具・定規・その他)」 (*2)三菱uni硬筆書写用三角鉛筆4B, 6B 「芯が太く、毛筆のようなハネやハライなどを 太く細く書き分けられます。」(一般向けの三角鉛筆) ・三菱鉛筆 uni 硬筆書写用鉛筆 3角 4B ダース入り ・三菱鉛筆 uni 硬筆書写用鉛筆 3角 6B ダース入り くもん出版 三角鉛筆 「もちやすい太めの三角えんぴつ。 正しいにぎりかたが自然に身につきます。」 ・こどもえんぴつ6B (推奨年齢:4歳から) ・こどもえんぴつ4B (推奨年齢:4歳から) ・こどもえんぴつ2B (推奨年齢:4歳から) ・こどもいろえんぴつ ・こどもえんぴつけずり 「くもんの「こどもえんぴつ」シリーズ専用鉛筆削り。 「こどもえんぴつ」だけでなく、普通の鉛筆も削れます。」 (―ただし、右手・右利き用です。) ・三角えんぴつホルダー 「くもんの「こどもえんぴつ」が短くなったときに、 はめて使う専用ホルダー。」 ・すくすくさんかくくれよん 「鉛筆が握れない子どもにも握りやすい三角形のくれよん。 鉛筆の持ち方の導入にもなる。」(推奨年齢:24か月から6歳) * レフティやすおの左組通信 『―左組通信』 「左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4―」 |
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| 9.第159号(No.159) 2008/12/20「左手書字の研究―実技編(9)/LYGP2009」 ≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」..第三土曜日掲載 (9)子供の書字練習に役立つ情報2点 |
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| 過去8回の「実技編」では、順手による縦書き左手書字の方法を検討してきました。 順手縦書き左手書字は、一応これで終わりとし、 今後は、順手横書き、さらに逆手による左手書字の方法を検討してゆく予定です。 ・・・ 今回は、子供さんの書字練習に役立ちそうな情報を 一つ二つ紹介しておきます。 *** 「窓あき式練習シート」 *** 一つ目は、以前もどこかで紹介したかと思いますが、 「窓あき式練習シート」です。 * 窓あきシートどっとコム 窓あき式練習シートについて これの縦書き用文字練習シートを利用する方法です。 窓あき式といいますのは、 お手本の横に「切り抜き窓」がついている、という意味で、 「窓あき式練習シート」というのは、市販ノートに対応した 「切り抜き窓」のついた問題シートのことです。 左側に窓を → □ お □ ← 右側に窓を 開ければ、 → □ 手 □ ← 開ければ、 左手書字用 → □ 本 □ ← 右手書字用 利点は、 (1)お手本がすぐ横にあるので、見やすく練習しやすい。 (2)同じ字を何回も何回も書き続けるものは、飽きが来るうえ、 お手本から離れてくると、 本来の正しい文字の形が分からなくなり、 間違ったまま練習を続ける危険性もある。 これは順に異なった文字を練習するので飽きが来ない。 (3)切り抜きシートを準備するところから始めると、 子供自身が工作することで、遊び感覚で捉えられ、 勉強といった堅苦しさが抜け、受け入れ安いものになる。 (4)何回でもくり返し使えるので、経済的。 といったことが考えられます。 窓の位置をお手本の左側に右側にと、左右入れ替えることで 簡単に左手書字にも右手書字にも対応できるのが便利です。 ひらがな・カタカナ・学年別漢字・ローマ字教材など。 利用者のこういう声もあります。↓ * 窓開きシートを高く評価! 2008/10/18(土) *** 知育ソフト『かいておぼえる ドラがな』 *** 次は、ニンテンドーDSのゲームソフトです。 『かいておぼえる ドラがな』セガ(2008年11月27日発売) * 『かいておぼえる ドラがな』 公式ホームページ 小学館が企画監修する4才〜小学1年生を対象にした、 ドラえもんがナビゲートしてくれる ひらがな・カタカナ・小学一年で習う漢字 の読み書き練習用知育ソフトです。 メーカーの説明によりますと ひらがな・カタカナの読み書きから、 約350点のイラストを通じて覚える物や動物の名前、 さらに小学1年生で習う漢字80字や簡単な文を作る練習まで、 ドラえもんといっしょに日本語の初歩を練習していきましょう。 まずは直線や曲線をなぞるおけいこから始め、 それから文字の練習に入り、 右回しのひらがな・左回しのひらがな・両回しのひらがな というように練習していくようです。 これは、私がこの「ヒッキイ式左手書字法」で紹介したものと 共通したものがあります。 ミニゲームもついています。 楽しみながら勉強ができる、という感じです。 画面はそのまま上下で使いますので、 従来あった縦に構えるものと違い、そのままの形で使えます。 当然、右手仕様左手仕様の別はありません。 -- * レフティやすおの左組通信 『―左組通信』 「左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4―」 * 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ・第124号(No.124) 2008/3/15「左手書字の研究―実技編(2)」 http://archive.mag2.com/0000171874/20080315074500000.html 「左手書字の研究―実技編」 (2)縦書きと横書き―左手書字の要点 ・第120号(No.120) 2008/2/16 「左手書字の研究―実技編(1)はじめに」 http://archive.mag2.com/0000171874/20080216074500000.html |
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| 10.第168号(No.168) 2009/2/21「左手書字の研究―実技編(10)」 ≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」..第三土曜日掲載 (10)横書き(その1)縦書きと横書きの違い |
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| 過去8回の「実技編」では、順手による縦書き左手書字の方法を検討してきました。 「順手縦書き左手書字」は、一応これで終わりとし、 今後は、「順手横書き」、さらに「逆手」による左手書字の方法を検討してゆく予定です。 ・・・ 今回は、「順手横書き」の検討に入ります。 まずは、縦書きと横書きの違いについて。 *** 横書きの書字方向 *** 縦書きと横書きとでは、どこがどのように異なるのでしょうか。 縦書きは、文字通り縦に文字を綴ってゆく書き方です。 それに対して横書きは、横に文字を綴ってゆく書き方です。 縦方向に書く場合は、基本的に上から下への動きが、誰にでも納得できる自然な方向でしょう。 それに対して横方向に書く場合は、どうでしょうか。 右からと左からとの両方の書き方が考えられます。 実際に世界には、この二通りの書き方が存在します。 左から右へ綴る書き方は、広く世界中で使われており、アルファベットを使う、西洋を中心に世界中に広がりました。 一方、右から左に綴る書き方は、ヘブライ文字やアラビア文字ぐらいで、ごく限られた言語でしか使われていません。 これらの文字は、元々石にノミで刻むという書法であり、この場合、右利きの人は、右手にハンマーを持ち左手にのみを持つことになり、右側から刻むほうが便利だったのです。 その伝統が今も残っているのだといわれています。 では、それ以外の言語ではどうだったのでしょうか。 アルファベットのもとになったものは、古代メソポタミアのシュメールの楔形文字に起源を持つ、といわれています。 これらは、柔らかい粘土に草の茎の先で、楔形の印を刻んで書いたものです。 元々は縦に書いていたものが、あるときを境に文字ごと90度方向転換し、今日につながる、左から右へ綴る横書きに変わった、といわれています。 (上から下へ) ∧ ┃ ∧ ┃ ∧ ┃ ↓ (左から右へ) ━ ━ ━ < < < これは、右利きの人にはこのほうが便利だったから、といわれています。 これは、用紙ごと90度左側に回転させた、左横倒し方式といえるでしょう。 *** 日本語の横書き *** 日本では、幕末から明治以降、西洋の文物が輸入されるとともに、横書きが導入されるようになりました。 このときに一部で混乱が起きます。 昔からあった一字縦書きが、西洋式の横書きと混同され、日本独自の右から書く右横書きが現れます。 一字縦書きというのは、額などに揮毫されるもので、 天 地 人 を、一字ごとに改行しますと、 「人・地・天」 となり、一見、右横書きに見えます。 で、日本語では、右横書きが本来の書き方だ、といった誤った見方が生まれ、混乱状態となったのです。(*) *** 左手での横書きの難点 *** いつものクセで、また横道に入ってしまったようですが、 このように、本来、横書きというものは、右手で書くのに都合の良い方法として定着してきたものです。 そういう綴り方を左手で行うのですから、それなりの工夫が必要になってくるのは、当然のことでしょう。 「順手縦書き左手書字」法のポイントは、 ペン(筆記具)の先を常に身体の中心線と平行に、真っ直ぐに保つことでした。 そのため、 手および腕の方向が真っ直ぐになる位置で書くこと、 書き始めの位置を、 身体の中心より握りこぶし一つ分程度左寄り、 とし、 その位置からこぶし一つないし二つ分ぐらいの範囲で書く、 それ以上左にきたら、用紙の位置をずらし、 常にこのこぶし一つから二つ程度の範囲内で書くようにする、 ということをあげました。 ところが横書きでは、この書く範囲が常に横に長く、常に横移動を余儀なくさせられるのです。 真っ直ぐにペンを持てる範囲を超えて、移動させなければならないのです。 ━━━ 文字 │/ 左腕の角度の変化 └●┘ 文字を追いかけるように、手および腕を動かさなければなりません。 結果として、「押す」ように書く形になります。 これが、文字を書く上でのギクシャクとした動きにつながり、障碍となってきます。 また、右端に行くほど、右下がりの文字になるなど、「右手書きの書き癖」を文字の理想的な美の形とする、従来の伝統的な文字の姿から外れたものになってしまいます。 *** 左手横書きの具体的方法―用紙の置き方 *** では、どうすれば、この問題をクリアできるのでしょうか。 左利き筆法(※)を思い起こして見ましょう。 二つの方法があります。 (1)用紙を左側に寄せて置く方法 (2)用紙を置く角度を変える方法 しかし、用紙を左側に寄せるといっても、限界があります。 横幅の大きな横長の用紙に書く場合には、どうしても身体の中心線を越えるケースも出てくるでしょう。 その場合には、先ほどのような、障碍が生まれます。 では、二番目の方法はどうでしょうか。 これにも二つの方法があります。 用紙を真っ直ぐに身体に正対して置くのではなく、 (A)右側に倒しておく、斜め置き (B)さらに進めて用紙を横倒しに置く、90度右回転式 ―これは、楔形文字のときの90度左横倒し方式のちょうど逆だといえるでしょう。 です。 では、次回から実際に書きながら検討してゆきましょう。 * 『横書き登場―日本語表記の近代―』屋内池誠/著 岩波新書 「レフティやすおのお茶でっせ」記事 04.2.17「『横書き登場』屋内池誠」 ※『左きき書道教本〈復刻版〉』(フェリシモ 左ききカタログ) 左利き友の会による左利き筆法を紹介した本 -- * レフティやすおの左組通信 『―左組通信』 「左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4―」 * 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ・第124号(No.124) 2008/3/15「左手書字の研究―実技編(2)」 http://archive.mag2.com/0000171874/20080315074500000.html 「左手書字の研究―実技編」 (2)縦書きと横書き―左手書字の要点 ・第120号(No.120) 2008/2/16 「左手書字の研究―実技編(1)はじめに」 http://archive.mag2.com/0000171874/20080216074500000.html |
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| 11.第172号(No.165) 2009/3/21「左手書字の研究―実技編(11)横書き(2)」 ≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」..第三土曜日掲載 (11)横書き(その2)横書きの難点と簡易対策 |
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| 「横書き」の二回目です。 まず簡単に順手による横書きのポイントをみておきましょう。 前回後半のおさらいを兼ねています。 ・・・ 実は、「左手書字の研究」というタイトルにもかかわらず、全く「研究」が進んでいません。 そこで今回は、現時点で私が考えられるベター?な方法を紹介します。 *** 左手書字における横書きの難点 *** まずどういう点が問題となるのかをみておきましょう。 (1)「追い書き」になる―「押し書き」「右下がりの横画」 左から右への横書きの場合、ペンを持つ左手/腕が書いた文字を追いかける形になります。 ペン先が右方向を向く(→)ようになります。 結果として、ペン先を押すように書き進めることになります。 「押し書き」になりますので、紙面にペン先がひっかかりやすくなり、書きにくくなります。 手/腕の方向は右へ行くほど、クルマのワイパーのように、右下がりの扇形を描きます。 文字も右下がりになりやすくなり、特に横画が右下がりの文字となり、 右手の書き癖である、右上がりの横画を良しとする現行規範から外れたものとなります。 (2)紙面・手を汚す 書いた文字の上を追いかけるため、文字を手がこすり、 どうしても紙面を汚したり、 手の側部(小指・薬指の側面等)を汚します。 *** 簡易式左手横書き難点克服書字法1 *** これらの難点を克服するためには、どうすればよいのでしょうか。 現在私のできるアドバイスは、以下のようなものです。 ◆1「順手正対書字」の場合― これは、用紙を真っ直ぐに置く時の書き方です。 (1)「追い書き」になる: 【対策】 * 身体の中心より左側で処理する * 紙幅の小さいものを使う * 改行を増やす 身体を机の右側に寄せるなり、紙面を左側に寄せるなりして、 書く範囲を左手/腕側に寄せ、 身体の中心より左側の範囲だけで書けるように処理する。 横書きは、下へ下へと改行してゆきます。 そこで、紙面の横幅の小さい、縦長のものを使う、 あるいは、改行を増やす、 といった方法で、一文の範囲をできるだけ短く収めることで、 横方向への腕の振り幅を減らすようにします。 (2)紙面・手を汚す: 【対策】 * ペンを長く持つ 書いた文字の上を手が移動しないように、ペンを長めに持つ。 ペン先から遠目の位置で持つように心掛ける。 通常より長めに、3センチメートルぐらい上を持つ。 これで、ある程度は克服できます。 *** 簡易式左手横書き難点克服書字法2 *** ◆2「順手非正対書字」の場合― これは、紙面と正対しない書き方です。 即ち、用紙を傾けて置く、あるいは横倒しにして書く方法です。 この方法ですと、(1)(2)とも、ほぼ克服できます。 【対策】 * 右に傾ける 右に傾けて書きますと、比較的ペンの進め方も押し書きにならず、斜め下に引く、比較的スムーズな動きとなります。 手の位置もほぼ書いた文字より下方となり、書いた文字をこすることが少なくなります。 【対策】 * 90度右へ横倒しにする 用紙を完全に90度横に倒してしまいますと、これは事実上、縦書きとなります。 (文字そのものは、転倒していますが。) 改行の度に左へ進む書き方ですので、書いた文字の上を手がこすることはありません。 これらの方法の問題点は、見た目が不自然に思われることでしょう。 その点が気にならなければ、問題はありません。 -- * レフティやすおの左組通信 『―左組通信』 「左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4―」 |
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【一時連載休止のお断り】 |
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| 「リニューアルのお知らせ」より、連載中断のお断り 今月(2009年4月)より本誌誌面をリニューアルにともない、 ながらくご愛顧いただきました、このコーナーは一旦休止とします。 尻切れとんぼとなりますが、ご了承ください。 ▼≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」横書き編 ―現在資料となります英文パンフレット、および英文サイトの「解読」にあたっています。 今しばらくお時間をいただき、それらを検討したのち、再開します。 |
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「ランキンレビュー/雑学/右利きが左利きより多いのはなぜ?」
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▼『左利きの人々』渡瀬けん/著(中経の文庫・2009)
「参考サイトその他」欄に掲載されました。
※参照:『レフティやすおの本屋』
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左利きの話題と趣味の本・読書、家庭園芸の話など
▼『モノ・マガジン』2009年2月2日号No.598(ワールドフォトプレス)
「特集●左利きグッズ大図鑑」で紹介されました。
※参照:2009.1.15記事
速報!『モノ・マガジン』2009年2月2日号左利きグッズ大図鑑
▼日経BPnet SJ 親野智可等先生の連載コラム『父親のための親力養成塾』
第45回 左利きを直す必要はないで紹介されました!
※参照:2009.3.9記事
左利きを直す必要はない-親野智可等『父親のための親力養成塾』第45回
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