生きがい・しごと・仲間づくり 木馬の会 −被災地支援から、地域の女性たちの社会参加の場へー 報告者 中西 頼子 日時:1月21日(金) 1:30〜3:30 場所:ドーンセンター ワークステーション 木馬の会のルーツは、被災地西宮市の仮設住宅でのバザー・個別訪問と並んで 毎月開かれた手芸教室。この手芸教室がはじまったのは当時仮設住宅で住んでい たひとりの女性がバザーボランティアさんたちにと持ってきてくれたしじみ貝の根付け (昔懐かしい和風マスコットで財布等につけるもの)でした。その方の家にお邪魔す るとなんと家にはたくさんのシジミ貝の殻がおいてあったのです。将来きっと何かの役 にたつ時がくるだろうと避難所の炊き出し(貝のお味噌汁など)をひとつずつ丁寧に 洗って乾かしてとっておかれたとのことでした。「これを是非仮設手芸教室の題材に とお願いし、快くひきうけていただき、仮設住宅手芸教室の開催となったのです。 毎月開かれる手芸教室で作られた作品を復興支援のバザーなどで販売し、好評 を得たことがきっかけとなり、「木馬の会」の活動はスタートしました。 とはいえ、最初はとまどいばかりでした。「目が悪いからねえ」「私の作品なんて…」 と消極的な方が多くて、なかなか数も増えず、ボランティアさんたちに手伝ってもらい ながら、一軒一軒ポスティングを繰り返しながら、作ってもらえるひとを増やしていきま した。 2年前には「まけないぞう運動」へも参加。全国から応援をいただけるようになりました。 まけないぞう運動とは一本のタオルをぞうの顔をした手拭きタオルに替えて被災高齢 女性の生きがい・仲間・仕事づくりにしようというものです。学校や地域での取りくみも あり、次の災害にむけた緩やかなネットワークづくりへと広がりをみせています。 仮設住宅が解消され、復興住宅へと移り住む中で、活動は地域の女性へとかわって いきました。99年3月には駅前ギャラリーを借りて、手作り品の販売会を1週間の日程 で開催しました。リビング新聞に取り上げていただいたおかげで50名もの出品者による 華やかな会となりました。 「リサイクル品と並んだフリーマーケットでは販売しにくい。」「自己表現の場を常に持ち たい。」という声をうけて今年の9月には委託品を預かるショップをオープンしました。 5大誌が大きく扱ってくださったおかげで最初かなりの人がきてくれました。パッチワーク、 トールペイント、フラワーリース、バッグに、テディベアと作品はさまざま。素人作品から 生徒を50名以上もっている先生までいろんな作品がならんでいます。和服をリフォーム した服が人気があるようです。 また、被災地支援でうまれたものであるから、災害を忘れないようにしようということで、 「女性と子どものための自然災害基金」をもうけています。購入額の5%分を基金として 寄付をいただき、国内外の被災地へ送金しようというものです。いままでホンジュラスや 台湾、トルコへとわずかですが送金してきました。 木馬の会は、たくさんの人との出会いの場であり、一歩踏み出すきっかけを支援して いく場です。とはいえ、ボランティアによるお店の運営はなかなか大変です。事業を運 営していくことは責任をともなうことなのですが、みんなで営業して頑張っていこうよとは なかなかなりません。女性中心のグループは組織作りも大変です。それぞれができること を少しずつやっていこうよという姿勢でのぞんでいかないと事が運ばないのです。カメの 歩みのようにほんの少しずつしか変わっていかないだろうけれど、全国で支えてくださっ ている方たちの応援を受けながら、女性の社会参加支援に関わっていきたいなと思っ ています。 例会の中でも、活動している各人の活動に求めるものの違い・温度差について 意見が交わされました。 ほかの人に自分と同じ思いを持ってもらおうとしても、それには、無理がある。やはり、 それぞれの思いを大切にしながら、「続けていくこと」が活動にとって、一番重要なこと ではないかと、私は感じました。 みなさんは、どう思われますか?