「さかい男女共同参画週間」を終えて −行政とのパートナーシップ、その利点と限界− 報告者 赤羽佳世子 日時:2月18日(金) 1:30〜3:30 場所:ドーンセンター T.はじめに 1.「さかい男女共同参画週間」とは? 堺市は、全国に先駆け1994年度"男女共同参画宣言都市"となったことに引き続いて、 1995年度1月21日に『女と男がいきるのや SAKAI宣言』を採択。これを記念し、毎年、 この日を含む一週間を「男女共同参画週間」と定め、記念講演会をはじめ多彩な行事を 行っている。 2.'堺市女性問題市民懇話会'とは? 隔年に開かれる堺市主催(女性政策課が企画・運営)のライフクリエイター養成講座 (以下、L.Cと称す)修了生の中から18名が任命され、2年を任期に、「女性学・ジェン ダー研究フォーラム」(ヌエック)に研修のため参加したり、1.のオープニング記念行事 や、W.Sの企画・運営を女性政策課とともに担っている。 U.市民参加、堺市の場合 1.既存の組織、自治会・P.T.A・各種団体を通して 2.市民の意見を個別に行政が吸い上げる(市長への葉書、市政モニター) 3.審議会等への公募市民登用 4.市民の議論の場と情報を行政が提供 5.市主催の行事を公募の市民がともに担う 1.2.は、以前から行われていたことで、1.については、市民側から行政への提言という点 では、ほとんど形骸化していると考えられる.2.については、具体的に施策に生かされ た事例を調査するまではいたらなかった.3.4.5はここ数年の新しい動きで、3.には総合 計画審議会、女性問題懇談会(「さかい女性プラン」第3期行動計画作成に向けて設 置)等が4.には、企画調整部が担当の市民グループまちづくり提言(まちづくり市民 ネットへ発展)や堺21世紀・未来デザイン市民フォーラムが、5.には女性政策課担当 の「男女共同参画週間」・「女性問題地域フォーラム」(年六回開催の内、今年度は2回 をL.C1,2期修了生自主グループが企画・運営)や「ワッショイ!2000」(西暦2000年世 界民俗芸能祭)がある。 V.「参画週間」、昨年度までとの比較 1.市民懇話会の提案で"ひと女とひと男の21世紀へのメッセージ"に新たに取り組んだ。 2.W.S助言者との交渉、打ち合わせは市民懇話会担当者で行った. 3.ポスター・チラシ製作に市民懇話会の中から委員を募り、関わった. W.行政とのパートナーシップ、その利点と限界 1.財政上の心配をしないで活動ができたが、予算(議会決議事項)に縛られる面もあり、 新規の事業については、工夫が必要であった.("21世紀へのメッセージ"の予算は、 L.C3期生自主グループを協賛団体としてそこへの寄付金でまかなった.) 2.女性問題を考えていく上で、裾野を広げるという点では利点があったが、市民懇話会 メンバーの中で温度差を感じる場面もあった. 3.実のあるものにするためには行政担当者の資質に負うところも大きく、人事異動のこと を考えると不安定要素になってくると思う. X.Wから考える今後の市民参画のあり方 ジェンダーフリーな堺市にするためには積み上げてきた行政とのパートナーシップは 大事に育てることが必要と考えるが、行政から提供される情報と活動の場(会議室の 使用等)を活用しながら、私達女性市民自身がエンパワーメントすること、行政を窓口 として広げた裾野を自主グループとして育てていくことも大きな課題である.L.C1,2,3期 修了生のそれぞれの自主グループが中心となって立ち上げた"堺女性ネットワーク"を ジェンダーフリーな堺市にする市民側の力を持った組織に育てていきたい.