摂津市立女性センター・ウィズせっつ 見学記


1.施設見学 1999.10.14.(木)ウィズせっつに行ってきました。 開館は昨年春ですが、以前からあった婦人労働会館を利用しているため、秋から リニューアル工事があり、本格的に始動したのは今年からということです。 センターは3階建てで、1階のエントランスには、フリースペースがあり、机、椅子と ともに飲み物の自動販売機もあり、自由におしゃべりができるようになっています。 1階にはその他、会議室、子どもの部屋、工作室、ロッカールームがあります。 この日は自己表現のための連続講座が開講されていて、隣の子どもの部屋では、保育 サポートグループによる一時保育もされていました。 2階には事務所があります。また、印刷機や紙折り機のあるワークスペースや情報 コーナー、2つの和室もあります。
情報コーナーは、フローリングのお部屋にくつを脱いで入るようになっており、子 ども連れの方もくつろげる雰囲気です。書籍の数はまだまだ多いとはいえませんが、 女性問題に関する本を探すにはわかりやすく整理されています。また、グループ活動 をするのに必要な情報を得るのに便利なガイドブックや各地から送られてきた情報 誌がバックナンバーをそろえて綴じて並べられています。
3階は、120人が集まれる大会議室、小会議室、調理室、応接セットの置かれた 相談室などがあります。 建物自体は古いものでしたが、改装を経て明るく手作りの雰囲気のあるセンター になっています。 2.座談 出席者 摂津市女性政策課、女性センター職員 丹羽和人さん 女性センター活動専門員 佐藤恵津子さん 摂津市女性リーダー研究会(WIN−L会員 ) 北川照子さん プロジェクトメンバー 堀 久美、森野和子 1) 女性センターの運営 運営は、館長、市職員1名、活動専門員2名、活動推進員3名の計7名で行わ れています。女性政策課は市役所内にあり(課員4名)女性センターの決裁な どはそこでなされています。ですから、女性センターは、女性政策課の委託 ではなく、直営、一体として、女性政策課は全庁的な調整・プランづくり・施策 推進を、女性センターは現場の事業をといった、いわば車の両輪のような関係だと いうことでした。 市民の中から、女性グループの活動経験者ということで活動専門員になられた 佐藤さんは「続けてきたカウンセリングの勉強を生かせるように相談事業の担当 ということでしたが、実際はさまざまな仕事をやっています。とても忙しいけれど、 かなりのレベルまで任されているので、講座の企画など遣り甲斐があります。」と 充実した仕事場の様子を話してくださいました。 2) 講座など事業について 主催事業のほか、今年からは共催、後援事業の取り組みが始まりました。 主催事業は、センターで企画されますが、講座修了生のグループに講座の 企画を依頼される(この場合、謝礼が出るそうです。)こともあります。 共催事業は、市民グループが期間内に申請書を提出し、その内容が適当と認め られた講座について、講師謝礼(2万円以内)と保育謝礼を助成してもらえます。 今年度は7講座が実施されるとのことでした。 また、共催事業、後援事業ともに、会場の無料提供・市の広報誌への掲載、公 共機関へのチラシ配布という広報活動もしてもらえます。 これらの取り組み方は、市民グループや講座修了生にとっては活動の場を与え られるチャンスであり、センターから見れば、市民の声を反映でき、集客もしても らえると、お互いに良い方向に続けていくことができているようです。講座は受け ておしまい、「養成」されたのに後の受け皿はない、という場合も多い中、市民 参画を推進しようという思いがひしひしと伝わってきました。 「2000年世界会議」といった固い内容の講座では、まだ多くの受講生を集めるこ とができないけれど、紅茶・ガーデニング・絵手紙など生活、文化面での講座から 女性センターに足を運んでくれる人を増やしてきており、女性センターを身近に感 じることから、女性問題への意識を高めていこうとされています。そんな取り組み の成果で会議室の稼働率も少しずつアップしているということです。
3) 自主グループへの支援 女性センターの登録団体は、現在15。登録すると、使用料の減免、申込日の優遇、 専用ロッカー(無料)の利用などの支援を受けることができます。 また、上記の共催、後援事業といった形での助成もあります。 女性センターとは別に、「チャオ」という女性グループのネットワークがあり、23の 団体が集まっているそうですが、女性政策課から、女性フォーラムなど研修への 参加費、研究の調査費への補助もおこなわれています。 お話をうかがって、行政側からも市民をまきこもうとしていらっしゃるんだな、という感 想を持ちました。それは、市会議員でもある北川さんの「市民力を生かしていかないと」 という言葉にも強く現れていました。そのため、たとえば、保育ボランティアの方々 にも「謝礼」(「交通費」などの形式ではなく)が支払われているそうです。これが、 行政と市民の対等なパートナーシップへの第一歩になればいいのになぁ、と思います。 また、「女性政策推進市民懇話会」には市民からの公募の枠もあり、その経験者で ある佐藤さんが「懇話会では提言のようなこともしましたし、このような機会を生かし ていくことで、ずいぶん力がつきました。」と話してくださったことも印象に残りました。 女性センターができて、やっと2年目。女性センターができたことで、活動のすそ野が どのように広がっていくかがとても大切なことだと思いました。

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