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平成15年度試験問題分析
第3時限・経済知識

難易度について:生活情報支援センタースタッフが解いてみた感触で独断でつけました。
A:全滅または半分も正解できなかった:難問・奇問・悪問です。できなくても問題なし。
B:半分以上正解:やや難問です。創造力・国語力を駆使して解きましょう。
C:全問正解
比較的常識的な問題。このくらいは正解しましょう。
設問と分野 内容と形式(赤字は要チェック分野) 覚えておきたい
キーワード
第36問

(経済)

需要曲線の読み方(択ニ)

・通常の財の需要曲線
・嗜好の変化が需要曲線に与える影響
・所得の変化が需要曲線に与える影響
・代替財、補完財の価格変化の影響


落ち着いて図を書いて考えればよい
市場需要曲線
代替財
補完財

第37問


(経済)

日本の経済成長の歴史(穴埋め)

・55年から70年代の実質経済成長
・70年代インフレの特徴
・バブル経済の特徴


経済成長率の数値も把握しておこう
実質経済成長
石油危機
スタグフレーション
重厚長大
バブル経済

第38問


(経済)

日本の財政政策(穴埋め)

・公債発行状況
・債務残高
・財政政策に関する論点


財政悪化の原因を把握しよう

財政構造改革
公債発行額
債務残高の対GDP比
財政政策
歳出・歳入
直間比率

第39問


(経済)

日本の貿易の状況(穴埋め)

・輸出入の対GDP比率
・輸入デフレ
・輸入とアジア諸国の成長
・製造業への影響

80年代以降の貿易収支を把握しよう
輸出入の対GDP比率
輸入デフレ
水平分業
垂直分業
比較優位説
産業の空洞化

第40問


(経済)

産業発展と海外との関係(択ニ)

・経済発展の初期段階の効率的な生産方法
・貿易障壁のタイプ
・対外直接投資の効果
・幼稚産業の保護対象
・製品輸入比率の欧米との比較

日本の貿易の特徴と経済用語を理解しよう
労働集約的産業
貿易障壁
対外直接投資
対外競争力
幼稚産業
製品輸入比率

第41問


(統計)


企業に関する統計の特徴(穴埋め)

・鉱工業生産動態統計(経済産業省)
・法人企業統計(財務省)
・企業短期経済観測調査(日本銀行)
・景気ウォッチャー調査(内閣府)


各種統計と担当官庁をセットで覚えよう
鉱工業生産動態統計
法人企業統計
景気ウォッチャー調査
企業短期経済観測調査


第42問


(統計)


消費者物価指数の算出方法(穴埋め)

・算出のもとになる調査名
・方式名
・消費者物価指数の問題点

算出方法や調査方法も含めて統計を理解する
消費者物価指数
小売物価調査
家計調査
ラスパイレス方式
パーシェ方式
第43問


(企業)

雇用・リストラの特徴(択二)

・基本給の決定要素
・リストラのマイナス影響
・企業規模別リストラ状況
・ワークシェアリングの進捗状況
・パートタイム労働者への置き換え


リストラの意義・影響を調べておこう
不可避型リストラ
就業人口
ワークシェアリング
第44問


(企業)


企業行動憲章における社会貢献(穴埋め)

・2002年改定の経団連企業行動憲章の理念
・企業の社会貢献の方法
・経営に対する効果


企業行動憲章は2004年にも改定された
企業行動憲章
社会貢献活動
NPO
中小企業白書
第45問


(企業)

時価会計導入の影響(穴埋め)

・時価会計導入による資産価値の変化
・帳簿上の処理方法
・財務諸表評価時の注意


新会計基準の内容とその影響をチェック
時価会計
減損会計
税効果会計
会計基準
特別損益
損益計算書
営業利益
経常利益
第46問


(企業)

流通の合理化に関する問題(択ニ)

・小売事業所数の推移
・効率的な流通の考え方
・流通サービスのあるべき姿
・顧客分析の手法


流通業の変遷も知っておこう
商業統計
取引数最小化の原理
RFM分析

第47問


(企業)

マーケティング用語の理解(穴埋め)

・製品志向マーケティングの考え方
・販売志向マーケティングの考え方
・顧客志向マーケティングの考え方
・社会志向マーケティングの考え方


最近のマーケティングの傾向と用語を理解しよう
プロダクト・アウト
マーケット・イン
リレーションシップ・マーケティング
カニバリゼーション
マーケティング近視眼
第48問


(生活経済)

パートタイマーの税控除のしくみ(穴埋め)

・所得税がゼロになる年収
・住民税がゼロになる年収
・配偶者控除が受けられる妻の所得
・税金をとられない範囲に収入を抑える働き方の呼び名


金額を答えるもの。収入と所得の違いに注意。
給与所得控除
基礎控除
配偶者控除
配偶者特別控除
就業調整

第49問


(生活経済)

物価の動向と消費支出の動向を費目で答える(穴埋め)

・95年に比べて2000年もっとも物価が下がった費目
・もっとも物価が上がった費目
・家計調査において、消費支出がもっとも減少した費目と減少割合
・消費支出がもっとも増加した費目


生活実感からも類推できる
消費者物価指数
家計調査
第50問


(生活経済)

勤労者世帯の実収入における女性配偶者の収入割合(穴埋め)

・2002年家計調査における、配偶者の収入割合(全世帯)
・核家族共働き世帯における、妻の収入割合
・女性一般労働者とパートタイム労働者の給与比と賃金格差の拡大状況


賃金格差を漠然とではなく数値で把握する
家計調査
賃金構造基本統計調査
賃金格差
第51問


(生活経済)

家計調査における収入・支出の分類(穴埋め)

・預貯金引出は家計の収入(実収入・実収入以外の収入、繰入金)のどれに入るか
・預貯金引出は実収入以外の収入の何割を占めるか
・住宅ローンの返済は支出のどれに入るか


収入と支出の分類を覚える
家計調査
実収入・実支出
実収入以外の収入
実支出以外の支出

第52問


(生活経済)

家計調査周辺知識(択ニ)

・家計調査における住居費には何が含まれるか
・持ち家住宅率
・エンゲル係数の出し方
・可処分所得とは
・2002年家計調査によるスポーツ関係費の動向


家計調査の調査項目定義を熟知しよう
家計調査
住居費
持ち家住宅率
実収入
エンゲル係数
可処分所得

第53問


(環境)

有害廃棄物対策(穴埋め)

・有害廃棄物の移動に関する規則を定めた条約
・レイチェルカーソンが「沈黙の春」で指摘した殺虫剤
・枯葉剤エージェントオレンジに含まれた有害物質
・シーア・コルボーンが「奪われし未来」で指摘した有害物質


有害物質の種類と性質を把握
バーゼル条約
DDT
ダイオキシン
内分泌攪乱物質

第54問


(環境)

地球温暖化の原因とエネルギー消費状況(穴埋め)

・石炭など化石燃料時代の幕開け
・石油危機
・先進国のエネルギー消費割合


地球温暖化の進展状況を説明した文で、問題文自体も教科書になる
化石燃料
バイオマス
地球温暖化
風力発電
太陽光発電
第55問


(環境)

京都メカニズムと部門別エネルギー消費(穴埋め)

・京都議定書の内容
・何を削減するのか
・先進国と発展途上国の義務
・どのような環境問題に関する取り決めか


京都メカニズムの内容と、各部門のエネルギー消費量と増加率を把握しよう
第三回締約国会議(COP3)
京都メカニズム
クリーン開発メカニズム
排出権取引
共同実施
民生部門
産業部門
運輸部門
トップランナー方式

●出題分析

問題の数は、経済一般、企業経営、生活経済が各5問、統計2問、環境が3問という配分でした。
問題形式は穴埋めが15問、択二(正しいものまたは誤っているものを2つ選択)が5問と、穴埋め問題の比率が増えています。
数値や調査の結果を問うものも多いのですが、それがわからなかったとしても、国語力を使う穴埋めで、ある程度の正解数は得られそうです。
また、今年は全科目を通じ、10個の穴埋め(一問中にア〜コまで穴埋め問題が入り、配点が1点と思われるもの)がなくなりました。配点として予想されるのは、二択が1つ正解で5点、2つ正解で10点、穴埋めは穴一個につき2点であると思われます。穴1つ分の重みが増したと言えるでしょう。
経済分野は、全体的に近年の日本の状況をふりかえる問題が多い印象です。1970年代以降くらいの産業の発達や貿易の問題が中心で、経済理論の出題は需要曲線1問だけになってしまいました。
企業経営についてはリストラや時価会計など時事的な内容が濃くなっています。マーケティングでは専門用語の知識も問うています。
生活経済で特徴的なのは、5問中4問が家計調査をベースにしている点です。
環境は、毎年1問は京都議定書関連が出るようです。

●平成16年度対策

今回、70年代以降の経済の歩みが出尽くしているので、次回は経済理論も少し準備しておいた方が良いように思います。とは言え、ここ50年間くらいの経済発展の歴史をおさえるのは必須で、年表でも作ってみるとよさそうです。
今回の出題範囲を整理するとともに、税制や世界経済の動きも整理しておきましょう。
企業経営では、やはり社会的責任関連は出題されそうです。経営分析の手法や格付けについても確認しましょう。
生活経済は、家計調査のオンパレードで驚きましたが、それだけ重要な統計なのでしょう。家計調査のしくみは細部までしっかり身につけましょう。家計にかかわる税金のしくみや、貯蓄と借り入れについても統計データなども含めて覚えておきましょう。
統計については、だんだん出題が減っているような気もしますが、基本的な統計の担当省庁や特徴を覚えておきましょう。最近は、統計手法や理論はほとんど出ていません。統計に苦手意識を持つ人の多くが「理論」の部分が嫌なんだと思います。理論部分は後回しにしても良いかもしれません。
環境については京都議定書がしつこく出題されており、おまけに二次論文でも2年続けて出ています。
京都議定書については徹底的に身につけておくと良いでしょう。

穴埋め問題の増加で、ますます国語力で解ける問題が増えました。経済に苦手意識があったり、データを覚えるのが嫌いな人には朗報です。
とくに数字の穴埋めなどの際は、単位などに気をつけて選択肢を削っていくことで正解に近づきます。
前後関係から正解を導くことのできるのが穴埋め問題の良いところ。
5問中平均3問正解を目指し、時々全問正解すれば、合格に近づきます。

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