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ヘルシオ使用レポート


前項「レンジがテレビを生みテレビがレンジを生んだ」で、憧れのヘルシオを手に入れた顛末を書いた。
そこで、一ヶ月経過した今、だんだん判明してきたヘルシオの使い勝手について述べたい。

事前にうすうす感じていた通り、ヘルシオは電子レンジとは違う。
スマートなオーブン、という感じだ。
奥行きが55cmほどあり、一般のレンジ(45cm程度)より大きい。
それなので、家具屋で売っている「レンジ置き用の棚」みたいなヤツだと置けない場合が多いので注意したい。機能を使うと少し熱くなるので、上部も30cmほど空けておいた方が良い。(ただしシャープのお客様使用レポートを見ると、30cm空けてないみたい。だから大方大丈夫なんだろうけど、説明書には30cm空けろと書いてある。なにか起こったときに、やはり説明書の記述を守ってないと、不利にもなるだろう)

まあ、とにかく毎日なにかしらヘルシオを使って調理している。
料理嫌いの私が、こうも変身するのだから、それだけでも新しい家電の威力はすごい。
油の処理が面倒なのと、一度にたくさんの油を使うことに抵抗があって、うちでは揚げ物を年数回しかやらなかった。
だが、ヘルシオを買って以来、揚げ物の頻度の増えたこと。
唐揚げ、ミラノカツ、鯵のゴマ揚げ、わかさぎのフライにチャレンジした。
唐揚げはおいしかったので、1ヶ月に4回くらい作った。
普通の唐揚げとゴマ山椒チキンを作った。
ヘルシオで揚げ物をする場合、油は不要。
自分の脂で揚げるらしく(説明書にそう書いてある)、網の上に唐揚げ粉をつけた鶏肉を置いて「唐揚げ」ボタンを押せば唐揚げができあがる。
出来栄えは非常に最高。
かりっと仕上がって、ちゃんと、揚げ物の味がする。
そのうちタンドリーチキンとかチリペッパー味も作ってみたいと思う。
ただし、わかさぎや鯵などもともと自分の脂が少ない素材はあまり適さない。
寂しい味になる。
やるならば、あらかじめ油にくぐらすなどする方がいいかもしれない。

また、結婚してから初めて(うちは今年結婚14年である)パウンドケーキなるものを作ってみた。
バナナとくるみを入れ、砂糖は沖縄の黒糖を使った。
非常に実の詰まった、良いものができた。
旦那いわく「売ってるやつみたい」
あと、「もっとアルコールをどばどば入れてほしい」
ケーキ用のダークラムを上品に利かせたのだが、基本的にうちは酒飲みだ。
次回からはたんと酒を入れてみよう。
ここのところこのケーキを一日一切れ、朝ごはんとして食べている。

グラタンも作った。これも結婚して初めてだ。
失敗を恐れて高級な食材(海老とか)は使わずポテトときのこグラタンにしてみた。
うまくいけば2度目からは良い材料を使う。
ホワイトソースも自分でやってみた。
これも成功。
旦那「調子にのってどんどん作って」
ピザ用チーズが良い感じに焼けた。
これならラザニアとかを作るのも夢ではない。

ヘルシオを買うきっかけになった焼き餅は、すばらしい出来栄えだ。餅の表面はカリッとしたまま中がふっくらもちもちっと焼ける。すばらしい膨れ方で、今までのレンジについていたトースター機能で焼くよりも、形よく焼け、洗うのも簡単だ。
もちろん、トーストも、こんがり満遍なく狐色に焼ける。
一度に4枚焼ける。

休日の朝ごはん(というか昼ごはん)は、よく「ニッポンの朝ごはん」をするが、魚を焼くのにもヘルシオは威力を発揮する。
鯵の干物が好物なので、大体それを焼くのだが、まず、出来上がったら勝手に止まってくれるのが良い。
今まではガスの下についている魚焼き網みたいので焼いていたのだが、焼いている最中に他のことに気をとられて焦がすこと数回。
なにかをやりながら調理をする人には、勝手に調節してくれるヘルシオはありがたい。
また、干物なの?っていうほど塩分が落ちる。少し物足りないくらいにしょっぱくなくなってしまうのだが、もうすぐ40代だし、これくらいが今後の健康にはよさそうだ。
さらに、洗うのが簡単。ガス台の魚焼き網は、魚臭さを落とすのが大変だが、ヘルシオは大丈夫。テフロンのフライパンを洗う程度の簡単さで匂いも落ちる。

総括すると、ヘルシオは主菜の調理に適していると思う。
今までのレンジは、野菜をゆでるとか、そういう副菜つくりに良く使っていた。
しかしヘルシオで作るものは、今のところ「主役」の料理である。

欠点としては、後片付けをせかされるという点が挙げられる。
水を使って焼くので、焼きあがると「水を捨ててください。さもなければ電源が切れません」の表示が出る。
この表示はけっこう強力で、すぐに水を捨てなければならないような強迫観念に陥る。
食事は作ったときにすぐに食べたいが、作り終えて配膳したあと、すぐに排水に取り掛からねば、電源が切れなく、省エネによろしくない。
また、野菜をゆでたり煮たりする電子レンジ機能は、電子レンジに劣る。
ヘルシオについてきたレシピブックによると、かぼちゃの煮物は40分、里芋の煮物は50分かかるようだ。
そこまでしてヘルシオを使う必要はなかろうと、これらの料理にはチャレンジしていない。
レンジとしてごはんを温めるようなケースでも、レンジより時間がかかるようだ。
レンジ機能をよく使う人は、レンジ代わりにヘルシオを買うっていうのはやめた方がいいかもしれない。
ちなみにうちではもともとあったレンジのオーブン機能が壊れたためヘルシオを購入したが、レンジ機能は健在なため、現在はヘルシオとレンジを並べて置いている。
ただ、ヘルシオ購入後にレンジを使ったのは2〜3回だ。

ヘルシオには、自動調理ボタンと手動調理ボタンがついている。
レシピブックがついてきて、それにたくさんの料理が紹介されている。
どの料理にどのくらいの時間かければ良いのかわからない現在は、ほぼレシピに載っている料理しか作っていない。
だが、このレシピブックも問題だ。
なにか、載っている料理に偏りがあったりする。
「ハンバーグ」のページのトップはなぜかごぼうハンバーグだ。キャベツハンバーグも載っているが、これは一般的な食べ物なのだろうか。
また、パンのページには、いきなりこねて作るロールパンが登場するが、一般的に使う機能は店で売っている食パンをトーストすることだと思う。
だいぶ探してやっとトーストの焼き方を見つけた。
「トピック」みたいな「余談」みたいな付録っぽいコラムでそれは紹介されていた。

シャープさん。
宿題として、ヘルシオ用のレシピをもっと充実させてください。
そうでなければ、誰か民間で、ヘルシオ専用の料理本というのを出版してくれないかな。
ヘルシオ購入者は、普通のレンジとは違う使い方のこの機械を、活用したいと思いつつ、マニュアルが少なくて困ってると思うよ。
オーブンにも「普通のオーブン」と水を使う「ウォーターオーブン」がある。
グリルも同様だ。
どんな場合に「ウォーター」にすれば良いかの住み分けがいまひとつ読み取れず、初心者は戸惑う。
たとえば鯵の開きを焼く場合は予熱なしのウォーターグリルを使うが、焼きおにぎりの場合予熱ありの普通のグリル、焼き餅は予熱ありのウォーターグリルだ。
さらに予熱の段階で受け皿などを入れておく料理と入れておかない料理があるらしい。
ベテラン主婦なら勘が働くのだろうが、結婚14年目でも、私などはついていけない。
基本的な「酒の燗」とか「ごはん温め」「トーストのやり方」「野菜のゆで方」から説明してくれるレシピブックか、ウォーターとそうでないグリルの使い分けや予熱に関する基本姿勢などを説明してくれるレシピブックが欲しい。

まあ、それにしてもあのデザインと言い、とてもシンプルで気に入っている。
普通のレンジは機械そのものに日本語で「ごはんあたため」とか「インスタント食品」とかボタンに書いてあるのが今ひとつ所帯じみて気に食わなかったのだ。
あのデザインは、私が日々使っている電車、京浜東北線にも似ている。
うちなどは、京浜東北線を見て、最近、「お、ヘルシオ」などとほざいている。
料理嫌いだった私に、グラタンやケーキを作る気を起こさせてくれたヘルシオ。
便利な家電は、生活を豊かにしてくれるものなのだね。