小型船舶操縦士・取得

[1]取得区分を決定する
それぞれの級で運用できる内容は次表のようになっています。
もし初めてでしたら4級でよいでしょう。ほかの資格とは異なって最初から1級〜3級はお勧めしません。というか、とらせてくれない 講習機関が多いです。強いていえば車の運転未経験者がいきなり大型自動車免許をとろうというものでしょう。
条件に応じて5級や湖沼小馬力をとる場合もありますが、時間と予算が許すなら対して変わらないので4級をとることをおすすめします。
マリンジェットならば5級、湖でバスフィッシングをするためのアルミボートは湖沼小馬力5級で乗船できますが、 ちょっとした釣り船やモーターボートは4級となります。また、5級と4級では航行区域がそれぞれ1海里と5海里となり ずいぶん違うことに注意します。


資格区分(免許の種類)適用:平成15年6月1日以降取得[新]
級名制限航行区域の制限
一級総トン数20トン未満
水上オートバイを除く
遠洋区域。
動力船で沿海区域(陸岸より20海里)の境界から80海里(すなわち陸岸より100海里)を 越える区域もしくは帆船で北緯60°以北に出るとき、南緯60°以南に出るとき には6級海技士(機関)以上の有資格者も乗り組む必要がある。
一級五トン限定総トン数5トン未満
水上オートバイを除く
二級総トン数20トン未満
水上オートバイを除く
平水区域および陸岸から5海里まで(旧三級相当)
二級五トン限定総トン数5トン未満
水上オートバイを除く
平水区域および陸岸から5海里まで(旧四級相当)
特殊水上オートバイ限定陸岸より2海里海里まで
二級湖川小出力限定総トン数5トン未満
※エンジン出力15kW未満
湖川小馬力五級は10馬力に対し新資格は15kW=20馬力
水上オートバイを除く
湖・川及び指定区域


新設:特定操縦免許(付加免許)
旅客船や遊漁船などの小型船舶操縦者に必要な免許。
海難、救命等に関する「小型旅客安全講習」の受講を修了すると与えられます。
旧制度資格で取得した場合は、受講不要。


取得する級の選択方法
1級外航もできるような大きなクルーザー。
難しいのであらかじめ4級を取得しておくことをお勧めします。
2級5トン限定5トン未満の釣り舟・プレジャーボート等(イメージ的には定員10人乗り位の大きさまで)
特殊水上バイク(マリンジェット)等
二級湖川沼小出力限定バスフィッシング用のアルミボート等(湖・沼・川などに限られ海には出られません。)


【用語解説】
平水区域:湖、川、港内、および指定された海域(49カ所)(船舶安全法)
沿海区域:本州、北海道、九州、四国および主な島などの沿岸から20海里以内の水域(船舶安全法)
近海区域:東経94度〜175度、北緯63度〜南緯11度に囲まれた水域(船舶安全法)
遠洋区域:すべての区域(船舶安全法)

一海里=1,852m、つまり5海里=9km、20海里=36km、80海里=148kmとなります。


制限にある「総トン数」とは容積を示します。(重さは排水トンで示す。)
おおむね船の長さが8-9m未満であれば総トン数5トンに収まるようです。 (軽くても長細いのもあるので一概にはいえない)
また13-15メートル未満であれば総トン数20トンに収まるようです。



[2]身体的条件をチェックする(全級共通)
ある程度の身体的条件があり、試験申請時の指定様式による健康診断書と適性試験の合格が必要です。 (湖沼小馬力5級の場合は健康診断書が不要です。)

視力:両眼ともに0.6以上(矯正可=メガネやコンタクトレンズを使った状態で 両眼ともに0.6あればOKです。)
片目が見えない(矯正しても0.6を得ることができない)人は、見える方の目で視野が 150度以上あれば可です。
弁色力:正常もしくは中等度以下の色弱の人(パネルD15を用いた検査による)
推測ですが、航路標識の都合で赤と緑の区別が付くことが必須です。
聴力:5mの距離で話声語が聞き分けられること。(話声語=普通の話し声)
手足の機能:正常もしくは軽い障害のある人。 (法律で細かく定められていますので事前に試験実施機関等に相談してください。)

[3]年齢制限をチェックする
小型船舶免許には年齢制限があります。年齢制限は試験実施から免許取得とで異なります。

四・五・湖沼五級:試験前日までに15歳9ヶ月になっていること。(免許状取得は16歳以上。)
一〜三級:試験前日までに17歳9ヶ月になっていること。(免許状取得は18歳以上。)





[4]資格取得の手順
次の3通りの中から1つを選択します。
国家試験
小型船舶教習所(オススメ)で勉強して国家試験を受けます。
ヤマハなどで全国展開しているところから地元の教習所までたくさんあります。 タウンページや地元のマリーナ等で調べられます。特に契約で練習艇を試験艇にしているところが おすすめです。 このような場合は練習艇で練習と同じコースで試験ができます。
四級で、費用は7万円程度〜。学科講習1日->学科適性国家試験半日->実技講習1日->実技国家試験半日->免許交付。
一級は3日〜7日(1日の時間数によって異なる)で費用は14万円ぐらいです。
五級湖沼五級の国家試験は学科・実技を同日実施します。(講習日は別。)
Tips:冬場は割引を実施しているところもあります。


養成過程
合宿制もあり。国家試験(学科・技能)の代わりに修了試験があります。適性試験のみ国家試験を受けます。 必要日数などは業者にお調べください。養成過程を実施しているのは全国でも少なく、 瀬戸内海など需要の多いところに集中して設置されています。(リンクから特殊法人の中で指定養成施設と解説されている団体を参照してください)
四級の場合の流れは・・・身体検査->学科講習[15時間]->学科終了審査[半日]->実技講習[12時間]->実技終了審査[半日]->免許交付となります。費用は宿泊食事抜きで10万円強となります。




[5]試験
適性
適正試験では関節や視力のチェックを行います。 また、聴力に関しては試験官の話を聞き取れるかどうかで判断されているようです。
この適正試験をパスすれば続けて学科試験をうけます。

甲種合格(裸眼で0.6等)だと1年間有効、 乙種合格(前に述べた身体的条件の項を参照)だと3ヶ月有効となります。


学科(4級)
学科試験は常識・航海・機関などいくつかの科目に分かれていて一冊の問題になっています。 問題は四者択一のマークシート方式です。答えは必ず一つです。 読めない漢字は遠慮なく質問してかまいません。 試験問題は持ち帰りができます。試験時間は2時間ですが、普通は1時間もかかりません。
各科目それぞれにおいて合格点(50%以上)を取る必要があります。 また、全体で65%以上(50問中33問以上)をとる必要があります。 よって1科目でも50%を取れない場合には、いくらほかの科目が満点であっても不合格となります。 ただし、一般常識と船舶概要は合わせて1科目扱い(両科目で50%以上)となっています。 各科目の問題数は、一般常識2問、船舶概要3問、航海10問、運用15問、機関5問、 法規15問、合計50問となっています。 (備考:3級は2時間で55問、2級は2.5時間で60問、1級は3時間で65問。)

6級海技士(航海)以上の免許を持っていて本人が希望する場合には、 船舶概要、航海、運用、法規の4科目が免除され 一般常識と機関のみの受験で試験時間は25分となります。また6級海技士(機関) 以上の免許を持っていて本人が希望する場合には、 船舶概要、機関の2科目が免除され一般常識、航海、運用、法規のみの受験となり 試験時間は1時間35分となります。 これら2つの資格を併有している場合の受験科目は一般常識のみとなり試験時間は10分です。 ただし、これらの場合は全体での合格ラインが65%から70%にあがりますので注意してください。

学科試験に合格すると2年間の有効期間があります。


実技
 学科試験の合格発表のときに、特定の日時および場所(港など)が指定されます。 前日までに下見をお勧めします。
また講習会の業者によっては講習で使用した艇を試験に貸し出している、 すなわち講習で使用した艇を試験で使用できる場合があります。このような場合には設備の位置や操船感覚、 入出港をあらかじめ予習しておけるので有利です。なお1〜3級では4級用の試験船(だいたい全長5mの3000ccガソリンエンジン船内外機船)と1級用の試験船(全長11mのディーゼル船)の2隻を使って試験が行われますが、4級所持者の場合は4級用の試験船での試験が免除されます。


試験団体は、
 (財)日本海洋レジャー安全・振興協会
です。


参考書


合否発表
試験を管轄する運輸局での発表となりますが、インターネットでも速報されます。



免許状申請
海技士免許の申請については海事関連の事務所で扱っています。 ただし、実際には講習会を実施する機関で一括して行います。





関連リンク

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