◇ ジェントルメン日記  〜深海神社〜◇

6/25  幹事の苦しみ

 

 

激長

 

 

 

中学校の頃にもらった生徒手帳の端っこに、
世界の偉人が残した格言が書いてありました。

全ページにわたって書いてあるので、
もらった当時は「これ、うぜぇな・・」などと思ったものですが、何てことはない、

 

生徒手帳なんてもらった瞬間しか読まないから、
どこに何が書いてあろうと何ら影響なかったりします。

 

こんなものを絶えず持ち歩かされるわけですから、
はっきり言って生徒手帳自体がうざくて仕方ない。

 

〜〜

 

さて。その生徒手帳のとある一ページに、
こんな格言が書いてありました。

 

 

 

人は、3人集まった時点で政治が必要になる。

 

 

 

誰が言った言葉かわかりませんが、
オレの人生においてつくづく「その通りだよな」って思わされる言葉でした。

そう、人が数人集まってしまったら、必ず仕切る人が必要になるのです。

 

この仕切る人、いわゆるリーダーはめっちゃ大変な仕事で、
第一に責任を全て負うことになったり、
行動を起こすのに伴う準備は全て管理しなくてはいけない、
それでいて、他の人を束ねて導かなくてはならない。

ホント、並の神経では到底やっていけない立場なんです。

 

なので皆さん、もうちょっとリーダー各の人に協力してあげてください。

 

〜〜〜

 

で、今回、我が部署に新入社員が入りまして、
まあ、新入社員って言ったってオレより年上な人で
結局オレはまだ一番下っ端なんですよね、あははは(遠い目)

そんでもって、その新入社員の歓迎会を開くことになったんですよ。

歓迎会は会社の行事です。
なので、上司連中が幹事を務めるべきですよね?

 

部長
「主任やー、あんた幹事してくれや。」

 

主任
「べに君やー、オレ酒あんまり飲まないから幹事できないんだよね、
 悪いけどあんた幹事してくれや。」

 

 

 

 

 

 

ざけんなうんこ上司ども!!

 

 

なんですか、なんなんですか、この雑用の押し付け方は。

これが醜い資本主義社会の実態です。
だからニートが増えるんですよ!!

・・・ごめん、ただニートって言葉を使いたかっただけ。

 

〜〜

さて、押し付けられてしまったものは仕方ない、
あまりにも理不尽な要求ではなく、人を祝ってあげようってことですから、
こちらもそれを蹴るなんて事しません。

盛大に祝ってあげようじゃないですか。

 

オレは快く幹事を引き受けました。

幹事というからには、準備や設定を全て面倒見なくてはいけない。
飲み会のリーダー的存在!!

よーしやってやるぜ!!

 

さて、いくら歓迎会といえど、正式な日程が決まるまで公表できません。
そう、会場、日程、予算が決まるまで極秘にしなくてはならないのです。

なので密かに会場を探していると、T先輩がきました。

 

 

T先輩
「ねえべに君、歓迎会するんでしょ?」

 

 

 

 

 

オレ
・・・え?

 

 

 

 

どこでそんな情報を、って思ってたら、

 

 

 

 

T先輩
「主任がやるって言ってたよ。
 べに君が全部準備するから、自分は知らないって。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主任、超使えねー。

大バカ野郎です。だから口が臭ぇんだよ。

ったく、人に押し付けておいて、そしたら今度はこちらの計画の邪魔ですか、おめでたいな、まったく。

でもだからと言ってここでバラすわけにはいきません。
何せ、やると言って準備等ままならなく、挙句に歓迎会中止になったらどうするんですか。

それこそ新しく入った人が途方に暮れること山の如しです。

なのでここは頑なにやることを隠します。

 

オレ
「いえ、わかりません。どうなんでしょうね?」

 

 

 

うん、そしたらさ、

 

 

 

T先輩
やんないの!!?? ヒドイ!!! べに君超ひどい!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんでオレが!!???
(つД`)゚・。

 

 

 

このことはその新人さん以外の全先輩に知れ渡り、
もう会うごとに

「べに君、ひどいね。」攻撃のオンパレード。

これがシューティングなら34回コンテニューしてる。
それくらいひどいね攻撃をくらった。

 

〜〜〜

 

・・いいのさ。終わり良ければ全て良し、結果的に歓迎会を開き、
そして有終の美を飾ればオレにかけられた疑いも晴れるだろう。

で、そうこうしているうちに会場が決まりました。
コース料理も決まりました。
予算も決まりました。

次は、出欠席です。

歓迎会なので、新人さんの予定はしっかりと且つ極秘に確保。

そこまではよかったんですが、
経理部全員の予定がわからない。

何せ、会場決まったのはシフト出勤の日で、経理部は半分しか出勤してないのです。
でも、歓迎会予定日まであと一週間しかありません。

 

なのでここは一つ仮予約を入れておかなくてはいけません。

仮予約って言うのは、読んで字の如く、
具体的な人数やコース料理を決めてないのにとりあえずそこでやるから場所開けとけと言う、
超スーパーミラクルワンダフルウルトラハイパーミラクルストロングブレスアーマーヒーリング
ゴールデンデリシャスシルバースペシャル我侭な予約のことです。
最終的にキャンセルした場合、多分、枕元に店の親父が出る。

 

仮予約なんですが、電話ですれば全てが丸く収まるはずだったんです。

 

のめしこいて、メールで仮予約したばっかりに、とんでもないことが起きてしまいました。

 

〜〜〜

 

仮予約も無事に済みました。

その後、出欠をとり、まあ全員参加だったんですが、
その他詳しいことが全て決まりましたので電話で正式に予約をとりました。

 

予約完了!あとは当日を待つのみ!!!

 

正式な日程、地図、コース料理、会費、
そして予約名を「べに」にしたこと(注:本名で)が書かれた案内書簡を作成し、経理部員に回覧しました。

 

 

 

 

〜〜そして当日。

 

 

オレは幹事なのですが、
自分が会場だと思っていた場所はキャバクラでした。

OK、道に迷った。

 

それでも何とか会場にたどり着きました。
開始時間を大幅に過ぎて幹事が会場に到着。

うん、最低の幹事だ。

 

そして中に入ろうとして、受付に行ったら事件が発生しました。

 

オレ
「予約していたべにですが。」

 

 

受付
「べに様と言うご予約は入っておりません。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

Σ(゚Д゚;)え・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おかしい、どういうことだ?

会場の場所間違ったのか?

それとも予約した日時を間違えたのか!!?

このままでは歓迎会は中止になってしまうのでは!?

 

ってか、他のみんなはどうしたんだ!?

誰か答えてくれよ!!

誰か巫女服着てくれよ!!

 

・・ってな感じで一人で気違ってたら、受付が言いました。

 

 

 

 

受付

「”午後の紅茶様”のご予約なら入っておりますが。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オレのメールネーム!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

そうなんです、仮予約のために送ったメールの送信者が”午後の紅茶”になってたんです。

電話ではちゃんと本名で予約したんですが、
仮予約が最初だったので向こうでは「この日、午後の紅茶の予約が入っている」と設定されてたんです。

 

何ていうか、血の気が引きました。

出来ることなら、このまま帰らぬ人になってしまいたかったのですが、

オレは幹事です。今日の歓迎会の主催者なんです。

そしてジェントルメンなのです。ここで逃げるわけには行かない!!!

 

なので

 

オレ
「あ、それです・・・。」

 

受付
「午後の紅茶様ですね、お待ちしておりました。どうぞこちらです。」

 

とっても小しい気持ちで一杯になりながら、
受付に案内されました。

 

そして宴会場へ。

 

オレは遅れてきたので一番最後でした。

なので会場にはすでに他の人達が座っていたのですが、

もう会場に入るなりひどかった。

 

 

 

 

オレ
「お疲れ様で・・・」

 

 

 

 

 

 

「お前、午後の紅茶ってなんだ!!!」

「ちゃんと予約してよ!!入れなかったじゃない!!」

「ってか幹事遅れて来るなよ!!」

 

 

 

オレ
「すみません、ホント、マジごめんなさい。」

 

副社長、部長、係長、主任、先輩方。あらゆる人から叱責を受けました。

 

ははは、次の日休みだから富士の樹海行ってこようかな。

 

〜〜〜〜

 

そんなこんなの歓迎会でしたが、

とても楽しかったです。
コース料理運ばれてくる前に、別料金料理を頼みまくり、店の人が

店員
「こ、この他に料理くるんですけど、大丈夫ですか・・・?」

って3回言われたもんな。 究極にアホだ。

 

とにかく色々ありましたが、
歓迎会は無事に終わりました。

 

有終の美とはこのことを言うのでしょう、
みなさん満足した様子で帰っていきました。

 

 

ちなみにこの後二次会でカラオケに連れて行かれました。
オレはハイパー音痴で、カラオケは苦手なんです。
太鼓の達人なんて、全部反射神経で打ってるもん。

まあ、歌えない曲もないのですが、

周りの人がメジャーであろう曲を熱唱している中、
オレ一人アニソン歌ったら場が冷めるだろうな・・・と思いながら、
先輩方の熱唱を聞いてました。

 

でもいつか、アニソンを先輩方の前で歌う日が来そうで、ちょっと恐いです。

 

( ゚∇゚)ノシ