◇ ジェントルメン日記  〜深海神社〜

7/2  福島旅行記 〜嗚呼、霊山へ行く〜

第三話 紅彩館〜就寝編

 

 

 

 

まあ、何事もなく紅彩館に着いたわけですが、
とりあえず風呂です。風呂。今日一日で大分汗をかいたんじゃないかと思います。

風呂の仕度をして紅彩館に乗り込んだら衝撃の事実が。

レストラン、昼で終わりなのね。
ってことは、夕飯食えないじゃん。

飯は後々考えることにして、まずは風呂に入ろうと思いました。

 

カウンターには人がいなかったので、呼び鈴で店員を呼びました。
入浴券を買おうと思ったら、これが店員の第一声でした。

 

 

 

店員
お客様、スリッパに履き替えてください。

 

 

 

oh!土足で上がりこんでた。

 

入浴料は300円で観光客にしてみればとても良心的な値段です。

風呂では見知らぬおっさんと二人きりという、
先の開成山大神宮の巫女さんとのやり取りと比べると
天地が揺らぐほど逆パターンなシチュエーションで、こんなのお金もらっても御免です。

風呂場自体も値段相応な設備で、大浴場と洗い場しかありません。

オレの大好きな打たせ湯や、クロフネのウルトラ大好きなサウナもありません。
温泉水自体は天然温泉ではなく、霊山の湧き水を沸かしたものだそうです。

まあ、水道水じゃないだけ全然マシよね。

 

風呂から出て、そこらにある霊山MAPを持ち出して今後の作戦を練ります。
作戦って言っても、あとやることは飯食って寝るだけですが。

こうやって霊山町案内を見ると、なんかすごく絶望的で、
食堂の数が破滅的に少なくて、しかもほとんどが店じまい。

このままでは旅行先の食事をコンビニで済ますという、
旅行の醍醐味を120%無視した行動をとらなくてはいけません。

「なんとしても、霊山の食堂で飯を食う」

そう心に決めたオレは必死で霊山町食堂一覧リストを見ました。

 

いやあ、そしたら家で霊山のこと調べてたら珍しい名前の食堂があったのを思い出しました。
その食堂一覧リストにも載ってたのですが、その名も

 

愛華霧  (あいかむ)

 

 

誰かこのロマンチックな名前を何とかしてください。

丁度食堂を探していた時間が7時半。愛華霧は8時まで。
涙が出るほど情けないですが、夕飯はここで決定です。

紅彩館から車で10分ほど、そこに愛華霧はありました。
そういや来る時見たわ、これ。

 

シャキーンと駐車。

そしてガラッと店のドアを開けました。

そしたら店の親父が目の前にいました。

店の親父はじっとオレを見ていました。
オレも負けずに店の親父をじっと見てました。

お互い見詰め合って一歩も引かない状況です。

 

なんで飯食いに来たのに店の親父と見詰め合わなきゃいけないのか。

 

おかげで巫女テンションが下がったじゃないですか、
飯食い終わったら、またあの画像見て巫女パワー補充しなきゃじゃないですか。

とにかく飯が食いたいオレは、

オレ
「あの、いいですか?」

親父
「おう、大丈夫らよ。」

また見詰め合いました。
オレなんか見てねーでメニュー聞くとか店らしいことしろよ。

 

〜〜〜

 

旅行時の食事は、その地域の特産品を食べると決めているので、

オレ
「ここの郷土料理が食べたいんですが。」

って言ったら、

おかみさん
「ないんですよー。」

 

ないんかい。

おかみさんはさっきの親父と比べると随分若かったです。
店の親父は65前後、おかみさんは40前っぽかった。

まあないのは仕方ないので、てんぷら定食を頼みました。
てんぷらなんて新潟でも食えるじゃん。

しばらくして運ばれてきたてんぷら定食。

ご飯に、ワカメたっぷりのみそ汁、たくあんと漬物。
天ぷらがイカ、いも、ピーマン、なす、しいたけ、えび二匹。

WOW−!!

オレが嫌いなのが二つもある!!
私、ワカメとしいたけダメなんです。身の毛がよだつほどダメなんです。
食ったら吐きます。余裕のゲロ。

旅先でせっかく作っていただいたご飯を食べて吐き出す、
または食えないから残すなど、ジェントルメンのすることではありません。

開成山大神宮では、あまりのプリティ巫女さんのおかげで自分の立場を忘れていましたが、
そうでした、オレはジェントルメンでした。食えないものがあるからといって、逃げるわけにはいかない。

ええ、そりゃもう食いました。
所々涙が出ましたが、とても美味しくいただきました。

だましだまし食べましたが、意外と食べられるものですね。

 

さて、ご飯も美味しくいただきました。
旅行の醍醐味といえば、地域名産品、名物料理、温泉。

そして忘れてはいけないのが、地域住民との交流です。

 

以前携帯サイトのみで日記を綴っていたとき、
山形の巫女旅行でオレは地域住民に果てしないほど助けられました。

しかも、絶対入手不可能と思われた伝説のさくらんぼを、
破格で4ケースも譲っていただいたことがあります。

あの時は泣きました。
お手紙とか書きましたし、再度山形行った時はお土産持って行きました。

そう、人は助け合って生きているという言葉を、
その時のオレは強く実感したのです。

 

何ていうか、巫女さんと写真撮った時点で地域住民と触れ合ってるのでは?
とか思われそうですが、巫女さんは地域住民ではありません。

彼女達は神です。神。女神。

まあ、話が逸れましたが、要するにここの愛華霧の人とお話をしようじゃありませんかと。
地域交流話術士のオレの技が、今炸裂する!!

 

オレ
「あのー、霊山の特産品ってなんですかね?」

そしたらおかみさんが、
霊山は焼酎と漬物が有名だということを教えてくれました。

するとおかみさん、

おかみ
「ねぇ、霊山は焼酎と漬物だよねぇ?」

親父2
「おう!」

店の奥から、ガタイのいいおじちゃんが出てきました。
おそらくこのおかみさんの亭主でしょうね。

オレ、おかみさん、亭主の3人でしばらくお土産話をしていると、

オレ
「ああ、私新潟県から来たんですよー。」

亭主
「おお!?オレの友達も新潟県にいるんだよ!見附って言ったかなぁ?」

オレ
「え!?私そこですよ、住んでるの!」

亭主
「そうなんかい!!」

おかみ
「世の中狭いねぇw」

 

という、もうフレンドリーを超えて、極めて仲睦まじく話をしてました。
もうすごく暖かくて、相手こそ巫女さんじゃないですが、こんな雰囲気もいいんじゃないでしょうか。

 

亭主
「見附の何処って言ったかなぁ。電気屋とか警察署がある場所!」

ぉぅぃぇ、そこ、オレの家から車で5分じゃねぇか。

オレ
「ってことは、見附にはよく行かれるんですか?」

亭主
「新潟に行くってなりゃあ目的は一つだよ! これだよこれ!!」

亭主は、何かを飲む振りをしました。
まあ、新潟、飲む、とくりゃあ酒しかありませんね。

そしたら

おかみ
「あんた、新潟から来てるならお酒すすめちゃダメじゃん。」

亭主
「おう、そうだったな、あっはっは!!」

 

まあ、そんな感じの会話をしてました。
こういうの、いいよねぇ・・・。

 

結局、霊山のお土産はオレが新潟から来たばっかりに
漬物ということでファイナルアンサーとなりました。

愛華霧の人達にお礼を言って、オレは店を出ました。
とてもほのぼのとした時間を過ごしました。

 

〜〜〜〜〜

 

さあ、本日の行程は全て終了しました。

あとは寝床を見つけて寝るだけです。

車を数時間停めてもなんら支障のない場所を探します。

が、田舎を極めた霊山にそんな場所が簡単にあるわけもなく、
車を1時間も走らせて探しましたが、全然見当たりません。

コンビニに停めるわけにも行かず、
そこらの路側帯と言っても隣は密林。何が出てくるかわからない。
使われてなさそうな敷地に停めようともしましたが、
もしそこがどこかのヤクザの敷地ならば、
翌日の朝は、天国か東京湾の底で目覚めることになってしまいます。
なんなら目覚めることはないかもしれませんが。

 

翌日の予定は、

・霊山と言う山があるので、そこを登頂。
・霊山神社でお参り。
・霊山湧き水の里で湧き水をがぶ飲み。
・山津見神社でお参り。
・お土産買って帰宅。

なので、霊山の登山口付近がいいなーと思ってそこらをぐるぐる回ってました。
探し回ることまた30分、巡り巡って、ようやく寝床が見つかりました。

 

霊山神社参拝者駐車場

 

もう、ここしかありません。

よりによって目的地の駐車場で寝ることになろうとは
全然想像してませんでしたが、もうこれ以上探し回るのもイヤだし、ここで寝ることにしました。

 

さーて、おやすみおやすみ。

あ、寝る前にまた巫女写真見て発狂しました。

 

〜〜〜〜〜

 

第一話 出発〜大山祇神社編

第二話 開成山大神宮〜山津見神社編

第四話 霊山登山〜山津見神社編

最終話 湧き水の里〜霊山神社編

 

 

 

( ゚∇゚)ノシ