2011年5月21日 (土)
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一席
渡辺一三夫
人の心が
見えているのか
諦めと哀しさで
牛の目が
濡れている
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二席
馬一呵
度胸試しの
ように
着る
昔 買った
イラリアブランド
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三席
黒田敦子
黄色いタンポポ
綿毛の行方
この春
本当の自分
生きたかしら
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三席
さくら
両親を看取った
三男の嫁は堂々と
笑顔もまじえて
采配を振る
舅の十三回忌
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三席
山本ゆか
次々とあなたの花が咲きそろう
芍薬、卯の花、鉄線花...
五月
あなたの気配に
揺れる月
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杉山佳久
肩をはらずに
リラックス
思ったように
言葉をつづれ
ほら いい歌できた
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瀬川晶子
〈浅草田圃酉の町詣〉
広重えがく
白ネコちゃんの
つまらなそうな顔が
おかしい
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玉井武
泉に近ずくと
「中央へ正しく」との
お触れ書き
黙礼して
一歩前へ
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宇都宮つや子
親が繋いでくれた手
今 私が繋ぐ
親がそうしてくれたように
手の垢ほどの気持ちを
安堵の恩返しに
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宮治真
見抜けるかな
冗談のなかで見せる
左右逆転の
隠し味
あの人は鏡だ
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鈴木好子
時が止まった
三月十一日
テレビに映る
町
体が凍った
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鈴木直子
皐月
木々の葉っぱ
萌黄・黄緑・松葉色と
日々衣替え
躑躅も競い咲く
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うてな恵三
ベランダに
ならんだ
チューリップたちの
真紅色(スカーレット)の
ほのかな ゆらぎ
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村田新平
「負けるな よみがえれ
大沢の海よひかれ!」
津波で家を失った
小学生の声が
凛と聞こえる
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土屋田鶴子
若き仏神阿修羅
憂愁をとどめた面差は
拝する者たちの畏敬となり
みな立ちつくす
その中に私もいる
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中村節子
お喋りが
ごちそうよ
火のついた三婆
最後に泣くのは
だあれ
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妻木光江
友の忠告 家族のこと
「見ザル言わザル聞かザルだよ」
みんな心身共に大人
うっとうしいと思われないよう
自分を大切に さりげなく
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石ちゃん
そうだ おしゃれして
気分転換
桜吹雪のこもれ日の中
我も舞う
ラアララ ラアーラ......
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文郷
親の後ろ姿を見て
子はそだつと
昔は言っていたが
今は見ない内に
育っていく現実
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菊池絢子
杖を花バサミにかえ
少女のように
こでまりやチューリップなどを
「ありがとう」と差し出す
卒寿の笑顔
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横山光江
ピカピカの一年生
昔は胸にハンカチ
石版と石筆で
風光るよろこびが
今ではアイパッド
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絵菜
ラーメン
ラーメン
ラーメン三昧
の 弟
給料日が楽しみだね
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