| 紅石智之様 |
再びやってきたエロ師匠特別企画(笑) 後日談があるなんて墓穴ほったオバカさん☆ 「キールのホワイトデー」後日談。 「キールの単身赴任日記」!(嘘) さぁ、いってみよー!! −あらすじ− 「キールのホワイトデー」参照(爆) ――――――――――――――――――――――――――――― 「キールのホワイトデー」後日談 〜「キール、借金を返済する」の巻〜 今日は4月14日。 あの怒濤の如く過ぎ去ったホワイトデーから1ヶ月が経過しております。 本来なら、ラボにはメイと一緒に建てたキールの姿があるはずなのだが、見受けられません。 どこに行ったのでしょう? そのキール宅から随分と離れたクライン王国郊外にある一軒家。 その一軒家の一室で何やら呪文めいたものが聞こえてきていました。 「…………これでよし」 何やら虹色の砂に呪文を紡いでいたのは、我らがキール=セリアン。 机には何やら紙が散らばっています。 何々……… 紙その1。 「アイシュ=セリアン宅、修理代」 どうやら、アイシュの家の請求らしいですね。 紙その2。 「借家建て替え費」 合計、金貨1000枚。 泣けちゃうね☆ そうなのである。 キールは一人寂しく、先月あったホワイトデーの借金を返済しているのです。 メイに、 「いいじゃない、一緒に返そ?」 と微笑まれても、キールは頑として首を縦に動かさなかったのです。 ホワイトデーの後始末は自分でやる! なんて男らしいのでしょう。涙が出ますね。涙がちょちょギレです。 ってことで、キールはちょっと市外の一軒家を借りてお仕事中なのです。 「あと、金貨800枚か……」 壁に貼られた、「目指せ借金ゼロ!」というどこぞの官公庁が書きそうなスローガンをキールは溜息混じりで見つめました。別に書く必要はないと思うけど。 そんな大ボケでも、クライン一と呼び名の高いキールの魔法技術に頼るモノは多く、依頼は絶えません。 「ホレ薬」 「爆薬」 「鞭の味」←? 「メイのメイド姿」 そんな依頼を次々とキールはこなしてゆきます。(最後は握りつぶしましたが) 「でも、何故か『マ○ーのア○リエ』みたいな注文が多いのだが?」 気のせいです、キール君。それに何故知ってるんです? 「もう、家を出て2週間か……」 さりげなく質問を無視し、キールは窓越しに見える空に愛おしい人を思い浮かべます。 「メイ……」 ホロリ。 そりゃ涙も出ます。新婚ほやほやだっていうのに、新妻を放っておいてこのザマなのですから。 「こんな思いに耽っている場合じゃないな。早く仕事を片づけてしまおう」 涙を服で拭い、再び作業机に向かったキールは小瓶を手に取り、敷いてある紙に少量の砂を盛りました。そして、砂に手を当てぶつぶつと呪文らしきものを詠唱し始めます。キールの紡ぐ呪文に呼応しながら、砂は一瞬、虹色に輝いたかと思うと、すぐに元の色へと戻ります。 「これでいいな……にしても、物騒な依頼だ……」 キールは隣りにあった紙切れを手にすると、眉間に皺を寄せて唸ります。 そこには。 『ホレ薬(効力解除不可)』 と書いてあります。メイとは普通に恋愛して結婚したキールだったので、ホレ薬に興味などありません。 「ふぅ……それに本当の依頼主は誰なんだ?」 当時、依頼にやってきた人はどうやら使いの者らしく、キールは見たことがある気がしてなりません。 「あれは……確か……」 顎に手を掛け、唸るキールは数秒後、素っ頓狂な声を上げます。 「そうだ!!王宮!!」 どうやら思い出したようです。 キールは自分の作ったホレ薬を見て、しまったと舌打ちします。 「殿下の側近だ、アイツ……ということは、殿下の依頼……しまった、まだあの人はメイを諦めていないからな……!」 そうなのです、メイはキールのお嫁さんになったのはいいのですが、当時ライバルが多く、未だにそのライバル達はメイを諦めていません。その筆頭が殿下ことセイリオスなのです。 というか、キールに注文しなくてもシオンがいるでしょうに。 「チッ、すぐに薬を処分しなくては……ッ!!」 と思い、キールが手を砂に当てた瞬間。 ぴかっ。 砂は見事に発光します。 「あ。そういえば、解除の時は爆発するように……してあったっけ」 気づくの遅いです、キール。 再・まいっちんぐ★ そして、作業場は塵と化したのでした。 「キール、遅いなぁ……いつ帰ってくるのかな……。あ、そうだ!差し入れでもしてあげよっ♪」 キールがお空の星になっている頃、メイはキールの作業場の方向へ愛おしげな視線を向けながら、差し入れの準備をしていましたとさ。 −更に数日後− 「キール、もう一緒に返そうね?お金………」 「………」 全身包帯だらけで王立の病院に収容されたキールはメイの心配そうな瞳に見守られ、涙ながらに頷いたでありました。男のプライドなんてそっちのけです。 「よかった♪やっぱり二人でやるのが一番楽しいからねっ♪じゃ、私家に帰って準備しておくね?」 頷くキールにメイは安堵したように微笑むと、唯一肌の見える瞼にそっとキスを落とし部屋を出て行きました。 ぶっしゅー。 どうやら久しぶりのキスに耐えられなかったようです。 キールは顔面血だらけになりながらも、これからの幸せで胸がいっぱいになり、口元からは不気味な笑いを零していました。 やっぱり、二人が一番幸せ。 何があってもね。 「た、大変です、セリアンさんが突然不気味な笑いを出して血が!!」 「何だって!?」 キールの様子に怯え、混乱した看護婦さんはすぐに主治医さんに訴え、キールの入院生活はまだまだ続きそうな予感です。 「メイ、愛してるからなv」 そんなオバカなキールの言葉は病院の白い壁に消えて行くのでした。 −おわり− 【ひとこと】 書き方忘れちゃった☆ひさしぶりvv どうでしょ?キールしあわせでしょ?(びくびく) びば、キルメイ☆(脱兎) 10444HITありがとvv 【御崎より】 師匠、ありがとうございましたーー!ええ、もう、キールが幸せ…………なわけ ないじゃないですかーーー!(笑) うう、もう涙なしでは読めないお話でした(T_T)。あ、でも、前回は「彼女」だった のに、今回は「新婚さん」だ!うふふふふふ(爆)。 ところで、惚れ薬を頼みに来た殿下の側近って……なんとなく、『湖』シリーズの あの方のような気が…(笑)。 |
