バレンタインがダメならホワイトデーだ!!(爆) エロ師匠特別企画(笑) 長期連載(しかも期間限定)「キールのホワイトデー」第3回。 さぁ、いってみよー!! −あらすじ− ホワイトデーなんつーものを知ってしまった暴走魔道士、キール=セリアン。 友達いない彼が頼ったのは、ほわわんな兄、アイシュ=セリアン。 頼った先ではメイへの想い故か、アイシュの家をファイアーボールで襲撃。 見事修理代を弁償することになった。いとあはれ。 以上!(ええんかい) ――――――――――――――――――――――――――――― 「キールのホワイトデーB」〜「キール、愛のプレゼントを作ってみる」の巻〜 今日は3月13日。 キールがアイシュの家を半壊させてから一週間が経った。 とりあえずメイのプレゼントを! もうホワイトデーは明日だ!! そんなキールは今、気難しそうにある本を読んでいた。 そのタイトルは。 ―――『初心者でも簡単☆お菓子の作り方』 お約束である。 あの襲撃の夜、アイシュを生き返らせた(違)キールは、早速アイシュに相談してみた。 「兄貴、ホワイトデーって何をすればいいんだ?」 「は、はぃ?」 突拍子もないキールの質問にアイシュは炭で真っ黒になった眼鏡を磨いていた手を止めてしまう。 「ホワイトデーだよ。何をすればいいんだ?」 「キール………」 真剣に聞いてくるキールにアイシュは自分の目頭が熱くなるのを感じた。 ああ、弟も一人前に恋なんかしてるのね。お兄ちゃん嬉しいわ☆ なんて思いつつ、アイシュは徐に立ち上がると、炭で真っ黒な本棚から奇跡的に焼けていない1冊の本を取り出し、キールに手渡した。 「これをすればいいと思います〜きっと、わかると思いますから〜。手作りは喜んで貰えますよ〜」 「……わかった。ありがとう、兄貴」 美しきかな、兄弟愛。キールはアイシュに「おやすみ」と一言言い残すと、そのまままた魔法で家へと飛び帰った。 「はぁ〜キールも頑張っていますね〜」 弟の成長を喜びつつ、アイシュは辺りを見回すと、突然大きな音を立てて床に倒れ込んだ。 ―――家が半壊された為の現実逃避。ってやつである。 現在、アイシュは王立の病院に「面会謝絶」で休養中である。 そしてこの日に至る。 キールは頑張った。 メイに「ちょっと出張だから」って嘘までついて、一つ屋敷を借りて孤独にお菓子づくり。 きっとメイは喜んでくれる。がんばろう☆ だが、想いと出来上がりは反比例なわけで。 「何故、出来ないんだ……」 オーブンに材料をかけながら、その待ち時間本を読み直すキール。 辺りには、ぷっしゅ〜などとお約束な音を立てるぺっしゃんこなケーキや、真っ黒なクッキーらしきものまである。そしてキールは突然ファイアーボールを呟くと、指に小さな炎と灯らせ、側にあった蝋燭に火を灯す。 もう、時間がない。 ―――部屋の針は深夜にさしかかっていた。 やらねば男がすたる!! ちーん☆ 焼き上がりのオーブンの音にキールは素早く反応すると、手袋をはめてオーブンをゆっくりと開ける。そこには見事に焼き上がったケーキがあった。パウンドケーキというやつである。 「で、出来た………っ」 キールの瞳が感激で潤む。苦節一週間。頑張ったな、俺☆ そしてケーキを型から取り出し、手袋を外すとキールはいそいそと用意しておいた紙箱にケーキを入れて、封をする。綺麗な包装紙で箱を包み、リボンを止める。冷まし方までは書いてなかったか。 「これで完成だ……」 キールはそう言うと、ふと視線に先程つけていた蝋燭の火が消えていることに気づいた。 「あれ?消えたのか……」 そしてキールが再びファイアーボールを紡ぎだす。 がしかし。 オーブンはガス式だった。そしてご丁寧にガスが洩れている。 ガス+火=。 どごぉぉぉん!! 見事借家は全壊。 がしかし!! ―――そこには真っ黒になりながらも、ケーキの箱を抱きしめうずくまるキールの姿があった。 根性だね☆ 本日の出費。 お菓子の材料&借家1件。 大変だねー。 −続く− 【ひとこと】 長くなった(汗) どうでしょ?次ラストなんだけど?(びくびく) 【御崎より】 キールのけなげながんばりに、もう涙無しでは読めませんわ…ううう。 彼に春はやってくるのでしょうか(ちょっと遠い目)。 ところで、私、パウンドケーキはドライフルーツよりマーブルのが好きで…あ、それは 別にいいですか?(笑) |