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| 第45回日本母性衛生学会総会の内容 | |||
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平成19年10月11-12日につくば学園都市で開催されました「第48回日本母性衛生学会総会」におきまして学術講演の一般演題のポスターセッションで発表いたしました「わが国における女性の性行動と性意識について」の内容を紹介させていただきます。 |
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| 本調査は厚労省の科学研究の「全国的実態調査に基づいた人口妊娠中絶の減少に向けた包括的研究」の一環として行われた「男女の生活と意識に関する調査」で平成18年に行われました結果につきまして集計解析致しましたので報告いたします。 本調査は全国の11地区150地点より無作為に3,000名を対象として抽出し、訪問しアンケーと用紙が配布されたのが2,426名であり、これに対し回収し得られた1,409名、回収率58.1%でもって集計し解析に供しました。 |
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今回は、本解析結果のなかから特に女性の性行動と性意識について未既婚別に検討を試みましたので、その結果を報告いたします。 未婚女性は266名で、平均年齢26.2±7.8歳、既婚女性433名、34.2±7.0歳であり、全体の平均年齢は34.2±9.3歳でした。 尚、総計には離婚女性や再婚、死別女性も含まれております。 |
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先ず始めに性に関する全体像をみるために男女間の性交経験者の分布を年齢ごとについてみてみましよう。図に示しますような分布となり、これに対数近似曲線を引いてみますと男女共に同じ曲線が描かれ、その相関も非常に強くなっていることが示されております。 20歳で未既婚と関係なく男女共に60%が性交の経験をしており、25歳では75%が経験しているということが示されております。 男女間共に同じような傾向を示しているということです。 |
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そこで今回は女性の未既婚での違いについて解析を致しました。 先ず初交の平均年齢は未婚で19.3±3.2歳、既婚19.7±3.4歳と既婚女性の方がやや年齢は高くなっているものの両者間で有意な違いは認められておりません。 そしてその「初交をどのように捉えているか」ついてみますと、自分自身にとって重大なイベントと考えるのが未婚52.8%、既婚58.4%と後者にやや高いものの有意差は認められておりません。やや重大という考えも含めると未既婚共に8割以上の女性が重大な出来事と捉えていることが示されております。 |
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次に、性交の頻度とそのパートナーの数について検討してみました。 過去1ヶ月間の性交頻度は「週1回以上」が未婚14.1%、既婚7.7%であり、未婚女性の方が高く有意差(p<0.05)を認めました。「月3-4回」「月1-2回」は既婚者の方が多いものの両者間に有意差は認めませんでした。また、「月1回もなし」は未婚49.7%、既婚42.8%であり、既婚におけるセックスレスカップルが42.8%と半数近くを占めていました。逆に、未婚者は49.7%と半数を占めておりますが、未婚ということを考えますと右図の過去1年間のパートナー数をみますと妥当な数値といえるのかもしれません。 過去1年間におけるパートナーの数は、一人が未婚52.5%、既婚80.0%で既婚女性が有意(p<0.001)に高値を示しておりました。複数のパートナーを持っていたのが未婚28.1%、既婚8.4%で未婚女性が有意(p<0.001)に高値を示しておりました。また、なしは未婚19.1%、既婚11.6%と未婚者が高値で有意差(p<0.05)を認めました。 既婚女性におきましては、10組中1組は性の営みを持つ関係はいなかったということが示されていました。 |
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過去1年間の性行動のなかでの避妊の実行状況とその避妊をしない場合と時に応じて避妊をした女性の妊娠に対します心配度についてみます。 避妊の実行状況は「常にしている」が未既婚共に43%とほぼ同等でしたが、「時に応じて(したりしなかったり)」未婚22.6%、既婚20.4%と未婚女性が2.2ポイント上回っておりましたが有意差は認められませんでした。この「時に応じて」という考えは、「オギノ式」の今は安全日という考えが背景にあるようにも思われました。 避妊を「していない」女性は未婚9.1%に対し既婚20.4%で有意差を認めました。この違いは既婚女性は挙児希望が背景に絡んでいるためであり、未婚女性は妊娠すれば結婚をと考えているのかもしれない。 性交渉なしは未婚25.6%に対し既婚15.8%で未婚女性が高値で有意差を認めました。既婚女性でも1年間性交渉無しが15.8%という数値は決して少ないとはいえないと考えます。 次に、避妊を「時に応じて」と「していない」と答えた女性に対して「妊娠への恐れに」ついて問いかけた結果についてみますと、未婚女性は「とても」が18.8%、「少し」72.3%と既婚女性に比べ有意に高値を示していました。未婚女性は9割以上が少なからず、その性行動に妊娠の心配を危惧していたことが明らかとなっております。また、「少し」と回答した未婚女性は、後述いたします「妊娠したら結婚」という考えを持っているものもかなり含まれているのではないかと思われます。 一方、既婚女性は挙児希望者が多く含まれているのが現状と考えられます。しかしながら、既婚女性においてセックスレスカップルの多いことが、前のスライドとこの2枚のスライドで窺い知ることができます。 |
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未既婚女性の性行動から性意識について検討を加えてみました。 セックスに対する関心度についてみますと、「とてもある」は未婚4.7%、既婚4.2%、「ある程度ある」未婚55.5%、既婚52.2%と僅かばかり未婚者の方が高値でした。 逆に、「あまり関心がない」未婚31.6%、既婚41.2%と既婚者が9.1ポイント高いものの有意差は認めませんでした。「全くない」未婚7.8%、既婚2.2%と未婚者が僅かに高値を示しておりました。 これを「とても関心がある」を2点、「ある程度ある」1点、「あまりない」-1点、「全くない」-2点、「嫌悪している」-3点としてスコア化して得点でみますと未婚0.16±1.18、既婚0.14±1.09となり、未既婚間に有意差は認められませんでした。 しかしながら、既婚女性を年代毎についてみますと20歳代では未婚者よりも0.60と僅かに高くなっているものの、30歳代0.06、40歳代0.08とほぼ0点に近いレベルまでになっていることが示されていました。結婚することによって、30歳代以上になると、性的関心度は急速に消失しているような結果が垣間見ることができました。 |
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| 次に、「異性との関わりを面倒と感じるか?」との問いに対しては、「全く面倒でない」未婚24.7%、既婚17.1%と後者が低く、「ある程度面倒」と感じているのが未婚29.7%、既婚35.5%と既婚者の方が高くなっています。 これを同様にスコア化してみますと、未婚女性0.50±1.29に対し既婚女性0.33±1.25と有意に既婚者が低くなっております。結婚することによってパートナーとの係わりかたへの意識が低下しているようです。 年代別で既婚者をみますと20歳代0.83、30歳代0.40、40歳代0.12と年代が増すことにパートナーへの意識が有意に低下していました。 |
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既婚女性において「セックスに対する関心度」は30歳代から有意に失われており、しかも、「異性との関わりも面倒」と感じる女性も増加していることから、実際の性交の頻度についてみますと20歳代では月3-4回以上が51%と半数であったのが30歳代以降になると月3-4回以上の頻度は21.6%、21.0%と急激に少なくなり、月1-2回が30歳代35.9%、40歳代31.5%、セックスレスは30歳代42.3%、40歳代47.5%と半数近くを占めるようになってきています。 |
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| 全国規模で行った「男女の生活と意識に関する調査」から未既婚別に女性の性行動とその意識について検討を加えた結果をまとめますと次のことがいえると思います。
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| 2005年6月に行われた第13回出生動向基本調査の報告書に妻の結婚年齢と第一子出生までの期間をまとめていますが、10ヶ月未満の「できちゃった結婚」が全体で27.3%を占め、21歳未満が59.5%、次に多いのが35歳以上31.3%、31-34歳27.4%と続いていました。 また、不妊症の定義として通常の性生活を営み2年を経ても挙児希望がかなわないものとしていますが、2年から3年が12.8%、3年以上が13.2%であり、性に対する捉え方が大きく異なり始めてきているようでした。 |
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未婚女性は既婚者に比べ性行動は活発であり、性交頻度やパートナーの数も有意に多く、避妊についてもしたりしなかったりするものは、妊娠についてかなり心配していることが明らかとなっております。 このような未婚女性が妊娠に至ると結婚という形態を取っているケースも多いことが示唆され、第13回出生動向基本調査からも同様の結果が得られております。 逆に、既婚女性はセックスに対する関心度も低く、男性との関わりを面倒と考えるものが年齢とともに多くなっており、性交頻度も月1-2回以下が80%近くとなりセックスレスも50%程となっていました。 このような性のかかわりから、危惧されている「少子化問題」の一端が垣間みられました。 |
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| インターネット医科大学 | 「女性の性と健康科」 | |||
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