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ピル服用者に対し、3ヶ月毎に行なう問診と前述したような諸検査は、大変重要であり次にような症状が現われた場合は、ピルの服用を中止しなければなりません。また、その症状の精査が行われ、治療が必要な場合、適切な処置が施されるようになるでしょう。 |
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| 血栓症 | 1)血栓症
頻度は少ないものの生命にかかわる重大な副作用として血栓症(四肢、肺、心筋、脳、網膜など)があらわれることがありますので、次の症状・状態に気づいたときは、必ず、服用を中止してすぐに医師に相談・報告してください。 |
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(1)血栓症の初期症状
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(2)血栓症の危険性が高まる状態
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| 一般的症状の変化 | 2)次の症状がひどい場合や長く続くときは医師に相談・報告してください。
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| 3)服用を開始して1〜2周期の間は軽度の吐き気、乳房の張りなどを感じることがあります。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 医師との連絡をしっかりと | また、周期の途中で軽度の出血を生じることがあります。いずれも通常は服用中に消失しますが、心配な場合や、その他にも身体に何か異常を感じたときは、医師または薬剤師に相談・報告してください。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| コンタクトレンズを着用している場合に、異和感を感じたときは医師または薬剤師に相談・報告してください。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ピル服用ノート | ピルを服用する場合は、「ピル日記」などのようなノートを作って、気がついたことをそこに記入するようにしましょう。今まで気がつかなことがしっかりとわかるようになってくるでしょう。もしなにかあれば、それを医師や看護婦さんなどにみてもらい積極的に相談するようにしましょう。今まで、見逃しがしがちだった「女性特有の疾患の早期発見・診断、早期治療」に結びつき、自分のリプロ・へルス管理ノートとして大いに活用できるようになるからです。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
疫学調査 |
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| 血栓症 | 外国の疫学調査の結果、静脈血栓症のリスクは,ピルを服用している女性は服用していない女性に比べ、3.25〜4.0倍高くなるとの報告があります。 〔非服用者での血栓症の発症率は10万人あたり年間5人程度(外国)とされています。〕(詳しくはここをクリックしてください) |
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| ちなみに、妊娠による静脈血栓症の発症は1年間で1万人あたり6人といわれています。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 心循環器系疾患 | 心循環器障害について、善玉コレステロールであるHDLコレステロール(HDL−c)を下げ、悪玉コレステロールのLDL−cを上昇させていたために、問題となった経緯があります。今回、日本で用いられるピルは、概ねHDL-cを低下させないか、上昇させているようです。(詳しくはここをクリックしてください) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 癌について | 外国の疫学調査の結果、ピルの服用により乳癌およぴ子宮頚癌になる可能性が高くなるとの報告があります (乳癌:1.24倍、子宮頚癌:1.3〜2.1倍)。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 乳癌 | 乳癌の発症率は、10万人あたり34人(患者調査)と推定され、ピル服用により10万人あたり42.2人に増えることを意味します。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 子宮頸癌 | 子宮頚癌の発症率は、10万人あたり10人(患者調査)と推定され、ピル服用により10万人あたり13〜21人に増えることを意味します。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| また、ヒト乳頭腫ウィルスが関係しているとの指摘もあり、むしろ医療機関を定期的に訪れ、積極的な検診による早期発見、早期診断に繋がっているとの見解もあります。ピルとの因果関係は否定できないものの、積極的な検診は大切なことといえます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 外国でピルを2年以上服用した場合、良性肝腫瘍が10万人あたり3.4人発生するとの報告があります。また腫瘍の破裂により腹腔内出血をおこす可能性があります。一方、悪性肝腫瘍(肝癌)の発生率は極めて低く、100万人あたり1人に満たないとの報告があります。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 卵巣がんや子宮内膜がんに対しては、ピル服用による予防的効果があることは多くの疫学調査より周知のこととなっております。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
副作用 |
ピルといえども、エストロゲンとプロゲストーゲンで構成されているホルモン剤であり、副作用が全くないとはいえません。また、女性もホルモンの環境が人によって異なっていることがあります。合うピルと、合わないピルがあるかもしれません。ホルモン環境の違いによって現れてくると思われる副作用を下段に示します。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 一般的に、低用量ピルになるとこのような副作用は、かなり少なくなってきています。最も、懸念しなければならないリスクとして、不正性器出血があります。このような不正性器出血や悪心・嘔吐などの胃腸障害は、ピルを飲み始めの初期にみられることが多く、ホルモン環境が、一時的に変化するため生じるものといわれております。2-3周期続けることによってホルモン環境に慣れしだいに消失して行くのが殆どのようです。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ピルには他剤との併用によって、その薬物の作用が増強されたり、ピルの作用が低下することがあります。この点についても十分に注意しなければなりません。
ピルを服用する前から、服用している薬がある場合、またはピルを服用しているときに他の薬を服用する場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。(ただし、塗り薬、目薬などは心配ありません。) |
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ちょっとこれだけでは難しくてわかりにくいかもしれません。必ずなにか薬を飲んでいる場合には、そのことを医師に話をしなければなりません。また、現在飲んでいる薬が手にあるなら、それを持参し、医師にみてもらうことが早いかもしれません。 |
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| 通常の薬局で購入できる市販の薬剤は、特に問題はありませんが、他医院で処方を受けるようなことがある場合には、事前にそのリスクがあるため、必ず申し出るようにすることが大切です。 |
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| 臨床検査を受ける場合 | ある種の血液検査値はピルに影響されることがありますので、臨床検査を受けるときは医師にピルを服用している旨を申し出てください。 |
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避妊を目的としてピル服用に際し、特に留意しなければならないことは、毎日忘れることなく服用することが大切です。ピルを服用すると、腸から吸収され肝臓に入り、血流を介して全身に運ばれます。その時の血液中のホルモン濃度は、およそ1時間でピークとなり、その後、全身に分布、徐々に代謝されて行きます。したがって、血液中の濃度を一定に保つためには、できるだけ同じ時間に飲むようにすることが大切なことです。毎日決まってすることに合わせピルを服用するよう努めることが大切なことです。例えば、朝、歯を磨く時だとか、夜、寝る前の化粧を落とす時など分かり易いことに合わせるようにしましょう。そうすることにより、飲み忘れも防ぐことができます。 |
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7日間の休薬期間中に月経様の消退出血が起きることは既に説明しましたが、この期間は下垂体の抑制が取れゴナドトロピン分泌が起きます。そのため、卵巣は刺激を受けて卵胞は少しづつ発育します。8日目に、次の新しいピルを服用することによって、その少し発育した卵胞は消えていきます。 この期間、ほんのわずかですが卵巣は、刺激を受け、目を少し覚ますのです。この一過的な刺激は、長期間ピルを服用し、妊娠希望でピル服用を中止しても、妊孕性の回復が早くなることにつながるのです。 |
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さらに、この7日間の休薬期間周辺での飲み忘れは、卵胞を発育の方に助長し排卵へのリスクが高くなりますので、注意しなければなりません。 |
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ピルは毎日服用しなければならないという煩雑性があります。「絶対に飲み忘れをしないというように」といっても、やはり、ついうっかりして飲み忘れをしてしまうことも否定はできません。特に、ピルで避妊を始めた最初の頃に起こりやすいといわれています。 でも、そんなに神経質になることは入りません。妊娠のリスクへ結びつくような飲み忘れは、7日間の休薬期間周辺の飲み忘れが禁物です。なぜなら、休薬期間中には下垂体への抑制が取れて卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌が促され、卵胞は発育へと向かっていきます。8日目からきちっと新しいシートのピルを服用すれば、発育していく卵胞は閉鎖して退行変性していきます。でも、その服用初期での飲み忘れは閉鎖卵胞へと持っていけずに成熟卵胞へ促してしまう可能性が出て来ます。注意しなければいけません。 |
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ピルの飲み忘れについて、下図にその対処法を示します。飲み忘れの時期を考慮して対応する必要があります。飲み忘れがあった場合は、7日間他の避妊法と併用するようにしたほうが良いでしょう。いずれにしても、飲み忘れに気がついたなら、慌てることなく医師に相談することが大切なことです。 |
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再開方法 |
次の月経を待って新しいシートの錠剤の服用を開始する。 「月経第1日目」から「月経が始まった最初の日曜日」からの2通りがあるので、それぞれの方法に順ずる。服用開始までは、他の避妊法を行うこと。 |
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ピルを服用することで確実な避妊効果をもたらすのみではなく、下図に示すように、様々なメリットもあります。これを副効用といいますが、周期は正確に訪れるようになるし、その出血の量も少なくなり、月経痛も緩和されることが多いようです。 |
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また、思春期女性や更年期女性は、卵巣機能の異常からホルモンバランスが乱れ、月経異常を訴えることがしばしばみられます。そのような場合、低用量ピルは、ホルモン補充療法(HRT)的な意味合いで処方されることがあります。 |
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ピルをとおしてのリプロヘルス |
低用量ピル承認に際しての審議には様々な角度から検討されてきました。血栓症などの副作用やエイズを含めた性感染症(STD)の問題まで幅広くです。ピルといえども薬であり、服用のできない女性もいれば、副作用を完全に否定することもできません。また、STDを予防することもありません。 ここで大切なことは、ピルを手にするために、医療機関を訪れなければならないことです。そこで女性の健康管理が確りと行えることが、大きな利点といえます。 |
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男女共同参画社会として、今日の社会において女性のおかれる環境は益々多様化してきております。家庭のみではなく社会環境でのストレスも加わり、ホルモンバランスの乱れによる月経異常も起こりかねません。その中で、ピルをとおして、様々な女性特有の疾患を知る場ともなりうる絶好の機会であり、自らの健康保持・増進への糸口にもなることでしょう。また、早期診断、早期治療にも繋がることに意義もあり、リプロダクティブ・ヘルスを支援できることにもなりえます。 |
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