|
|
|||
| リプロダクティブ・ヘルス とは何か? 何が問題となるのか? |
20世紀末に漸く低用量ピルが承認され、使用されるようになってきました。ピルの認可は世界に遅れることおよそ半世紀の隔たりがあります。昨年、1年間のピルの使用状況も、妊娠可能女性のうちで100人に2人にも満たない服用状況のようです。 ピルのことを考える前に、リプロヘルス周辺の基本的なことを先ず考えてみることにしましょう。 |
||
| 目次: | |||
![]() |
|||
「リプロダクティブ・ヘルス」とは、性と生殖に関する健康と日本語では訳されておりますが、今一つ理解しづらい言葉のようです。どちらかといいますと「女性の生涯にわたる健康」とでも表現したほうがいいのかもしれません。 世界保健機関(WHO)では、次のように定義しております。 シアラが、4大要素としてまとめておりますように、@女性自らが妊孕性(妊娠可能なこと)を調節できることとあります。女性自らが、いつ、何人の子供を産むのかの決定権を握っているのだと示しております。Aすべての女性において安全な妊娠と出産が享受できること、Bすべての新生児が健全な小児期を享受できること、C性感染症の恐れなしに性的関係が持てることとあります。 わが国では、AとBはかなりの水準を超しているのではないかと考えられます。しかしながら、@とCは、未だ遅れをとっているようなふしがうかがわれます。 |
|||
| 21世紀元年は、「男女共同企画社会」を形成していくための重要な年とでもいえましょう。20世紀の終わりに、漸く、女性が主体として行なえる避妊法の「低用量ピル」やより安全で確実となった「銅付加子宮内避妊具(IUD:リング)が使用できるようになりました。まさにリプロ・ヘルス元年とも言えます。私たちの国におけるリプロ・ヘルスに関連する様々な問題点に視点を向けて考えてみましょう。 | |||
![]() |
|||
リプロダクティブ・ライフとして、女性の性の誕生から、更年期を経て老年期までの総ての期間においてリプロダクティブ・ヘルスの健康管理が望まれます。 特に、性成熟期へ向けての思春期や老いへの坂道としての更年期は、女性のホルモン環境が乱れるときでもあり、十分な健康管理が要求されてきます。 9歳頃までを、幼児期 10-14歳頃を思春期前期 15-18歳頃を思春期後期 19-24歳頃を性成熟期前期 25-34歳頃を性成熟期中期 35-44歳頃を性成熟期後期 45-55歳頃を更年期 55-64歳頃を初老年期 65歳以上を老年期という区切りで考えることも出来ますね。 |
|||
| リプロダクティブ・ヘルスの様々な問題に対応するサービスや支援、環境を受けられることが「リプロダクティブ・ライツ」(からだと性に関する女性の権利)といえましょう。
私たちが豊かな心をもった人として形成されていく中において、遺伝的因子や母胎内にいるときの環境、出産時の環境、赤ちゃんがお母さんの腕に抱かれての授乳や愛情ある母のあやし言葉の中で育っていく環境、家庭環境、社会的環境に育まれながら自立性をつけていく時期が最も大切なものといえましょう。その母性という考えの中でのリプロ・ヘルスを今一度、見つめなおしていかなければならないと思います。 また、男性中心の性意識ともいえる日本では、今一度、このリプロダクティブ・ヘルス/ライツを原点から考えてみる必要があるのではないでしょうか。 |
|||