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| はじめに リプロヘルスに関連した社会的問題を取り上げていくページとして新設致しました。 それぞれの図をクリックしますと図が拡大されます。 |
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| 第1回 2010年10月17日 | 児童虐待の背景にあるもの | |||
| 第2回 2011年06月07日 | 思春期をどうしのぐ?中学、高校を経て大人に! | |||
| 第3回 思春期をどうしのぐ?‐揺れ動く思春期の心‐ | ||||
| 目 次 | ||||
| なぜ暴行行為は発生件数は中学校で多いの? | ||||
| 『いじめ』は小学の低学年から始まっている! | ||||
| 不登校生は中学の高学年になるほど多い | ||||
| 草花いじりが、心を豊かにする | ||||
| 揺れ動く思春期の心 | ||||
思春期、それは子どもから大人への移行期、身体的には二次性徴が始まり生殖能の備わっていくときであり、心身的には依存期から自己自立期へと目覚めていく時といえるでしょう。でも、彼らの身体は子どもから大人への脱皮をしている時、精通や初経といった今迄の馴染のない身体の変化に驚きと戸惑いを感じています。脳から分泌されるホルモンと精巣や卵巣からのホルモンとの分泌が未だ調和の取れないアンバランスな状態となっています。不安定ということは心も乱れやすい状態なのです。身体と心の発育がちぐはぐとなっているときといえるでしょう。 彼らの過ごす生活時間も家庭から大きく社会生活、学校へとシフトしていくときです。しかも規律を持った集団生活となってきます。大人社会への規範を持った行動がとれるように人間形成の時期であり、義務教育として最後の磨きをかける中学時代、心の余裕を持たせる高校時代、その間に様々な知識も習得しなければなりません。ややもすると身体の成長に比べ心の成長が遅れがちになることもあるのかもしれません。そのようなズレが生じて起きる学校生活での諸問題があります。 |
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| 校内暴力、いじめ、不登校の問題! | ||||
文部科学省が公表している『平成21年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」について』という資料を手にする機会がありました。 それによりますと@小・中・高校における暴力行為の発生件数は約6万件、小・中校においては過去最高の件数。Aいじめの認知件数は約7万件、前年より約1万件の減少。B高校における不登校生徒数は約5万人とありました。 学校における暴行、いじめ、不登校の問題は、こうも後を絶たないのでしょうか? |
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暴力行為の発生件数の年次推移を小・中・高校別についてみますと、12年にピークを示し以降減少傾向をたどっていましたが、18年より再び増加を示してきています。 これは18年より公立校のみだったのが、国立と私学校が加わったこともありますが、中学校における発生件数の急増は母数の広がり以上の多さと考えて良いでしょう。 |
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男女別では92%が男子生徒によるものでした。 学年別では中学2年、3年と多くなっていますが、21年度は1年生で12,500件となり、平成18年に比べ1.7倍も増加しています。また、高校生になると半減していることが示されています。 中学生に多いのは身体と心の発育のバランスが取れていないためなのでしょうか? |
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次に、その暴力行為の内容を @教師に対するもの、A生徒間におけるもの、B他の人に対するもの、C器物破損によるものと分けて捉えてみますと、21年度では、生徒間暴力行為が1校あたりの換算で2.15件と器物破損の1.12件に比べ倍近くです。4年前の平成18年度の1.38件に比べ1.6倍もの増加率です。 教師に対する暴力行為も小学・高校に比べても多いのには驚かされます。被害を受けられた教師の数は5,736名と報告されています。平成18年では4,356名でしたから1.3倍も増えたということになります。 ここで気になるのは、小学5・6年生の増加です。二次性徴が現れてきています。なにか二次性徴の発現と関係があるのでしょうか? |
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次に思春期に抱える問題として『いじめ』があります。これは子ども社会から大人社会においても幅広く存在する深刻で陰湿な問題ともいえるでしょう。 いじめは、肉体的、精神的に自分より弱いものを、暴力やいやがらせなどによって苦しめることで、単純な暴力だけでなく、物を隠したり、悪口や脅し文句、嫌がるようなことをする「心に対するいじめ」もあります。シカト(無視)などは当事者同士の間の水面下で行われることから、教師や周囲が気づかないうちに深刻な事態になったりもします。 また最近は、PCや携帯電話等で誹謗中傷するケースも増えているようです。心の発育途上にある思春期だけにいじめを受ける側が自殺に追い込まれたり、予後に禍根を残す恐れもあり、大きな問題として取り上げられております。 |
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文部科学省による『いじめ』の定義は「子どもが一定の人間関係のある者から、心理的・物理的攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの」としており、「いじめか否かの判断は、いじめられた子どもの立場に立って行うよう徹底させる」と指導しております。 この定義は平成19年1月に改定されたものですが、その際に「パソコン・携帯電話での中傷」や「悪口」などが追加され平成18年の調査報告の件数が大幅に増加しております。 また、「発生件数」から「認知件数」と言葉も改められております。教職員に対する指導も徹底されてきている背景もあり認知件数もかなり増えているのではないかと考えます。 |
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| 『いじめ』は小学の低学年から始まっている! | ||||
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『いじめ』の年次推移をみますと小学校における件数が中学校よりも多いことがわかります。でもカッコ内に示していますように1校当りの認知件数をみますと21年度で中学2.9件に対し小学校は1.6件となっています。 このいじめという行為は、いじめる側においても、いじめられる側においても無意識のうちに起きているようであって、小学低学年から生じ始めていることです。 その内容の多いのは「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」というのが小中高性においていずれも過半数を超えております。 |
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暴力行為の問題は、男子生徒が加害者となって起こすことが殆どですが、『いじめ』の問題は男子が多いものの女子の間でも起きています。 男女別に各学年でみますと中学1年生の男子生徒で9千件、女子生徒7千件と最も高い値を示しております。小学6年生男子3.5千件、女子3.0件ですから中学に入って倍以上増えたということになります。 中学でも2年、3年になるにつれ減少していることから、小学から中学へと環境の変化や学習内容の違いから起きるのではないでしょうか? |
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小学時代の友人や教師の支えを失い喪失不安を募らせる場合が、その一つの要因として考えられます。また、小学校でリーダー格として活躍していたのが中学に入って、その存在が発揮できなくなって自己発揮機会を喪失し自分を見失いストレスをためて起きるという二つのタイプに分かれるといわれております。 |
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| 『中一ギャップ』という言葉 | ||||
このように中学に入って起きる諸問題を『中一ギャップ』と銘うって新潟県教育委員会は、ことの深刻さを訴えました。その発表は平成17年ですから、平成19年に行われた調査内容の見直しは肯けるところです。 『中一ギャップ』という言葉には、環境の変化に対応できなくなってきていることに起因します。では、なぜ、最近の子どもに増えてきているのかです。このような不可避の変化に対して、自らが『どうすればよいか』ということを考え、対処しようとする努力、意欲が持てなくなってきているのです。テレビゲームなどといったIT関係で用いられているゲームの氾濫に因るのではないでしょうか? 小学生の男子がするデレビゲームの1日平均時間が89分でした。中学生は93分、5年前の2004年では80分だったのです。これはベネッセによる「第2回子ども生活実態基本調査報告書」によるものです。中学生の成績上位グループでは平均62分に対し下位グループは91分ですから30分の違いがみられています。 彼らは小学生のころからデレビゲームに浴されており、ゲーム脳が構築されてきているのです。ゲーム脳は眼でみて直感的に働きます。意志、創造、思考を司る前頭前野を経ることなく視覚野のみの反射反応で動く神経回路になっているのです。 やはり、小学校から中学に上るということは、彼らにとって生活基盤が依存型から自己自立型へと移り変わる大きな転換期なのです。この大事な時に物事を色々と考える思考、良し悪しの判断、新しいものを生みだす想像力、やり遂げるといった意志等、心を司る前頭前野をうまく活用しなければならないのです。 |
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| 不登校生は中学の高学年になるほど多い | ||||
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不登校者数についてみても、やはり中学生が多いのです。平成21年度で中学生は2.77%、高校では1.55%、小学0.32%と示されています。この数値は、平成17年度に遡って比べても大きな変化はみられていないのです。 問題は中学生でも2年から3年生と高学年になるほど多くなっていることです。この不登校生は男子も女子もほゞ同じ割合なのです。男女間の違いはみられておりません。 その不登校の理由も学業不振や病気、家庭不和、友人関係などというものではなく、『その他本人に関わる問題』という漠然とした理由が40%強を占めていたのです。 |
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| 中学1年時に生じた心の隙間が次第に大きくなり、取り残されているという思いが疎外感となって表れてきているのではないのでしょうか?そう思えてならないのです。 |
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| 校内暴力・いじめ・不登校をなくすためには! | ||||
校内暴力・いじめ・不登校が中学生に多いのは、二次性徴という身体の発育が確実に起きている中、心の発育が追い付けないというジレンマが生じているように思えます。 小学から中学という環境の変化から『いじめ』に始まり、仲間に取り残されるという焦燥感(いらだち・あせり)となって『校内暴力』や『不登校』として顕在化してくるのではないでしょうか。心にゆとりが持てなくなっているようにも思えます。 |
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前頭前野は額のちょうど裏側にあり、人間の大脳皮質の約30%を占める巨大な領域です。 この心を司る脳の中の前頭前野があまり使われていないゲーム脳を持った子どもたちが多くなっているのではないでしょうか? |
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| (ここでいう「ゲーム脳」とは、日本大学文理学部体育学科教授の森昭雄氏が、2002年7月に出版した著書『ゲーム脳の恐怖』(NHK出版)を参考にしたものです。 また、このスライドは、ゲーム脳の恐怖について触れているサイトを参考にして作成してみました) (http://www.ne.jp/asahi/kobe/otedama/link27/gamenou.htm ) |
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| 櫻井よしこ氏のブログに「いじめ・不登校・校内暴力ゼロを“花づくり”で実現した旧真田町」というのがありました。 ( http://yoshiko-sakurai.jp/index.php/2006/12/09/post_489/ ) そこには上田市教育委員のとられた実績を紹介しています。教育の立て直しには、三つの柱が必要であり、それは心の教育、体の成育、授業の充実と指摘していることから始まっています。 ここではとられた『心の教育』について触れてみることにします。「心を癒やす教育がなされていないことが、まず見えてきます」と述べ、“花づくり”に専念させたのです。土づくりから始め、そこに根を張り、芽をだし、やがて四季折々に美しい花を開かさせ、しおれ枯れ落ちる経験を肌で感じていたのです。 自然の中に小さな命が芽生え美しく開花し、朽ち果てる。この営みを皆で悟り、癒しも覚えたのです。『こうした優しさが心に育まれると、それが級友たちに対しても及び、結果的にいじめをなくす力になっていく』と語っております。 多感な思春期をしのぐには、ものを思いやる心のゆとり教育が彼らにとって必要なのではないでしょうか! |
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| その1 児童虐待の背景にあるもの(2010.10.17) | ||||
| その2 思春期をどうしのぐ?中学、高校を経て大人に! | ||||
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