アジア女性資料センター編 『「慰安婦」問題Q&A ―― 「自由主義史観」へ女たちの反論』
明石書店 1997年 571円
Q&A形式で、「慰安婦」問題の基本から日本の責任を否定しようとする「ゴーマン」史観への反論までを、女性の立場からまとめたブックレット。 非常に読みやすくまとめられている。 (2000.03.25)
石原慎太郎研究会(久慈力・柴田勇雄・辛淑玉) 『石原慎太郎猛語録』
現代書館 2000年 1800円+税
日本型ネオファシスト石原とはどんな人物なのか、なぜ原子力発電・高速増殖炉を是認し、暴力と戦争・テロリズムを肯定し、スパルタ教育を主張し、差別用語を公然と使い、右派勢力と協調して内外の諸勢力、諸外国と軋轢を繰り返してきたのか? そしてこれから何をやろうとしているのか?
この本は、石原自身の発言を大量に引用・分析しながら、彼の幼少年期の体験にまでさかのぼって、一番権力を持たせてはならないタイプの人物、石原慎太郎の危険な本質を暴き出している。 (2000.06.24)
中国帰還者連絡会編 『完全版 三光』 晩聲社 1984年 1339円
戦犯として中国に抑留され、憎むべき同胞の仇であるはずの自分たちを人間として扱ってくれる中国側の態度に触れるうちに、次第に自らが犯してきた数々の残虐行為の罪の重さを認識し、その責任を引き受けることを通して、悪鬼から再び人間としてよみがえることができた人々の告白をまとめた貴重な証言集。仲尾宏 『Q&A 在日韓国・朝鮮人問題の基礎知識』 明石書店 1997年 1600円
拷問、斬首、人体実験、強姦、略奪、強制労働。 かつての戦争を正当化したいすべての卑小な日本人が絶対に見たくない侵略の現実がここにある。 光文社から出版された最初の版は右翼の攻撃の的となって市場から姿を消し、その後長らく幻の本となるなど、数奇な運命を辿った書でもある。 (2000.06.10)
なぜ朝鮮人が日本に住むようになったのか、その歴史から、差別、参政権、教育、文化、就職、結婚等、在日朝鮮人を取り巻く多くの問題をQ&A形式で解説した入門書。 タイトルどおり、この一冊で一通りの基礎知識を得ることができる。 (1999.12.05)辛淑玉・鈴木邦男 『こんな日本 大嫌い!』 青谷舎 1999年 1500円
「日の丸・君が代」から在日朝鮮人への差別と抑圧の歴史、そして北朝鮮問題まで、在日三世の人材育成コンサルタント辛淑玉と民族主義団体「一水会」代表鈴木邦男が本音で語り合った対論集。 とりわけ、辛が自らの体験に基づいて語ったパートU「在日韓国・朝鮮人の生活…私の場合」には、いかに日本人が在日朝鮮人に対して無知・無理解であるかを思い知らされて衝撃を受ける。 在日を取り巻く問題に関心を抱くすべての人々、そしてすべての日本人に読んで欲しい好著。 (1999.12.04)
田中宏 『在日外国人 ―― 法の壁、心の溝 ―― 』 岩波新書 1991年 580円
アジア系留学生、在日朝鮮人など、日本で生活する「外国人」を排除・抑圧する「法の壁」と「心の溝」を、豊富な資料をもとに実証的に解説している。 特に、なぜ在日朝鮮人が「帝国臣民」から「外国人」にされてしまったのか、その経緯を解き明かした第2章は必読。 (1999.12.05)福岡安則 『在日韓国・朝鮮人』 中公新書 1993年 720円
在日二世・三世に対する聞き取り調査をもとに、日本という不寛容な社会で生きていこうとする在日の若者たちの意識とアイデンティティを考察した書。 在日について考えることは、ひるがえって共に同じ国土の上で生きる彼ら/彼女らを「非日本人」として排除しようとする「日本人」とはどのような存在であるかを考えることでもある。 戦後日本政府が在日朝鮮人に対して取ってきた政策モデルがどのようなものであったかを、四つの類型(人権の論理/同化の論理/排除の論理/抑圧の論理)に基く思考実験によって解明した部分はとりわけ興味深い。 (1999.12.05)姫田光義 『「三光作戦」とは何だったのか』 岩波ブックレット 1995年 400円
旧日本軍が中国で行った非人道的な残虐行為の中でも、その規模の大きさ、犯罪性の高さで群を抜いているにもかかわらず、南京大虐殺や731部隊の陰に隠れてあまり注目されていないのが「三光作戦」である。 本書は、この「東のホロコースト」とでも言うべき、殺し尽くし(殺光)、焼き尽くし(焼光)、奪い尽くす(搶光)巨大なジェノサイド犯罪がなぜ、どのように行われたのかを、コンパクトな中に分かりやすく的確に解説している。 (2000.06.10)吉見義明 『従軍慰安婦』 岩波新書 1995年 650円
この問題に関する第一人者による入門書。 豊富な資料を駆使して、慰安所設置の経過から各地における慰安所の状況、「慰安婦」徴募の実態、「慰安婦」たちが強いられた生活、国際法との関係など、基本的な論点がわかりやすくまとめられています。 日本軍性奴隷問題に関して最初に読むべき一冊としてお勧めです。 (2000.03.25)吉見義明・川田文子編著 『「従軍慰安婦」をめぐる30のウソと真実』 大月書店 1997年 900円
「慰安婦」問題に関する、「自由主義」史観派のインチキな言説への徹底的反論の書。 日本の戦争責任を否定しようと画策する連中の醜悪な言論に触れる前に、解毒剤として読んでおくべき必読書です。 (2000.03.25)
本多勝一 『中国の旅』 朝日文庫 1981年 410円
1971年6月から7月の約40日間をかけて中国各地を訪れ、旧日本軍が残した残虐行為の爪痕を丹念に取材した衝撃的なルポルタージュ。 柳条湖、満州医科大学(731部隊関係)、撫順炭坑、平頂山(平頂山虐殺)、万人抗、盧溝橋、上海、南京(南京大虐殺、百人斬り)、三光政策の村、と、ほぼ日本による侵略の順序をたどる形で、被害者証言を中心にその実相が暴き出されている。
このルポが現れるまで、戦後26年ものあいだ中国侵略における加害の現実がほとんど報道されて来なかったこと、そしてこのルポが現れた途端に文藝春秋を始めとする右派マスコミによる本多バッシング、南京大虐殺否定の大キャンペーンが開始されたという事実は、まさに戦後日本のマスコミ状況の不幸を象徴していると言える。 (2000.06.11)
笠原十九司 『南京事件』 岩波新書 1997年 640円
南京大虐殺に関する最新の研究成果をコンパクトにまとめており、事件の背景・経過から、さまざまな残虐行為の実相、そしてなぜこのような非人道的行為が行われるに至ったかについての分析まで、豊富な資料を駆使して分かりやすく説明している。 南京大虐殺について知りたい人が最初に読むべき本としてお勧めの一冊。 (1998.11.21)
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