私のインターネットとの出会いは、ネットニュースによるものでした。(その当時はまだWWWは一般的ではなかったのです。)
歴史や社会問題に興味を持っていた私は、ネットニュースへのアクセスができるようになると、さっそくそうした分野に関するニュースグループを購読するようになりました。ところが読んでみてびっくり、そうしたニュースグループには、歴史的事実を無視し、かつて日本がアジア各地で行ってきた戦争犯罪を公然と否定するような暴論が溢れかえっていたのです。
いかなる良識に基づく規制もなく、無責任に何でも発言できてしまうネットニュース固有の現象とも言えるのですが、最初は我慢して読みつづけてきた私も、このまま放置しておいたのではネットニュースを介して嘘だらけの「常識」が広がってしまうのではないかという危機感から、そうした謬論への反論を行うようになりました。
それから数年、私の発言も相当な数と量になりましたが、ネットニュース上での暴論は一向に減らないばかりか、むしろますますレベルが低くなりつつあるようにさえ見えます。残念なことに、短期間のうちにサーバから記事が削除されてしまうネットニュースでは議論の蓄積ができず、一度論破されたはずの暴論が数ヶ月も経つと別の論者によって再び持ち出される、という現象がしばしば起こります。また現実社会でも、経済大国ニッポンのメッキが剥がれ出した閉塞感からか、あの「自由主義」史観に代表されるような粗暴な開き直り史観が横行し始めています。
このページは、こうした貧しい言論状況に対抗し、まともな理性と倫理感に基づく言論(これを私は対抗言論と呼んでいます)を構築することを目的として開設しました。このページの主な内容は、これまでに私が fj.soc.history その他のニュースグループに投稿して来た記事から構成されています。もともと論争的対話として書かれた記事なので、それだけを読んでいくのは読みにくい面もあるかと思いますが、逆に何が論争のポイントであるのか、「自由主義」史観に与する人々がどのようなレトリックと事実の歪曲によって誤った歴史認識を広めようとしているのかを知る材料として適切であろうとの思いから、あえて論説風に書きなおすことはせず、ネットニュース記事そのままの体裁で掲載しています。
このページが、過去の歴史的事実から目をそらさず、戦争犯罪への反省と謝罪を通してアジアの人々と共生できる未来を築いていこうとする一人ひとりの良心的日本人にとっていくらかでも役に立てば幸いです。
1998.07.02高橋 亨
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