| 発生日・場所 |
『機密報告』 (学芸書林 1973.11)
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| キーワード |
[三国人] [在日朝鮮人]
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文脈 |
在日朝鮮人が「騒擾」を起こし、政府転覆を謀るという内容の短編小説中で、在日を「第三国人」、その集住地域を「第三国人部落」と表現したもの。
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| 内容 |
「というのは、公安で昨日一つ聞き込みがあった。
川崎の南部周辺、つまり沿岸の工場地帯の一つ手前の国道周辺にある北系の第三国人部落で、来月十日のデモに三国人同盟が参加する計画がある。
それはこのところ毎度のことだが、あそこにいる幹部連中の過激派の、朴鐘権という男と仲間数人が、当日、別派の決死際をつのっている、という情報が入った。
さしたのは中に紛れ込んでいる南系のスパイだが、当人も応募させて見たが、まだ計画の詳しいことはわからない。
しかし、もれ聞いたところ、羽田の空港にいくようだ。
しかし当日、彼らが敵対関係の要人の出入りは羽田には今のところない。
そんな小人数で何をやる気か知らんが、目的地はとにかく羽田らしい。
押収したあのメモの中にあった、羽田タワーと、その下の左核派、更にその下にあった、国、連盟、というのは、彼ら第三国人連盟のことではないかと思うんだが」
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| コメント |
石原は「三国人」発言後の釈明会見(4月12日、都庁)で、
だからですねこの前段がきちっと報道されれば、私はその「三国人」という言葉の中で、ずっと日本にいる韓国人や朝鮮人を指したと受け取られるわけはないのに、だれかがだな、意識的にカットしたんだ。「一犬虚をほえて万犬虚にほえる」みたいになっちゃったから。このへんで皆冷静になって、言葉の問題というなら言葉ってものを自分たちの言葉を大事にして、認識してもらいたい。ただ、私はこういう問題起こってしまったのだから、これからは心して、誤解招きやすいのだったのなら、ずっと在日の韓国人、朝鮮人の人たちの心中察するに余りありますからね。
と述べ、発言時の報道に責任を転嫁したが、実際にはまさにその「ずっと在日の韓国人、朝鮮人の人たち」のことを、「三国人」と呼び、しかも政府転覆を狙って「騒擾」を起こす危険な異分子として描いていたのである。
語るに落ちる、とはまさにこのことだろう。
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| 参考 |
21世紀東京研究会 「「嫌悪」の支配者・石原慎太郎」 世界 2000年10月号
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