| 発生日・場所 | 『国家なる幻影』(1999)p.668 |
| キーワード | [女性] |
| 文脈 | 1995年の議員辞職に関する回想 |
| 内容 |
私は議員辞任の挨拶の中でこの国を、思わずも、男の姿をしながら男の能力を欠いた宦官に譬えたが、実体はもっと無残で、日本はアメリカが恐れる余りに意図し完成した日本の実質解体の結果、自らの足で立って歩むことを嫌ったかつての為政者によって、纏足をほどこされて囲われた妾のようなものでしかない。
自ら立とうとしても、萎えきった足では自分を支えて立ち上がることも出来ぬ女の哀れさ惨めさが、決して他人のものではないということをそろそろ政治家をふくめて国民全体が意識し、まずその修復への意思を持ち直すべき時に違いあるまい。 |
| コメント | 男の能力とは女に子供を産ませること、女はそうした男にいいように支配され、従わされる劣った存在、という意識が如実に見える。 日米間の国家関係の問題として述べてはいるが、恐らくこの男を突き動かしてマッチョな政治姿勢をとらせている根源的な動機は、自分より強い男に打ちのめされ、支配されてしまうことへの恐れ、去勢恐怖に他ならないのだろう。 |