血中濃度の対数変換


例えば、生物学的半減期を求めるとき、片対数グラフにプロットして、 回帰直線の傾きから消失速度定数及び半減期を求めろのであるが、 このときの血中濃度のバラツキがどのようになっているのか? というのは解析していて気になる点である。

この問題について、定説にまでなっているものは未だおそらくないのであるが、 興味深い報告があるので少々古いが紹介しようと思う。

これらの文献では、トキシコキネティクス(TK)における用量間の血中濃度の比較を題材としているが、高用量群のデータのバラツキは低用量群のデータのバラツキより大きく、その差は等差的でなく等比的であると記述されている。反復投与毒性試験のTKデータを中心に、total n=48 (n=4 * 4dose * 3時点)で解析されているので、統計的に意義のある結果であろう。

AUCに関しては、モデルに当てはめて考えると、典型的な薬物動力学的1-compartment model(経口投与)は

であるが、AUCはこれを積分したものであることを考えると、 であり、感覚的には(あくまでも感覚であるが)F、Vd、ke(またはCL)の誤差が相対誤差で 生じて、それが伝播してくるというイメージを持つことが出来るだろう(このイメージが妥当かどうかはあくまでも実証によらなければならないが・・・)。

一方、(1)式において、Cpの誤差分散がどうなっているかは数学的にはやや複雑であるが、前述の議論と同様に、「D*ka*F」および「/Vd」の部分については各パラメーターの相対誤差が寄与するので、おそらくはCpについても相対誤差モデルに従う場合が多いものと想像する、


データ集へ
インデックスページへ