推薦図書・薬物動態学
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EXERCISE医薬品開発における薬物動態研究(杉山雄一編・薬業時報社、1998)
解説が詳しく、非常に良く出来た演習書で、薬物動態の基礎から アニマルスケールアップ、in vitroデータからin vivoの 薬物動態の予測、投与計画、薬物相互作用の予測、Pharmacodynamicsまでをカバーし ている。私の会社で購入した初版では誤植が多い気がするが、本書の有用性を 損なうものではないと思う。
臨床薬物動態学・改訂第2版(加藤隆一著・南江堂、1998)
臨床における薬物動態の変動要因について重点的に論じており、この分野では貴重な 教科書である。第2版では薬物代謝酵素の誘導・阻害及びP-糖タンパク など薬物輸送体に関する新知見を盛り込んで改訂され、充実した内容となっている。
生物化学実験法32・アイソトープトレーサー入門(斎藤和美・栗原紀夫著・学会出版センター、1993)
アイソトープトレーサー法は薬物動態研究の重要な技術であるのでここに掲載した。 標識核種の選択、各核種の最高比放射活性などの基礎から、現在広く使われている 多くのトレーサー実験法までを含む内容で、非常に使いでがある。安定同位体トレーサー法にも 多くの紙数を割いており、GC/MSなどを用いるアイソトープクラスター法まで記載して あるのには感心した。
Prediction of Human Clearance of Twenty-Nine Drugs from Hepatic Microsomal Intrinsic Clearance Data: An Examination of in vitro Half-Life Approach and Nonspecific Binding to Microsomes
(R.S.Obach, Drug Metabolism and Disposition, 27, 1350-1359(1999))
In vitro代謝実験によるHuman Clearance予測の論文の1つで、29種の塩基性・中性・酸性薬物について、 マトリクス結合を考慮した場合、しない場合の検討がなされている。 29薬物についての充分なデータがあるので、詳細に読み込むと示唆が得られると思う。
Pharmacokinetic-Pharmacodynamic Modeling of Testosterone and Luteinizing Hormone Suppression by Cetrorelix in Healthy Volunteers
(B. pechstein, N.V. Nagaraja, R.Hermann, P. Romeis, M. Rocher, H. Derendorf, J. Clin. Pharmacol, 40, 266-274 (2000))
PK/PDリンク解析の論文の一つで、テストステロンの概日リズムを考慮した場合としない場合の比較がされている。時間薬理学が注目されている中、面白い論文だと思う。ただ、モデルは改善の余地が有るかもしれない。
Changes in Plasma Protein Binding Have Little Clinical Relevance
(L.Z.Benet, B. Hoener, Clinical Pharmacology and Therapeutics, 71(3), 115-121, 2002)
薬物相互作用研究において,蛋白結合の置換はさほど重要でないと強調したcommentary(重要なケースもあるが,比較的少なく,特に経口投与で肝で消失する薬物では重要ではないという内容). 生理学的ファーマコキネティックスの解説が簡潔でかつ詳しく,初学者にも判りやすい.さらに蛋白結合の置換による一過性の変化がdynamicsに影響するかについて,血液組織間平衡速度を考慮すべきである旨の言及がされている.
トキシコキネティックス:その試験デザインとデータ解析:五十嵐俊二, アニテックス, Vol. 6, No.4, p203-209,
Toshiji Igarashi, The rationale for using logarithmic transformation of concentration data: A comment on statistical evaluation of toxicokinetic data: Drug Information Journal, vol 28, p191-194, 1994
これらの文献では、トキシコキネティクス(TK)における用量間の血中濃度の比較を題材としているが、高用量群のデータのバラツキは低用量群のデータのバラツキより大きく、その差は等差的でなく等比的であると記述されている。反復投与毒性試験のTKデータを中心に、total n=48 (n=4 * 4dose * 3時点)で解析されているので、統計的に意義のある結果であろう。さらには血中濃度の対数変換の必要性にも言及されており興味深い。
改訂・薬物動態学,基礎と応用 製剤開発設計から投与計画まで(高田寛治,じほう,1995)
コンパートメントモデル解析,ノンコンパートメントモデル解析,SHAM解析法,モーメント解析,それら相互の互換性など,Pharmacokinetics解析法の発展の流れを踏まえて記述した教科書で,モデリングの本質についての解説も詳しく,良書と思う.
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