バーチャルネット法律娘 真紀奈17歳
(過去ログ)


現在の日記へ  過去ログフレーム復活
1月3日 / CeMへの意見 / 1月5日 / DVDコピーは違法? / 1月8日 / 知財戦略会議の状況 / 1月9日 / インタビュー記事PDF公開
1月3日


あけましておめでとうございます

 真紀奈がデビューして2回目のお正月です。去年に比べて大幅に更新ペースが下がっていますし、結構ネタも切れてきたりしてるのですけど、まあなんとかがんばっていきたいと思います。
 更新ペースについては……ほどほどかと思います。

 CeMについては、現在Wikiをたちあげようと思って準備しています。そっちの方がMLよりもやりやすいかなと思いますので。

 今年はCeMをはじめとしてやりたいことがいっぱいあったりします。夏コミくらいに本書いて出してみたいとか。萌えクリもありますしね。
 今年もよろしくお願いしますm(_ _)m


CeMについての指摘 (芹香さん)

 芹香さんから色々と提案をいただいています♪とりあえずこれについての真紀奈の意見を(決定ではありません)。

 まずは、ライセンスの継承問題ですね。
 これについては、同人派生から一切の派生へのライセンス移動は可能にしようと思っています。それこそ芹香さんの主張しているとおりですから。ただ一切の派生から同人派生への変更は、これは原著作者の著作物を使用しているわけですから、原著作者の許可を取る必要があるかなと思います。原著作物を元にCeMでいう同人著作物を制作したのであれば、変更してもかまわないと思いますけど……。
 それと商用←→非商用も問題ですね。これは当面無理かなと思っています。原著作者に許可を取る必要が生じると思いますので。

 次に派生元の問題についてですね。
 えーっと、そもそもCeMをつけていないもの(A)から派生させたもの(B)にCeMをつけるということは、それから先に派生してしまうことを認識しているのではないかと思います。ここで、BはCeMをつける際に、Aにこれ以降派生が続いてしまうと言うことについて許諾を得た上でCeMをつけなくてはならないわけです。
 それを怠っていたとしたら確かに問題が出ます。その際には、Bがそのような処理をきちんとしなかったと言うことで責任を負うことになってしまうでしょうね……。
 これについては、ライセンス上の問題と言うよりも、つける人に注意を促すという形になるでしょうか……。
 プロプライエタリなものを使うことはできないというのは面白いかもしれませんね。これを入れるというのもありかもしれません。結果としてBが責任を負うのは変わらないわけですけど、これをすると使用範囲が少し狭まりはしますね。

 そして、改変の際の実装です。
 18禁容認/禁止ビット、暴力容認/禁止ビットをRDFに実装するというのは面白いですね。
 是非とも実装したいなと思います。
 ただ、暴力ビットはちょっとわかりにくいかもしれません。どういうのを暴力というのかというと「?」という感じがします。例にあがっているデ・ジ・キャラットの場合、「目からビーム」は暴力なのかどうかとか(笑)


 Wikiが立ち上がりましたら、この辺も論点としてあげておきたいと思います。
 応援ありがとうございます♪


1月5日


なんでDVDコピーは「違法」なの!? (音楽配信メモさんより)

 DVDのプロテクトの内、CSS暗号はアクセスをコントロールする技術であってコピーをコントロールする技術ではないので、著作権法の「技術的保護手段」には当たらず、CSSの回避によるDVDのリッピングは合法であるというお話です。(ところでマクロビジョンを回避せずにCSSだけを回避してコピーするって可能なんでしょうか?)
 なるほど、と思いましたね。今までDVDのコピーについて、「あれは違法じゃない」っていう話をみかけることがありましたけど、やっと納得出来ました。真紀奈が技術的なことに詳しくなかったせいですか……。ちなみに津田さんの書いているように、CSS暗号のようなアクセスコントロール技術もアメリカでは保護対象になっていて、前に訴訟で暗号を解くことが違法であるという判断が出ています。アメリカ著作権法1201条(a)(1)(A)、Universal City Studios,Inc. v. Corley : 2d Cir. Nov.28,2001、参考リンク これを輸入しようという動きもありまして、この間の報告書案にもアクセス権の話が出ていました。真紀奈は別の文脈でとらえてましたけど……。

 去年、CCCDのコピーコントロールを回避することをどのようにして合法というかという記事を書きましたけど、CCCDはどうなるんでしょうか。これは媒体のコピーを制御する技術みたいですから、著作権法で言う「技術的保護手段」に当たると思います。ということは、これを回避して複製を行うことはひっかかることになると思うのですけど……。一応リッピングの段階でCCCDの技術的保護手段を回避せざるを得ないのでしたら、引っかかるのではないでしょうか。それがなければ問題ない……かな?
 うーん、最近のCCCDの現状とか調べなおしておく必要がありそうです。

 最近、全然CD買わなくなりました……。


文化は誰のもの 〜新春大放談編〜 (朝日新聞2004年1月5日朝刊30面)

 朝日新聞では「文化は誰のもの」というコラムが時々掲載されています。今日の記事は南伸坊さんと井筒和幸さんの対談という形になっています。(真紀奈はこのお二方について知りませんでした…)
 クリエイターの人も現在の著作権の状況には窮屈さを感じているみたいですね。そして著作権について以下のようなことがかいてありました。

映画にしろ何にしろ、ものをつくってない人が著作権っていう問題を理屈で語り出す。マッド・アマノ裁判の場合、僕に言わせれば、あれはできあがったものがつまんないんだけど、面白ければ文句言ったやつが悪い。……
南伸坊

 真紀奈が「ものをつくっている人」かどうかは微妙ですけど、こういう面は確かにありますよね。著作者は特に気にしていないのに、権利を管理している人たちが騒ぎ出したりして。そして作った人が自分の著作物をコントロール出来なくなることがよくあるわけです。そういえば、日本ブレイク工業のCD、あれも作者の人が自由に使えないという話(12/21)が出ていましたね。JASRACに権利を委託してしまったためみたいですけど……。
 ちなみにマッド・アマノ裁判というのは、パロディについての判決です(最判昭和55年3月28日)。ゲレンデをスキーヤーが滑降している写真に、マッド・アマノ氏が大きなタイヤの写真をはめ込んでできあがった写真について、元の写真を撮った人が訴えたという事件で、パロディとしての利用を認められなかったというものです。(これによってパロディ全体が否定されたというわけではありません。詳しく知りたい方は田村善之「著作権法概説」p241〜などを見てみてください。)

 もっと柔軟で、創作を活発にさせるような著作権制度。そういうものの像をなんとかして描いてみたいと思っています。 そういうことは、「ものをつくっている人」が考えないとやっぱりできないと思うんです。
 あ、文化庁の人が一度、コミックマーケットに出店してみるというのはどうでしょうか。他人の著作権に引っかからない著作物をつくるのがどれだけ大変になったかを実感してみるとか……。文化庁に創造力の溢れる人がたくさんいて、こんなに簡単なのか、ならもうちょっと強力にしても、という話になったら逆効果ですけど(苦笑)


ニュースクリップ

RIAAの訴訟以降、音楽のファイル交換者数が減少〜米調査 (INTERNET Watch)
 そういえばWinnyのユーザーの逮捕以降、かなりトラフィックが下がったという話もみかけましたね。ただ、JPNAPJPIXも12月一杯は少なくなっていますけど、1月になってからまたトラフィックが増えているように見えます……。またユーザーが戻ってきているのでしょうか?それとも何かほかにトラフィックが増えるような要因って有りましたっけ?

いますぐわかる教育現場でできること「学校における教育活動と著作権」(PDF) (文化庁)
 今年施行された著作権法改正で、教育目的の利用の制限が拡大されています。これは文化庁が作成した、どのような行為が可能になったのか等についての簡単な解説です。

なぜか日本よりゆるいアメリカのデジタルTVコピー規制 (PC Watch)
 去年の年末からはじまった地上派デジタルテレビ。アメリカではすでにデジタル化が普及しているのですけど、日本ではコピーワンスなのに、アメリカでは個人のコピーは制限されないのだとか。


1月8日


お代官様、あんまりだ。 (benliより)

 謎工さんのところでもとりあげられていますけど、12月に行われた知的財産戦略会議本部で、中山先生が述べられた意見についてです。
 中山信弘先生というのは知的財産法の大家として知られている方で、多分知財法関係の学者の中で一番尊敬されている人ではないかなって思います。
 その中山先生が、知的財産戦略会議本部の事務局の方針について「重大な決意を持って」批判をされているんです。

……今日はちょっと違うことですけれども、事務局の在り方について、余りにも独善的であるので、ちょっと異議を申し述べたいと思います。
 私は本部員として、専門調査会でメンバーである必要はないのですが、オブザーバーとして意見を述べたいと申し上げておりましたけれども、一切拒否されております。その理由は官邸の意向であるということでございます。私、まさか総理の意向であるとは考えていないんですけれども、いずれにいたしましても、事務局にはまともに議論をしようという真摯な態度がどうも私には感じられません。したがって、この報告書には私の意見は反映されておりません。こういうことでは、私は本部員を続けている意義はないと考えております。
(中略)
 仮に今の改革ができたといたしましても、現実に裁判等々を運営していく知財の専門家から、これほどまでの怨嗟の的になっていて、果たして実効性のある改革ができるかという点を私は非常に危惧しております。
 5月にこの本部会でも申し上げましたけれども、事務局はあくまでも本部の事務局でありまして、事務局自体が特定の見解、特定の案に固執するとか、特定の本部員を排除して、政治家や財界のトップと話しをつけて決着をするというたぐいのものではないと私は考えております。 時間の関係でこれ以上詳しいことは申し上げませんけれども、とにかく急ぐだけが能ではないわけでありまして、各界に十分議論をする機会と時間というものを与えてほしいと思います。
 私にとって、先ほど言いましたように発言の機会は今日しかないわけであります。したがいまして、私としていたしましては、重大な決意を持って申し上げているわけでありまして、総理としても、重みを持って受け止めてもらえれば幸いでございます。

 事務局が暴走するということはたまに見られるのですけど、知財戦略会議もそうだったんですね……。
 実際のところ、知財改革も司法改革も、現場の人間の多くが何を無茶なことをと思っているのだそうです。はじまる前から躓きかけている制度を強行しても、何の意味もないのではないんじゃないかって思われて仕方ないのですけど(苦笑) もしかしたら何か真紀奈達にはうかがい知れない事情があってやっているのかもしれませんけど、そういう事情を中山先生が知らないとも思えませんし。

 ところで、この会議、構成員の名簿が消えているんですけど何かあったんでしょうか?(googleのキャッシュ) 見えないのは部員(閣僚)と有識者のリストで、事務局は別みたいですけど。そして肝心の事務局のメンバーは事務局長以外わからないですね……。リストとか公開されてないのかな?
 ちなみに、この会議の事務局長というのは荒井寿光氏です。この方の感想では今回の中山先生の発言には全く触れられていませんけど。 荒井氏の知財法関係への意見はこれにまとまっている(PDF)かな……。あとは日本の論点PLUSの記事(1)(2)がわかりやすかったのですけど、会員制スペースに移動しています。(Googleのキャッシュで出てくるみたいですけど・苦笑)
 基本的にはプロパテント、プロコピーライトの方のようです。権利を強化することが発展につながるという感じですね。

 真紀奈はこれ以上の権利強化というのに賛成したいとは思いません……。


Creative Commons 利用者のデータ

 インターネットマガジンの記事で、CC利用者の97%がアトリビューションオプションをつけているという話を書きましたけど、そのことについての反応が結構ありましたので、補足しておきます。(真紀奈が書いたというか、グレンさんから聞いたわけですけど)
 このときに使用したデータは、2002年11月時点でCC本家の方で把握していたものだそうです。詳しいデータとしては、著作者表示を選択しているのが96.94%、改変を許可しているものが66.96%(うちシェアアライクが45.07%)、非商用を選択しているものが67.44%となっています。(ネールさんからメールをいただきました)

 残念ながらどのような方法で調べたかについてまでは教えてもらっていません……。リアルで使用されていることもあるかと思いますので、その辺もCCが調べたのではないかと勝手に思っているわけですけど。


ニュースクリップ

京都府警がWinnyに叩きつけた挑戦状―「われわれはすべてを解き明かした」 (INTERNET Watch)
 Winnyも安全ではなくなったのだそうですね。本当かどうかはわからないわけですけど。これはFreenetのようなものについても解析可能な技術なんでしょうか。そうだとしたら、影響が大きそうだなと思います……。 もちろん違法に著作物を流通しているのを摘発するのは別に当たり前かな、と思うだけなんですけどね。

2ちゃんねるへの書き込みやSoftEtherの通信をブロックできるソフト (INTERNET Watch)
米国、外国人の入国時に指紋と写真のバイオメトリクス登録を開始 (HOTWIRED)
著作権の抜本改革よりも事業モデルの多様化を (森祐治・情報経済ブログ)


1月9日


レッシグ教授へのインタビュー、PDF公開中

 インターネットマガジンさんが、レッシグ教授へのインタビュー記事のPDF版をWebサイトで公開してくれました♪
 インターネットマガジンが品切れ等で手に入らなかった方はこちらの記事をご覧ください。
 考えてみたらby-nd-ncとはいえ、Creative Commonsで記事を公開するって雑誌社にとってかなりの英断なのでは……。 去年の4月号の記事も公開されているので、結構こういう新しい試みを行ってくれる出版社ってことなんでしょうね。多分。
 本当はミラーしたいところなのですけど、サイトの容量の都合上断念しました……。 インターネットマガジンさんのサイトで手に入り続ければいいわけですし。
 ちなみに4MB程度とそれなりに容量が大きいので、ナローバンドだと厳しいかもしれません。

 真紀奈の初オフライン商業媒体記事ですし、多くの方に読んでもらえると嬉しいです♪
 ただ記事の内容よりも、最後のページの写真の方に注目が集まりそうな気がしてます(苦笑)


ニュースクリップ

GPLと日本の法律  (Slashdot)
確執の起点 (The Trembling of a Leaf
 昨日の知的財産戦略会議に関する記事に関連したものです。興味のある方はこちらも見ておくといいのではないかと思います。

iTunesのDRMが破られた模様 (Slashdot)
友人にだけファイルを公開できるファイル交換ソフト「TrustyFiles」 (INTERNET Watch)
 これってAimster(Madster)が似たような構造をしていませんでしたっけ。あれはメッセンジャーのお友達リストを利用していたと記憶していますけど。

RFID(無線タグ)の可能性 (CNET)
RFIDは狂牛病を救えるか――渦中の米国で高まる期待 (ITmedia)
RFID対抗の無線タグシステムを開発する“ウォズ” (ITmedia)
野菜だけでなく、畑や肥料も無線ICタグで管理〜ユビキタスIDの実証実験 (INTERNET Watch)

上司からの電子メールが部下の健康を害する (X51.ORG


1月中旬の日記へ


Creative Commons License
This work is licensed under a Creative Commons License.