コンサート日記 by maco


やっぱり音楽聴くなら、生が一番!
コンサートの感動は、その時、その場にいなければ味わえません。 このページは、私が聴きに行ったコンサートの感想など、勝手きままに書いてみることにします。 ど素人の私の感想ですので、そこのところよろしく・・・



●東急ジルベスターコンサート

1998年12月31日(木): オーチャードホール
指揮:藤岡幸夫
篳篥:東儀 秀樹
ピアノ:前田憲男
チェンバロ:曽根麻矢子
ソプラノ:佐藤美枝子
司会:八塩圭子
東京フィルハーモニ交響楽団


R.シュトラウス :交響詩「ドン・ファン」
ヴェルディ :歌劇「リゴレット」より”慕わしい人の名は”
吉松 隆 :鳥は静かに・・・
東儀 秀樹 :夢路まどか
シベリウス :交響詩「フィンランディア」
ドニゼッティ :歌劇「ランメルモールのルチア」”狂乱の場”より
バッハ :G線上のアリア
ガーシュイン :「ラプソディ・イン・ブルー」より
J.シュトラウスU :春の声
エルガー :威風堂々 第1番
東儀 秀樹 :夕なぎ
バッハ :チェンバロ協奏曲第3番 第1楽章
J.シュトラウス :ラデツキー行進曲

オーチャドホールで大晦日に行われた、ジルベスターコンサートに行ってきた。 年越しのジルベスターコンサートは、 何年か前にサントリーホールでのウィーンフォルクスオーパー交響楽団のものに行ったことがあるけど、 このときの年越しは、静かで、かつ清々しい感じでとっても良かった。 さて、今回のオーチャードのジルベスターに行くのは初めて。 こちらはテレビ東京でも中継されるので、去年、一部をテレビ放送で見ていて雰囲気はだいたいわかっていたけど、 それにしてもサントリーのときとは随分違った。 全体は休憩を挟んで2部に分かれていて、「ランメルモールのルチア」からの第2部からは、テレビの生中継が入る。 まあ、率直な感想を言えば、これはテレビで見たほうがいいんじゃないかということ。 1部はまだいいんだけど、2部からはまさにテレビ向けのコンサート。 「テレビのオープニングのため」ということで「ドン・ファン」を再度初めの方だけ演奏して途中で終ったり、 途中でCMが入るために、なんだか間の抜けた時間が随所に入ってしまったり・・・。 テレビに合わせて秒単位で進行するので、もっと拍手したいところでもできなくて、 一旦終った拍手をCMの後で、また故意的にさせられたり。 まあ「聴衆の役」をさせられったって感じで、それにしては入場料が高い!(最低のA席で4200円)と思わざるを得ない。 いちばん不満だったのはフィナーレ。風船がいっぱい天井から降ってくるんだけど、 ステージの上の人たちがそれを手まりのように無言で延々とついていたりで (テレビではエンディングのテロップでも流していた時間なのかもしれないが)、 まったく締まらない終り方・・・。 演奏そのものにはそんなに不満はないんだけど、コンサートというのはそれだけでもないからねぇ・・・。 今度ジルベスターにもし行くんだったら、やっぱりサントリーホールにしよぉっと。




●ジャン・フルネ&都響の第九

1998年12月25日(金): 東京オペラシティコンサートホール タケミツメモリアル
指揮:ジャン・フルネ
ソプラノ:佐藤しのぶ
アルト:郡 愛子
テノール:小林一男
バリトン:福島明也
合唱:二期会合唱団
東京都交響楽団


ベートーヴェン :序曲「コリオラン」
:交響曲第9番 ニ短調

定期などで都響との素晴らしい演奏を続けているフルネの第九を聴きに行ってきた。 今年は第九はどうしようかなぁ・・・なぁんて迷っていたせいで、 チケットを買おうと思ったときにはもう残り座席がなく、2階バルコニー席、後列のいちばんステージ寄りという席になってしまった。 さすがにこの席の音は良くないだろうなぁ、とあきらめていた・・・ところがびっくり! 私が聴いた中では近年にない素晴らしい第九だった。 もちろん、音のバランスは席の関係で良くない。ティンパニは私のすぐ下で鳴って足元を震わせるし、 弦はヴァイオリンが目立って低弦は小さめだし、ホルンは見えないところで鳴っていて直接音が聞こえない。 でも、オーケストラ全体の音はとってもクリアでアンバランスさをまるで感じさせないんだから不思議だ。 1楽章は少しゆっくりめで始まった。ヴァイオリンの最初の旋律は音を長めにとっていて、落ち着いた感じ。 とっても透き通った音質なんだけど、激しいところはサクッと突き刺さるような鋭さもあり、 もぅ素晴らしい!っと心を踊らせて聴いていました。 特に弦楽器の響きは一級品!。 第九を聴きながらちょっぴり涙ぐんじゃったのもたぶん今回が初めてかな。 3楽章は、しばし目を閉じて聴いていたけど安心して音楽に浸っていられるひととき。 4楽章のバリトンの冒頭のソロがまた素晴らしい。なんとも言えない伸びやかで優しい歌声。 声量も十分だし、こんなソロの出だしは初めて聴いた。「なんだかすごい第九を聴いている」と思った。 他のソリストも合唱も文句無し!。 終演後は思いっきり拍手!!。 わりとあっさりオケが引き上げてしまったのでちょっと物足りなかったけど、 素晴らしい第九を聴いて晴れ晴れとした気分で・・・・新宿駅まで(1駅)歩いてしまった。




●ジャン・フルネ&都響(芸術劇場シリーズ)

1998年12月21日(月): 東京芸術劇場 大ホール
指揮:ジャン・フルネ
ソプラノ:浜田理恵
東京都交響楽団


ショーソン :交響詩「祭りの夕べ」
:ソプラノとオーケストラのための「愛と海の詩」
:交響曲 変ロ長調

都響の芸術劇場(作曲家の肖像)シリーズで、今回は「ショーソン」。 正直なところ、私は今回の演奏会で初めてこのフランスの作曲家を知ったわけで、 もちろん曲を聴くのも全く初めて。このシリーズは会員券で聴いているんだけど、 だからこそ普段はあまりチケットを買おうと思わないような知らない曲にも出会えるという面白味がある (まぁ、毎度知らない曲ばっかりだったら、それはそれでつまんないけどね)。 ところで芸術劇場は音響的にあまり好きな会場じゃないんだけど、 今回はそんなことは全然感じない素晴らしい響き!。 ちょっと淋しい感じや柔らで穏やかな響き、重みのある迫力のある響き。 最初から最後までフルネは都響から一味違う魅力的な音楽を作り出していた。 指揮者によってこんなに違うのかと思うけど、とっても充実したコンサートだった。




●ジャン・フルネ&都響(定期演奏会Bシリーズ)

1998年12月16日(水): サントリーホール 大ホール
指揮:ジャン・フルネ
ソプラノ(メリザンド):奈良ゆみ
ソプラノ(イニョルド):安陪恵美子
アルト(ジュヌヴィエーヴ):秋葉京子
バリトン(ペレアス):鎌田直純
アルト(ゴロー):大島幾雄
バス(アルケル王):志村文彦
バス(医師・羊飼):島田啓介
合唱:二期会合唱団
東京都交響楽団


ドビュッシー :歌劇「ペレアスとメリザンド」(演奏会形式)

「ジャン・フルネ/日本初演40周年記念」と題した都響の定期演奏会。 フルネが日フィルとこの曲(オペラ)を日本初上演してから40年目にあたるとのこと。 この日は演奏時間が長いことから開演が6時30分。けっこう慌ただしく会場までかけつけた。 わたしはこの曲を聴くのは初めてだったけど、なかなか良かったと思う。 オケの音も素直にでている感じで、幻想的で、ときに静かで、ときに激しい音楽の波に浸ることができた。 ソリストについてはペレアスの鎌田さんが音量的にちょっともの足りない感じはあったけど全体的には良く聴かせてくれたと思う。 ただ、今回は字幕があったんだけど、やっぱりそちらにけっこう気がいってしまう。 もう少し聴き込んで、音楽に集中できれば、もっと楽しめたかもしれない。




●トーマス・クワストホフ バリトンリサイタル

1998年12月6日(日): 武蔵野市民文化会館 小ホール
バリトン:トーマス・クワストホフ
ピアノ:チャールズ・スペンサー

シューベルト :ガニュメート/人間の限界/プロメテウス/魔王/小人/ます/さすらい人/夜と夢/ミューズの子
R.シュトラウス :「8つの歌」より”献身”/「4つの歌」より”ひそやかな誘い”/「8つの歌」より”夜”/「4つの歌」より”あすの朝”
ヴォルフ :「メーリケ詩集」より祈り、希望の復活、こうのとりの使い

昨年9月にサイトウキネンのマタイ受難曲でのキリストを聴いて、 その厚く深みのある歌声が印象的だったクワストホフ。武蔵野小ホールでの公演チラシを見て 是非また聴いてみたくなりチケットを購入した。 当日はけっこう会場につくのがぎりぎりになってしまったけど、 「出演者の希望により曲間での入場はご遠慮願う」ということで、開演は10分遅れとの掲示があった。 たしかにあの小さいホールで途中でぞろぞろやられたら、集中力も途切れてしまうかもしれない。 おかげで開演を余裕で待つことができた(^^v)。 さて、歌声はやはり期待通りのもの。深く厚くそして熱い低音、やわらかく伸びやかであたたかい高音。 特に低音の響きは素晴らしく声量も非常に豊かだ。 会場全体が彼の歌声に集中している感じで、緊張感に包まれたひとときだった。 今日のプログラムで特に印象的だったのは「魔王」。 有名な曲ではあるが、魔王のささやき、子供の恐怖など実に表現豊かに歌い分けて 不気味な終末へと結び付けていったのは見事だった。 曲間ではあったが会場から思わず拍手とブラボーがかかった (クワストホフは動かず、どう感じたかはわからないけど・・・)。 ピアノのスペンサーも単なる伴奏にとどまることなく、 彼なりの「歌」を聴かせるようなところもあって楽しませてくれた。

アンコール曲:シューベルト/楽に寄す、野薔薇