<今月の言葉:2003年8月>

平時における訓練死のない訓練は、戦場における戦死のない戦闘と同じで、
それは芝居である。
        エルヴィン・ロンメル

<意味も無く(^^;)今月の花:キスゲ>


このページは当HPの管理者が月々徒然なるままに
他愛も無いことを書き連ねるページです。とはいっても、
どーしようもないことは普段掲示板に書き散らしているので、
古(いにしえ)の識者・賢人のお言葉を借用しながら、
少しはもっともらしいことを書くことになっとります。

8月頭の市民大会の感動も終わり、
多くの方々が9月の神奈川マスターズか
10月の横浜市民マスターズに向けて
「練習モード」に入った今月はこの言葉です。
しかし今月のこの言葉は
今までで一番辛口ですねえ・・・(^^;;)。


1.砂漠の狐・ロンメル将軍


この人は有名ですねえ。旧ドイツ陸軍の名将で、第二次世界大戦の
陸戦のヒーローとして知名度はピカイチの存在であり、
巷の戦車マニアの間では神様的存在、
アニメなどでも敵方の名将といえばこの人をモデルにした名前にしたりします。
(例:『宇宙戦艦ヤマト』のドメル将軍)

んで、どれくらいすごい名将だったのか?
意外と知らない人も多いかもしれないので、とある雑誌に載っていた記事から
引用しましょう。

#一応誤解のないよう書いておくが、HP管理者・のんぶれすは
#おフネは好きだが戦車&陸軍(さらにはナチスドイツ)は大っ嫌い。
#したがってロンメル将軍に対してもそれほど思い入れはないんだよね・・・。

◆  ◆ (引用開始) ◆  ◆

エルヴィン・ヨハネス・オイゲン・ロンメル。
その名は、現在でも強い魔力を持っている。
「あなたが名将だと思う人物は?」と尋ねられ、無条件で彼の名を挙げる人は多いだろう。
第二次世界大戦の戦闘について考察した書物で、彼の名と彼が活躍した北アフリカ戦について
項目がなければ、それだけで”不備”とされることもある。

対フランス戦では第7装甲師団を率い、「幽霊師団」との異名をとるほど
神出鬼没の活躍を見せたロンメルは、連合国をダンケルクへ追いこむ立役者となった。
アフリカ軍団の司令官に任命されてからも、少ない兵力と滞りがちな補給に悩まされながら、
二度にわたるイギリス軍の反攻作戦を頓挫させ、
ついには堅牢さを誇ったトブルクをも攻略してしまう。

彼の実像や戦闘の実態がどうであれ、これらの活躍によってロンメルは
軍神にも等しい存在となり、その名は魔法の呪文のように敵を震えあがらせることになった。
事実、当時のイギリス中東方面軍総司令官オーキンレック将軍は配下の司令官たちに、
「ロンメルはスーパーマンではないし、魔力を持っているわけでもない。
彼の名を特別の意味をこめて呼んではならない」
という異例の通達を発している。ロンメルと対峙したイギリス軍がどれだけ彼を恐れていたか、
この通達からもうかがい知れる。

(学研 『歴史群像 2002年12月号』 戦史ドキュメント「エル・アラメイン」より)

◆  ◆ (引用おしまい) ◆  ◆

・・・ということなんだそうだ。

ちなみにドイツ・アフリカ軍団を率いて活躍したロンメル将軍も結局は刀折れ矢尽きて
英国陸軍の名将モントゴメリーにエジプトのエル・アラメインで敗れ、ドイツ本国へ逃げ帰ります。
さらに、連合軍の欧州大陸上陸を迎え撃つ司令官としてフランス沿岸の防備を固めていたのですが、
休暇中にノルマンディーに上陸されてしまい、あとは御存知の通り・・・。
最後はヒトラー暗殺計画に参画したとかで自殺を強いられ悲劇の最後をとげます。

ロンメルは名将だったのかもしれませんが、残念ながら上司(ヒトラー)に
恵まれなかったのでしょう。そもそもドイツは「誰がどうあがいても負ける戦争」を
してしまっていました。戦時中にプロペラの設計者としてドイツに渡り、
当時の見聞などを読みやすいエッセイとして執筆した日大理工学部の
佐貫亦男(さぬき・またお)博士も、何かの書物のなかで以下のようなことを
書いておられました。

  ドイツが連合軍に対して奮戦したという物語は多いが、
  しょせんは巨大な竜にケンカを挑んで、結構良い戦いをしたけど
  結局は飲み込まれてしまった、というような話である。

まったくこんなことで命を落とした膨大な人々は本当に気の毒なことです。
誤った国家指導者をもつことがどれほど悲惨な結果を招くか肝に銘じる必要があります。
(今回は割愛しますが、日本にもドイツと同じで悲しい話・ひどい話が山のようにあります・・・。
 8月は多くの日本人がそういう過去の悲劇を再認識すべき月でもあります。)

とはいえ、ロンメルはやっぱり名将でヒーロー。
特に、ヒトラーに刃向かって悲劇の最後を遂げたこともあり
今でもドイツで結構人気があるんだそうだ。
興味がある人は本屋さんで第二次世界大戦関係の本を探せば
かならず見つけることができる人物なので調べてみると良いでしょう。



2.第一級の訓練・・・・


さて、今月とりあげた言葉ですが、これはとっても辛口な感じがしますね。
なにしろ「訓練死のない訓練なんてダメ!」って言ってますからねえ。
この言葉だけみるとロンメルって勝利のためならなんでもする
血も涙もない司令官のような感じもします。

しかし、彼には以下のような言葉もあります。

  「部隊に対する最良の福利厚生は、不必要な損害を受けぬよう
   第一級の訓練をほどこすことである。」


それから、歩兵学校教官だったときの口癖。

  「私は彼らに先ず、生命の損失を少なくすることを教えたい」


ふーみゅ、厳しい訓練も部下を思ってのことか・・・。

まあたしかに、一理ありますかね。。。
とにかく、彼の言葉は練習・試合というスポーツの世界でも十分応用可能では
ないかと思えます。

  「タイムも見ないでひらひら泳ぐだけの練習は、
   順位もタイムも気にしない試合と同じで、それは芝居である」

そう言われたらたしかにそうかもしれんなあ、と思ったりします。
しかし、プールに行くごとに竹刀を手にしたロンメル鬼コーチが
プールサイドに仁王立ちしていて、

  「”死にバタ”にならないダッシュ練習なんて芝居だぜえ〜」

と竹刀でつんつん突付いてきたら・・・・これは恐怖ですねえ。
さらには、

  「君たちに対する最良のサービスは、へんなタイムを試合で出さないよう
   第一級のきつ〜い練習をほどこすことなんだよね〜」

などと言われたら・・・・涙がちょちょ切れますねえ・・・・。

マスターズの水泳なんてそこまで死に物狂いでタイムを競うもんでもないので、
今月の言葉をどうとらえるかはお読みになった皆さんに委ねることにしましょう(^_^;;)。

ただ、良い結果を出すためにはそれなりの練習は必要ですね。
試合よりもきつい練習をしていれば試合は安心であり楽しむことができます。
逆に、試合よりも楽な練習に甘んじていれば試合は不安と緊張でロクなことがない、
これはきっと事実でしょう。

そういった意味では、
やはりロンメル将軍のおっしゃることは正しいに違いありません。
ということで、
各自それぞれのペースで次の大会に向けて有意義な練習をしましょうね(^^;;)/。

今月の言葉は以上です。



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