<今月の言葉:2005年3月>
明日の実現を制限するのはただ一つ、
今日の疑いだけである。
フランクリン・D・ルーズベルト
<意味も無く(^^;)今月の画像:河津桜とメジロ> |
このページは当HPの管理者が 月々徒然なるままに他愛も無いことを 書き連ねるページです。とはいっても、 どーしようもないことは普段掲示板に 書き散らしているので、 古(いにしえ)の識者・賢人の お言葉を借用しながら、 少しはもっともらしいことを書くことに なっとります。 さて、1〜3月の大会もひととおり終わって 良い結果に浮かれている人も惨憺たる結果に うちひしがれて人も。 しかし、ほんの1ヶ月のお休みで4月中旬には 日本マスターズ短水路大会のシリーズ。 ゆっくり傷心(?)に浸っている暇は あまりありません。 というわけで今月は、 恐れずに勇気を持って(?)次の大会に挑戦しましょう!、 という趣旨で選んだのがこれ、 アメリカ合衆国第32代大統領 フランクリン・D・ルーズベルトの言葉です。 |
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1.アメリカ合衆国大統領フランクリン・D・ルーズベルト 1)その生い立ち 歴代大統領の名前をもっともたくさん手短に挙げるとしたら、 アダムス、ジョンソン、ルーズベルト、ブッシュの4つを出すのが便利(?)です。 なぜかっつーと、この4つで8名の大統領をカバーしちゃうんで とってもお得(?)なんだな。 つまり 第2代 ジョン・アダムス 第6代 ジョン・Q・アダムス 第17代 アンドリュー・ジョンソン 第26代 セオドア・ルーズベルト 第32代 フランクリン・D・ルーズベルト 第36代 リドン・B・ジョンソン 第41代 ジョージ・ブッシュ 第43代 ジョージ・ブッシュJr このうち第43代ジョージ・ブッシュ氏は、今をときめく現職大統領にして 昨年は映画『華氏911』に主演して「今年ナンバーワンの悪役男優」という 評価までされたかのブッシュ氏なので、いまさら説明する必要は無いでしょう (それでも再選を果たすんだから世の中わからないもんだ・・・)。 そんで、第41代ジョージ・ブッシュ氏はそのオヤジさんの元大統領。 この人も最近の人だから説明の必要はあるまい。 一方、第2代と第6代のアダムスはっつーと、これはワタシもよく知らない。 したがって、今回はパスね(笑)。 それから第17代と第36代のジョンソンも地味だからパス(笑)。 そんでもって、上記8名の中で一番有名なのがおそらくは 今回取り上げたフランクリン・ルーズベルト。 なんせ、大恐慌〜第二次世界大戦という極めつけにヘビィな時代を仕切った大統領ですから ビックネームといって間違いありません。 フランクリン・ルーズベルト Frankin D. Roosevelt(1882-1945)、 ニューヨーク州の資産家ルーズベルト家の息子として生まれます。 ちなみにセオドア・ルーズベルトはフランクリンの叔父さん。 日露戦争の仲介役を買って出てポーツマスで講和会議を開催したということで 日本史においてはメジャーな御仁。 親友・金子堅太郎提供の新渡戸稲造著『武士道』を読んで非常に感動したという親日派です。 逆に、今回の主人公のフランクリン君の方ですが、 こちらは後年、排日的な法案を支持するなどどーも日本には厳しかったらしい。 まぁ、生きた時代が第一次大戦〜第二次大戦という日本が極めつけの悪役に変貌していく時期だから 無理もないんだけどね。 それはともかく、1910年にニューヨーク州の上院議員として政界デビュー。 以後着々と経歴を重ねて民主党の大物となっていきます。 2)大恐慌とニューディール政策 ところで、1929年10月までの米国社会はまさに絶好調。 第一次世界大戦で米国本土への直接的なダメージは皆無、 逆に大戦特需でめいっぱいお金儲けをしたわけだからとにかく景気が良い。 株式市場も活況で毎朝目を覚ますと手持ち資産(株価)が増えているという状況。 いわゆるバブルに浮かれていたのでありました。 ところが10月29日、とうとうウォール街の株式市場において 株価が大暴落。バブルがはじけたわけですな。これが有名な「暗黒の木曜日」。 その後も金融史において何度か現れるブラック●●デーの偉大(?)なる初代。 逆に言えば、「暗黒の木曜日」後も(実はその以前からも)人類は繰り返し 投機→バブル→大暴落、という歴史を経験しているわけで、これについては学習能力ゼロ。 人間というものはそんなに賢い生物ではないようだ。 #暴落後の処置についてはずいぶん進歩しているのが救いだけどね。 とにかく、この大暴落をきっかけに投資や消費といった需要が一気に縮小。 もともと第一次大戦時にできてしまった巨大な生産能力をもてあまし気味だったこともあり たいへんなデフレが発生。誰もモノを買わない→だから作ってもしょーがない→ したがって労働者は解雇→町には失業者が溢れ→ますます誰もモノを買わなくなる、 という最悪の循環に突入してしまったわけだ。いわゆる大恐慌というやつですな。 こういうことになると、 今だったら政府が直ちに大騒ぎになって各種の景気回復策をうつところですが、 残念ながらこの時代は「景気回復策」という概念そのものが存在しませんでした。 どーしてか?。 この当時はアダム・スミス(今月の言葉2003年11月参照ね)にはじまる いわゆる「古典派経済学」の時代。古典派経済学の先生方にとって、各種の市場は価格の上下によって ”神の見えざる手”が働き自然に需給が一致する、っつーはずだったのよね。 したがって、大量失業=労働市場の過剰供給、これは価格(賃金)が高すぎることによって 「働いてくれ〜」という求人(労働需要)よりも 「働きたいよ〜」という就職希望者(労働供給)の方が多すぎるために 発生していると考えてしまったわけだ。 だから、古典派経済学のお偉い先生方はこぞって 「待っていればいずれ賃金が適正な水準まで下がって労働需給は一致し 失業問題は解決される。しばし待たれよ〜!」と唱え続けておったわけだ。 世の中がヘンリー・フォンダ主演の映画『怒りの葡萄』に描かれたような 惨憺たる状況になっていてもね。。。 当時のアメリカ合衆国大統領は第31代のハーバート・フーバー。 この人も当時の主流・古典派経済学の教えに従い経済に対しては”放任主義”を堅持。 よーは、町に失業者が溢れていてもなーんもせんかったわけだ。 だって偉い先生方がそう言いはるんだもんね。 でも、さすがに世の中真っ暗なまんまで放っといて良いはずはないだろー!、ということで 1932年の大統領選挙でフーバーは破れ、次の大統領になったのが今月の人物、 フランクリン・ルーズベルトだったわけだ。 ルーズベルト大統領が就任後にすぐに実施した政策が教科書にも載っているかの有名な 「ニューディール政策」。テネシー川周辺にダムを築いたり全国産業復興法や 社会保障法を成立させたり、という感じで需要の拡大・景気の回復ははかったわけだな。 いわゆる景気対策としての財政政策、ひらたくいえば公共事業の偉大(?)なる初代。 以後、各国政府は不景気になるとこぞって公共投資をおこなうようになったわけだ。 でも、これでビシッと景気回復ができればカッコよかったんだけど、世の中そーは甘くはない。 ニューディール政策程度では大恐慌の不況はなかなか収まらず、結局は 世界史上最悪といえる悪役トリオの登場を待つしかなかったんだな。 ヒトラー、ムッソリーニ、日本軍閥の極悪三羽烏、彼らが大活躍を開始することによって 大恐慌は終焉を迎えるわけです。 3)第二次世界大戦 いわゆる欧州における第二次世界大戦は、ヒトラー率いるナチス・ドイツが 1939年にポーランドに武力侵攻し、頭にきた英仏が宣戦布告することで始まるんだけど、 この段階では米国は中立主義を維持。今回の主人公、ルーズベルトも大統領選挙において 「私は繰り返し、また繰り返し、さらにまた繰り返して誓う。 諸君の子弟は決して海外の戦場に送られるようなことはしない!」 という有名な「繰り返し演説」なーんてのをしていたわけだ。 そもそも米国というのは、国土が広くて自給自足が可能なうえに 国境を接しているのがカナダとメキシコぐらいのもんだから、 その気になればほぼ半永久的に中立でいられるんだよね。 わざわざ欧州や極東まで出向いて苦労することはない。 (最近は中東まで出向いてご苦労なこったけど・・・) ところが、予想外の電撃戦によってナチス・ドイツがフランスをあっという間に叩き潰し、 欧州戦線において英国ひとりが悪戦苦闘するようになると、さすがに米国としても心配になってくる。 (この段階ではなんとドイツとソ連は手を結んでいたんだよね)。 もしも英国も敗れてナチス・ドイツが全欧州を手に入れてしまったらその先の展開は恐ろしい。 米国としては間接的に英国を支援するんだけどやはり直接手を出さないと間に合わないのでは? でも、ルーズベルトとしては自分から手をだすわけにはいかなかったんだよね。 なにしろ「繰り返し演説」で国民にきっちり約束しちゃってるから。 ところがこういうふん詰まりの状態を一気に打破してくれるありがたい人たちが現れたわけだ。 これが大日本帝国という人達。真珠湾の合衆国艦隊を鮮やかな奇襲攻撃で壊滅させ、 米国国民を戦争に立ち上がらせる完璧なきっかけを作ってくれたわけですな。 よく世間に「ルーズベルトは日本の真珠湾攻撃を事前に知っていて黙認した」とか 「真珠湾攻撃は実は米国の謀略であった」とかいうような噂があり、真偽のほどは現時点でも不明ですが、 いずれにせよ日本の真珠湾攻撃で政治的に助けられたのが米国大統領ルーズベルトであり、 一番喜んだのが英国首相チャーチルだったわけだ(今月の言葉2004年10月参照ね)。 このあとの歴史は皆さんご存知のとおり。 最初のうちこそ準備が不十分でモタモタしていたアメリカ軍も5年弱の戦いでは さすがに桁違いの物量がモノをいう。イタリアを降伏させドイツを撃破、そして最後に 大日本帝国を無条件降伏に追いやるわけだ。原爆投下というオマケ付きで。 でも、太平洋での戦いが終焉する4か月前、すでにルーズベルトはこの世を去っていました。 慣習的にNGとなっている四選を例外的に認められ、長期にわたって大統領という超激務についていたので とうとう身体がもたなかったようですな。 死の直前の2月、戦後の世界運営を話し合うためにヤルタ会談に出席したんだけど すでに彼は1日2時間程度しかまともに頭が動かない状態にあったらしい。 そんな状態で強欲スターリン相手に会議をしたもんだから東欧はソ連支配下になってしまったという 説もあるくらいなのよね。 いずれにせよ大恐慌と第二次世界大戦という超特大級の激動の時代の舵取りをした フランクリン・ルーズベルトは1945年4月12日永眠。 現職のまま死去した大統領として彼は国葬にされました。 余談ですが、ルーズベルトの死についてナチス・ドイツ政府のコメントは 「ざまあみろ〜」という感じのエゲつないものであったのに対し、 日本の鈴木首相のコメントは、敵国大統領の死を悼み失意の敵国国民に同情を示す、という 異例の内容でした。この鈴木首相のもとで1945年8月15日、日本は無条件降伏し 第二次世界大戦は終焉を迎えたのはご存知のとおり。 2.明日の実現を制限するのは さて、今月の言葉です。この言葉、どこで使われたのか知らないけど さすがに国難に立ち向かったリーダーとしての立派な言葉ですな。 明日の実現を制限するのはただ一つ、 今日の疑いだけである。 The only limit to our realization of tomorrow will be our doubts of today. マスターズ水泳に応用するなら、 ビビっていてもしょーがない、エントリーすればあとはなんとかなるもんだ、と いうとこなんでしょうかね。 ちなみに、彼の言葉には似たようなものとして以下のものもあります。 私たちが恐れなければならないものは、 恐れそのものだけである。 The only thing we have to fear is fear itself. ふーむ、たしかに世の中、怖がっているのは自分だけで、 実は本当に恐れないといけないことなんてほとんど無いのかもしれませんね。 勇気をもってがんばればなんとかなる、というのがルーズベルトのおっしゃるところか。 そういえば日本にも似たような言葉がありました。曰く なせば成る、なさねば成らぬ、何事も、成らぬは人の為(な)さぬなりけり つーわけで、少々弱気になっている人も忙しすぎてなかなか試合に出れない人も わずかな可能性があればイチかバチかでやってみましょう。 恐慌や戦争に比べれば、水泳の大会なんて所詮どーってことないですからね。(^^;;)。 では、今月の言葉は以上です。 (補遺) 大恐慌の原因は、実は2つの説があり、すくなくとも小生が大学生だったころまでは まだ決着がついていませんでした。 ひとつの学説は、ジョン・メイナード・ケインズを始祖とするケインズ経済学の考え方。 これはチョーざっくり言えば、 供給力に対して需要(有効需要)が過度に縮小してしまったことが原因という考え方。 ケインズ経済学は大恐慌の頃に生まれ、戦後は主流の経済学となって政府による経済政策の 理論的な裏付けになりました。ちなみにこの学派の人々を”ケインジアン”と呼びます。 一方、もうひとつの学説は、ミルトン・フリードマンを教祖とするマネタリズムの考え方。 これは、経済活動は中央政府の通貨供給のボリュームに影響される、 そんで、大恐慌の直前に米国の日銀にあたる連邦準備制度理事会が 通貨供給量を極端に絞ってしまったことがまずかった、というもの (このへんの理論はなかなかむずかしいので省略ね)。 この考え方をとる皆様のことを”マネタリスト”と呼びます。 そんでもって、小生が大学で経済学を勉強していた1980年代といえば、 理論経済学の世界はまさに「ケインジアン VS マネタリスト」のバトルの真っ最中。 双方、手を替え品を替え、あーだこーだ言って自分たちの考え方の正しさを主張しておったわけだ。 でも悲しいことに経済学って学問は物理や化学と違って”実験”ができないのよね。 したがって、双方口角泡飛ばして議論に花を咲かせても決定打は無し。 誰の主張が正しいのか実はわからないのが経済学というやつで 真面目に経済学を勉強している人に怒られちゃうかもしれないけど、 結局のところ「口が達者なやつが勝つ学問」?、なのかもしれないんだなー。 #サブTさんなんかに向いていたりして(笑) 結局、どっちが勝ったのか? めんどくさいので今回はそこまでは調べませんでした。 興味のある人は調べて教えてくださいね〜(^^;;)/。 |
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