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START
KMZ -ZORKI KMZ etc. FED/LOMO/KOMZ/LZOS/ARSENAL/BeLOMO
【2】 КМЗ (KMZ Krasnogorski Mekhanicheski Zavod) / START、LENS
СТАРТ
ГЕЛИОС−44 58mm F2

START HERIOS-44 58mm F2

上の写真は珍しいフルセット。

・ ボディ+標準レンズ
・ 元箱、取説、パスポート(保証書)
・ 専用革ケース
・ ウェストレベルファインダーと保管ケース
・ ゼニットマウント(M39)アダプター
   (∞から使える)
・ フィルムマガジン(巻き取りスプール)

左は正面写真、左下2枚はウェストレベルファインダーをつけたところ

巻き戻しノブの後方にある小さなボタン様のものがフィルムカッター操作レバーで、こいつをつまんで上に引き上げるとフィルムを切ることができる。 後は巻き取り側のマガジンにフィルムを巻き取ればOK。 できればマガジンがもう1個あれば完璧なのだが。

スタート(スタルト)は1958年〜64年にかけて総数7万6千台あまり製造された一眼レフで、ゼニット・シリーズとは並行して製造されていることになるが、別系列であり、高級型と言える。
ダブルマガジンを採用し、ボディに内蔵されたカッターでフィルムを切ると撮影途中でも現像に回せる。 ファインダーは交換式で、ウェストレベルファインダーが用意されていた。 レンズマウントは専用のスピゴットマウントで、レンズの横に突き出した大きな棒のようなツノがシャッターボタンとなっている。 ここにレンズの絞りを絞り込むメカニズムが入っていて、マウント部に自動絞りピンが無いにもかかわらず、あたかも自動絞りであるような使い方ができる。 このタイプの連動絞りではエキザクタが有名であるが、それを踏襲した日本のトプコンRでもこの方式が採用され、ミランダも初期のB〜D型はこのタイプの外部連動であった。 シャッターボタンを外部連動させるための位置決めのためにスピゴットマウントを採用したと思われる。 シャッターボタンを押すには結構な力が必要で、押すに従って予め設定した絞り値まで絞り込まれ、押し込んだ最後にボディのシャッターボタンを押してシャッターが切れる仕組みになっている。 ミラーはクイックリターンではなく、シャッターが切れるとブラックアウトし、巻き上げるとミラーが降りて画像が見える。
専用マウント用の交換レンズがあるかどうか分からないが、ゼニット(M39ネジマウント)用のプリセットレンズが使えるようにマウントアダプターが用意されている。
シンクロ接点が二つついているが、電球マークは先膜が走り始める時に、稲妻マークは先膜が走り終わった時に導通する仕様のようだ。 要するにFPとX接点もどきか。

6年間に7万6千台余しか作られていないので、バリエーションは少ないと思うが、巻き上げレバーに指掛かりの金属ポッチがついた前期型と、指掛かりをプレス曲げで作った後期型がある。 スタートの文字もキリル文字のものとラテン文字のものがある。 この個体は巻き上げレバーが後期型で、ラテン文字表記である。 ボディ背面にはMade in USSRと刻印してあり、輸出を考慮したものかもしれないが、取説もパスポートも(番号が一致するのに)ロシア語のみのものである。 この個体はかなりの美品で、1962年製のようだ。

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KMZ ZENIT(M39)マウント交換レンズ
ТАИР−11  133mm F2.8
  (TAIR-11 133mm F2.8)
初期ゼニット用交換レンズで、マウント形状はライカM39互換スクリューであるが、フランジバックが長い。 大口径F2.8の巨大レンズで、ズシリと重い。 スタルトは専用スピゴットマウントであるが、ゼニット(M39)マウント用のアダプターリングを介して無限遠まで撮影することができる。 最小絞りは22で、プリセット絞り形式なので、いつでもF2.8解放状態でピント合わせができる。 上の写真はそうやって取り付けたものである。 何とも迫力ある風情であり、旧東独ツァイスの風景を色濃く残していてなかなか好もしい。
KMZ M42マウント交換レンズ
ИНДУСТАР−50−2  50mm F3.5
(INDUSTAR-50-2 50mm F3.5)
21世紀の声を聞いた頃、突然人気が沸騰してきた”ロシアのパンケーキレンズ”ことインダスター50-2 50mm F3.5である。 このレンズは所謂M42・Pマウントで汎用性が高く、自動絞りでもプリセットでもなく、しかもロシア製で安い(数千円で買える)ということで人気が出たようだ。

このレンズはもともとRF用のレンズとしてツァイス・テッサーをコピーして作られたインダスター22を改良したインダスター-50が母体である。 1953年から作られたRF用M39ライカマウントが71年頃に製造終了になる前、60年代後半からレンズユニットを流用してM42スクリューマウントでも製造が始まっている。 90年代に入った頃製造を終えたということのようだが、一部では2000年までは作られていた、などという話も根強くある。
いずれにしても長期に渡って作られたので、バリエーションが多い。 また、M39は白鏡筒、M42は黒鏡筒であるが、RF用の鏡玉部を改造してM39ゼニットマウントに、或いはM42・Pマウントに改造したのもあり、白鏡筒のSLR用も存在する。

3個並んだレンズは、左から1983年製、1979年製、1969年製である。
相違点は、
(1) フィルター径
   69年製は33mm、フードはカブセ36mmでRF用そのまま。
   79、83年製は35.5mm、フードは持っていないので分からない。
(2) 距離目盛刻印と指標(繰り出した時に見える目盛棒線)
   69年製は刻印、指標とも白
   79年製は刻印、指標とも緑
   83年製は刻印が緑で指標がない
(3) 仕上げ塗装
   69年製は光沢のある黒(黒光りしている)
   79、83年製は半艶といった感じの黒(極細マットに見える)
最短撮影距離が0.65mなのは共通である。
大雑把に60年代はRF用の前半分そのままを使い、70年代のRF用製造中止後専用設計に切り替わり、80年代になると合理化、というか手抜きが進んだと言えるかもしれない。 たまたま私の手持ちがこうなのだが、これ以外のバリエーションもあるかもしれない。 なお、刻印文字には例によってキリル文字のものとラテン文字のものがあり、ラテン文字のものには"Made in USSR"と刻印されているのもある。
69年製には珍しいルカトリノ(LZOS)の33mm黄色フィルターがついていた。 これだけで嬉しい。
ГЕЛИОС−44М 58mm F2
HELIOS-44M 58mm F2
もともとZenit−TTLについていた標準レンズと思われる。 1981年頃の製造で、M42マウントで自動絞りがついている。 マウント、及び自動絞り機構はペンタックスのSuper-Takumarとコンパチであり、そのまま使える。 この個体は大分外観が汚れており、フロントリムがアタリでへこんでいるが、とりあえず撮影に影響はないようだ。 自動絞りもちゃんと働く。 サイズは結構大きめで、L53xΦ63位、フィルター径は52mmである。 もっともリムが凹んでいて実際にフィルター取り付けは不可であるが。
KMZ M39(Leica)マウント交換レンズ
ЮПИТЕР-9 8.5cm F2
JUPITER-9 85mm F2
戦前のZeissゾナーをコピーしたレンズで、知る人ぞ知る超有名レンズである。 15枚絞りのきれいなボケ味は絶品である。 開放のソフトな味とF4以上に絞った時のシャープな味との両方が楽しめる。 最近ではきれいな玉がなかなか入手できなくなってきているようだが、現在も製造継続中との噂もある。 長期に渡って製造されており、KMZだけでなくルカトリノやアーセナル製のもある。 バリエーションには大きく前期の白鏡筒と後期の黒鏡筒があり、コンタックスマウントのもあるが、基本設計は同じである。
この玉は前期の1955年製と見られるが、珍しいほど保存状態がよく、コーティングも美しい。 時期的にツァイスの香を強く残している名玉である。
KMZ ターレットファインダー

28,35,50,85,135mm用、近距離パララックスは手動補正。
このモデルはライカタイプ用で後ろから見て左にシフトして回転体がある。 他にコンタックスタイプ用の右シフト勝手違いのものもある。

KMZ 35mmファインダー

35mm用、パララックス補正はついていない。
このモデルは前カバーが金属製でしっかりした作りになっている。 視野枠の輪郭もはっきりしていて、直線歪みもなく、見え方も実にクリアである。 これが”ん千円”で買えてしまう。 どこかの純正の”ん万円”に遜色はない。 なかなかの上物である。

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