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談話室
GUEST BOOK
Panasonic LUMIX DMC-FX9

ジャンク2台をニコイチして再生

2009. 02. 01
追記修正 2009. 02. 11
パナソニックのルミックスDMC−FX9(以降FX9)というコンデジがあります。
メモリーに2GBを超えるSDHCという大容量SDカードが使えない旧世代のコンデジですが、
6メガピクセルの画素数と光学手ぶれ補正機構を持った、私には何の文句もない性能の機材です。

写真の上でレンズバリアを閉じているのが不動のジャンク品です。
電源を入れると起動を始めるものの、レンズが正常に繰り出されずにエラーとなるものです。
落下品でして、修理代が1万以上かかりそうということで、写真屋さんに処分を依頼されました。
たまたま店に行ったら「こんなゴミいる?」と言われ、昨日喜んでもらってきたものです。
光学手ぶれ補正機構をレンズ部に組み込んだせいか、落下したら真っ先にここが逝ってしまうようです。
エラー表示が出るものの液晶画面はきれいで生きています。

写真の下でレンズを繰り出して撮影状態になっているのは、過日手に入れた撮影可能品ですが、
実はFX9/8/7共通のアキレス腱である液晶バックライトが点かない症状のものです。
角度をつけてすかしてみれば、何とか液晶に表示されているものがギリギリ見える程度で、
日中戸外での使用では全く見えません。でも撮影すればちゃんと写るのです。
この症状のものは大量にジャンクで市中に転がっています。
これもメーカー修理すれば1万円以上の修理代の覚悟が必要です。

レンズが壊れているがバックライトが正常なものと撮影はできるがバックライトが切れているもの、
これを組み合わせてちゃんとしたのを1台作ってしまおうと言う魂胆です。

FX9/8/7は赤矢印のネジ5本を外すと前後のユニットに分かれて外すことができます。
蛇足になりますが、作業にかかる前にメモリーとバッテリは外しておきましょうね。 

画面左側に外したネジ5本と飾り金具、吊り金具を並べてあります。
底部のネジ2本は短いものですので、再組立の時に間違えないように気をつけます。
前後ユニットはフレキのフラットケーブル2本でつながっていますので、
傷つけないように注意しながらそろっと外すようにします。

後ユニットから出ているフレキは子基板を介して前ユニットにつながっていて、
青矢印のコネクターで前ユニットに固定されている親基板に取り付けられていますので、
親基板と子基盤の間にドライバーなどを差し込んでそろっとこじってやれば前後が完全に分かれます。

実は液晶のバックライトが切れる原因の9割方は画面赤矢印の所でのフレキ断線です。
幅広のフレキは背面コントローラーからの制御を伝える信号線で、
幅狭のフレキはバックライトの電源供給線です。
フレキの両端は液晶ユニットと子基盤に半田付けされているので、
常識的なフレキコネクターでの固定のようにフレキだけを外すことはできません。

そして、幅狭のフレキはなんと赤矢印の所で折り曲げ、90°方向転換しています。
この折り曲げがストレスとなり、経年変化やショックで断線してしまうのです。
FX9/8/7のバックライト切れが故障では圧倒的な事例であり、
その原因の大半はここでの断線なのです。

この個体では折り曲げ方が比較的緩く、断線に至っておりませんが、
断線した個体ではここの曲げが貼り付くぐらいにきつく折られていました。
組み立て時のちょっとした手加減でしょうが、このようなアブナイ作業はして欲しくないですね。

どうしてもバックライトが正常に点くジャンクが入手できなかったら、
この断線部分をカットし、極細電線で半田付けのジャンパー接続をすれば解決します。
細かい作業になりますが、通っている線は4本ですので、比較的楽な作業です。
半田付けしたあとの絶縁処理をきちんとすれば、自己完結で再生できます。

半田付けのジャンパー接続を覚悟していたのですが、
今回たまたま正常ユニットが手に入ったので、お手軽ニコイチにしました。
次回もし機会があれば半田付けで再生してみたいと思います。

なお、FX9/8/7の故障修理では、落下や水没故障を除く大半がこのバックライト切れ、
組み立て時の折り曲げのちょっとした力加減や経年劣化ですぐに断線するようなこの構造は、
かなり故障事例が多いだけに当然リコール対象になると思われますけどね。

このFX9のみならず、ほぼ画素数の違いだけで同構造の先行FX7、FX8でも
同じ問題が起こっていますので、モデルチェンジで何の改良も対策もされていないことから、
私の個人的見解ですが、明らかに設計ミスの見落としか無視であると思われます。

ま、それはそれとして、2台を同じようにバラしておき、正常な前後ユニットを組み合わせ、
分解と逆コースで組み立ててゆきますと、まともなコンデジの一丁上がりです。

  あとに残っただめだめユニット組み合わせの1台は当分の間オブジェとしてデッドストックになりますね・笑

 

 ご注意!  今回のニコイチ改造には関係ないですが・・・
上の分解画像でCCDユニットの金属板が周囲のフレキを押さえていますが、
これは別途作業しましたCCD回りをいじった時の私の最初の作業ミスです。
正しくはフレキの下に入るこの姿になります。
ミスに気付いてこの正しい姿に組み直していますので、間違えないようにしてください。

 

 

さて、できあがって室内で確認したところ正常に撮影できましたので、
やっぱり試写に持ち出していろいろ試してみましょう。

小雨が断続的に降ってきますが、時折日も射す妙な天気です。
こんな日はお手軽にすぐ近所のいつもの試写会場、京大農場へ持ち出して撮ってきました。

 

まずはカラーモードでの撮影ですが、、、

 

  

次はモノクロで・・・

 

 

 

遠近マクロ、順光逆光、露出レベル、中央部と周辺のピント、ズーム、、、AE、AFいずれもOKのようです。
ということで本日の軽レストアは完了です。
確かめながら記録撮りながらですが、所要時間は1時間以下、余裕の簡単作業です。

 

 

   Panasonic LUMIX DMC-FX9
   
LEICA DC VARIO-ELMARIT ASPH 5.8-17.4mm F2.8-5.0 ASPH (35mm換算35-105mm)