タイの怪文書メール


私がタイ語の勉強(ほとんど独学)を始めた十数年前は、タイではまだパソコンやインターネットは普及しておらず、また日本でもタイ語のサイトを閲覧することは難しかった記憶がある。WINDOWS95でタイ語のサイトを見る為にタイ語フォントをダウンロードしてZIPFILEを解凍して、、、とにかくややこしかった。
それが2005年4月現在、急行は止まるものの、駅前に都市銀行の支店もマクドナルドも無い桜上水という田舎町に居ながらにしてタイのメディアが提供するサービスを受けることが出来るという、十年前からすればSF的な環境に私達は住んでいる訳で、こうなるとタイにあえて飛行機に乗って行く意義はなんだろうとカオサンの自分探しの旅をしているバックパッカー並みに悩んでしまうのだが、タイでも怪文書がメールで出回るような時代になっているとは知りませんでした。

ある日マティチョンの編集部に「FW:社会の危機」というメールが届いた。その内容は本当の事かどうか疑わしいものだったが、社会への警告という意味では良いものだと考えられ、公開された。そしてそのメールの詳細は、
「不運な女性が、通りの向こうで泣いている子供を見かけ、かわいそうだと思った。そこでその子に近づいて何があったのか訊ねてみると、『ボク道に迷っちゃった。家に帰るのを助けてよ』との返事が返ってきて、そしてその子供は住所が書かれた紙を女性に渡す。
女性は何の疑いも持たずにその子供を紙に書かれた住所に送り届け、玄関のベルを鳴らす。そしてその後彼女は意識を失くしてしまう。その玄関のベルは強い火の流れを持っていたのだ。そして再び目を覚ますと、、、廃屋の中で一糸まとわぬ姿で寝ている自分に出会うのであった」



上の画像のおねえさん並みに妖しい話ではあるが、新手の性犯罪の手口としてはありえない話ではない。もしかして操と一緒に腎臓も奪われたりして。なんと恐ろしい。上のおねえさんに「道に迷ったの。家まで送ってくれるかしら?」と言われたら、さすがの私も彼女のいいなりになってしまうかもしれない。気をつけないと。
元ネタでは、もしこういう子供に出会っても家に送り届けないこと。だが、もし本当に子供が家に連れて行って欲しいようだったら警察署に送り届けるのが良い、と書いてある。確かにそれが筋というものだろう。

しかしこれまでにこのような犯罪の被害届けがあったかというと、、、無いらしい。
よって「FW:社会の危機」というタイトルのメールの内容の真偽も不明とのこと。ってことはこれって「口裂け女」みたいな都市伝説レベルの話じゃん。
天下のマティチョンが「FW:」で始まるメールで記事を書くなよ、と言いたいところだが、犯罪の手口が多様化しているのは事実なので、タイに行けばこんな怪しい話もリアリティを持って我が身に迫ってくるのかも。
そう、リアリティ。嘘つきなメディアなんぞ蹴り飛ばし、飛行機に乗ってタイに行く。それが一番気持ちいいしね。
でも怪文書の世界にも味わいがあって面白いなあ。ドグラマグラとか。


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