樹木の前にあった説明板
弘前市りんご公園
 サージェンティ-Malus Sargentii は、1892(明治25)年に、ボストンにあるハーバード大学アーノルド植物園のディレクター、Charles Sargent氏(1841-1927) によって、北海道室蘭近郊の湿地で発見され、その種子がアメリカに渡り、アメリカの広い地域で鑑賞用樹木として知られるようになりました。このように、アメリカでは種子から殖やしていますから、日本にこれと同じ植物があるかどうかはわかりません。
 また、北海道に多いエゾノコリンゴとの類縁関係や、日本における研究の経緯も私にはわかりません。
 高さ2m程度の小さい樹で、萌芽(ひこばえ)が生じやすい性質があり、2〜4mに枝を広げます。蕾のときは赤みを帯びて美しく、開くと、よい香りの白い花を枝いっぱいに着けます。秋にはきれいな濃赤色の直径1cm 程度の小さな実をたくさん着けて見事です。
 観賞用のリンゴで、1982(昭和57)年に、Sargent Crab として日本に再導入されました。欧米では有名なようで、パソコンで、Malus Sargentii と検索すると、たくさんの横文字の記事が出てきます。
 
弘前市りんご公園に栽植・展示されています。葉と果実もそこでいただきました。

 (文献)  Fr.John Fiala Flowering Crabapples The Genus Malus
               pp 145〜146 Timber Press 1994