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| トランシトリア Malus transitoria は、中国 ・ 甘粛、河南、寧夏、青海、陝西、四川等に自生します。自生地で、William Pardom氏によって集められた種子が、1911年に、ハーバード大学アーノルド樹木園に持ちこまれ、育成されました。現在、西欧では庭木としてたくさん植えられています。品種もあるようですが、詳細については調べがついていません。 適当に枝を広げる落葉性の比較的小型の樹で、葉は、卵形、しばしば切れ込みがあり、サンザシの葉に似ています。春に白い小形の花が咲き、秋にはきれいな赤い小さな多数の果実が見られます。いろいろな環境に適応する観賞用のリンゴです。 この植物は、三倍体で、花粉ができませんが、受精なしで種子を形成します。このような現象はアポミキスス(単為生殖など、受精や減数分裂を行わずに生殖が行われる場合の総称)といわれます。 また、トランシトリアは、高接病ウイルスに敏感で、ウイルスをもった樹から取り出した芽や樹皮を接ぐとすぐ枯死してしまいます。この性質を利用して、ウイルス検定の指標植物としても使われることがあります。 地方独立行政法人青森県産業技術センターりんご研究所(旧・青森県りんご試験場)前庭と弘前市りんご公園に栽植・展示されています。葉と果実もそこでいただきました。 (文献) Fr.John Fiala Flowering Crabapples The Genus Malus Timber Press 1994 |