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果皮は濃いクリムソン・レッドで、重さ300〜400gほどのりんごで、弘前市での収穫期は10月中・下旬です。最大の特徴は果肉がきれいな濃桃色なことです。 しかし、同じく果肉の赤い品種の御所川原や黒石1号では、若い果実の果肉がすでに濃赤色に着色していて、成熟すると次第に淡色になり、きれいな赤色になるのに、この品種の場合、完熟した果実の果肉は見事に着色していますが、未熟果実の果肉にはあまり色がついていません。両者には、果肉が発色する仕組みに違いがあるのでしょうか。 紅玉のように酸が強く、糖度は13度程度です。ジャムやジュースに加工すると無着色でも鮮やかに赤くなります。食味は紅玉に似た甘酸っぱさがあり、渋味はありません。酸っぱいリンゴを好きな方は、生でも美味しく食べられると思いますが、味や色の特性を生かした加工用にも適しているようにも思われます。 焼きリンゴやアップルパイも上等だそうですし、このリンゴのジュースで焼酎を割ると淡いピンク色のきれいな、美味しいお酒になるとのことです。 コルクスポットという生理障害が出やすい品種だそうです。、この発生の防ぐ方法についてはいろいろな研究が行われているようですが、私ども素人にはよくわかりません。 〔注〕コルクスポットの図は青り3号の画像に出してあります。 塩崎先生によると、果肉の赤くないリンゴ同士を交配しても、稀に赤い果肉のリンゴが現れることがあるそうです。また、果皮の色と果肉の色は独立して遺伝するらしく、いままで果肉が白いものどうしの交配実験の結果生じたリンゴで、果皮が黄色で果肉が赤いものが2例、果皮も果肉も赤いものが数例ほどあったそうですが、この紅の夢以外は、渋味があって実用にはならなかったとのことです。 食味・食感や全体の形、果肉の色などが、直接類縁関係がうすいと思われるクラブりんごのジェネバによく似ています。面白いものですね。 藤崎町商工会は、小規模事業者新事業全国展開支援事業「りんご『ふじ』発祥の地・オンリーワン商品開発プロジェクト『紅の夢』」に取り組むとのことです。これはブランド力の高い地域資源を活用した商品の持続的な開発・販売を目指すもので、事業名にも冠されている新品種のリンゴ「紅の夢」が、ひとつの核となるそうです。(2007年12月記入) 弘前大学農学生命科学部付属生物共生教育研究センターの塩崎教授から、果実をいただきました。また、青森県立弘前実業高校藤崎校舎からは、葉を頂きました。花は弘前大学の農場で撮影しました。 |