米国パーデュー大学が育成したりんご。日本へは1974(昭和49)年に、青森県畑作園芸試験場(現県りんご試験場県南果樹研究センター 青森県三戸郡五戸町)が導入し、試験栽培をし、その際、南部魁と名づけたものです。熟期は8月中旬です。
 その後、いろいろな農家で栽培されましたが、県外のある種苗会社がアメリカから直接販売権を購入したため、販売権の問題が生じ、この種苗会社から苗を購入していない農家では、樹木が伐採されたということです。まとうはその種苗会社の命名です。

 8月に入ると、県内の直売店で時々目にすることがあります。販売名はいろいろで、まとう(十和田市)、南部魁(板柳町)あるいは さきがけ(三戸町・相馬村・青森市) と表示されていました。
 大きさ200〜300gですが、350gに達するものもあります。色着きがほんのりと適当で、完熟すると果汁がやや多く、酸味が少く、甘味もかなりで、どこの販売店で購入したものもおいしく食べられました。保存性もよく、完熟しても実崩れしません。果梗が太く短く、その一部が瘤状になる(肉梗が発達する)果実がたくさんあります。

 黒星病に強く、極早生のりんごとしては優秀。


 熟期は8月中旬とありますが、8月に収穫したものであれば、着色が悪くてもなんとか食べられます。しかし、本当の味がでるのは8月下旬です。この時期には、街の果物屋さんではあまり見かけなくなりますが、農産物直売所ではときどき見かけることがあります。

 <まとうの原名について>
 リンゴ品種大観 長野県経済事業協同組合連合会 1986年によれば、原名の綴りが「OBIR2T47」ですが、県りんご試験場の育種の専門職の方からのご指摘で、「OB1R2T47」が正しいとのことです。