1958(昭和33)年に、青森県りんご試験場で19号(ゴールデンデリシャス×印度)印度を交配し、その実生を育成・選抜したとして、1990(平成2)年に登録され品種文献1
 収穫期は10月下旬から11月上旬で、王林よりやや早く収穫できます。

 しかし、印度は花粉親ではないという遺伝子診断の結果がでていました。
 つまり、メローの交雑和合性遺伝子座にはS2・S3の遺伝子がみられるのに、その花粉親であると言われる印度の交雑和合性遺伝子座にあるのはS7・S20です。種子親の19号にはS2がありますので、S3がどこから来たか問題になります。花粉親は印度でないことがわかります。またメローのACS1遺伝子座の対立遺伝子がヘテロで1・2であるのに、19号印度も共に1・1のホモであることからメローのACS1遺伝子座にある2という遺伝子がどこから来たか問題になり、これらの矛盾を解決する条件をもつ推定花粉親としては、ゴールデンデリシャス(交雑和合性遺伝子座にS2・S3、ACS1遺伝子座に1・2 )、世界一(交雑和合性遺伝子座にS3・S9、ACS1遺伝子座に1・2 )、つがる(交雑和合性遺伝子座にS3・S7、ACS1遺伝子座に1・2 )が考えられるということでした
文献2〉
 そして、近年、さらに研究がすすみ、花粉親はゴールデンデリシャスと特定されたそうです
〈文献3〉
 メローは「熟して甘いとか芳香があってうまい」を意味する英語の「mellow」に由来するとのことです。

 陽向面でわずかに淡紅色になる黄緑〜黄色のりんご。大きさは、300g前後で中位、果実は円形〜長円形、果肉は黄白色で緻密、果汁が多く、甘味は高く、酸味が少なく、舌触りが滑らかです。有袋栽培をして光を遮った状態で成熟させた果実が販売されていることがあります。金色で糖度は低いのですが、食味のよい果実です。

文献
1. リンゴ新品種‘メロー’について 石田ほか 青森県りんご試験場報告 第27号(1991)
2. 遺伝子診断(DNAマーカー)で判るリンゴの親子鑑定・交雑和合性 赤田朝子
        青森県りんご試験場平成15年度試験成果・情報発表会資料2004年2月13日
3. SSR遺伝子型を用いた青森県内で育種されたリンゴ品種の交配親確認
                                   2006年春園芸学会研究発表資料
  阿部佳枝・五十嵐惠・初山慶道・上田高則・鈴木正彦・
今智之・深澤(赤田)朝子・工藤剛