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1973(昭和48)年に、きたかみにメク10(つがる×祝)を交配し、1980(昭和55)年に選抜し、1983(昭和58)年に登録しました。命名の由来は、「緑色の夏リンゴ」であることです。 7月には、上図右下のような「未熟果実」が「青りんご」として店に姿を見せることがありますが、まだおいしくありません。ご先祖様にお供えするためだけに購入する人もある程です。 しかし、8月には熟し、やがて淡く縞模様に着色しておいしくなります。このりんごが本当に美味しくなるのは8月中旬で、完熟したものは、甘く、爽やかで、歯ざわり、舌触りもよく、美味しいですよ。 8月下旬まで樹上におくと上図左上の写真のような赤褐色縞模様に着色するものもでてきます。しかし、このように色がついたものを店頭で見かけることはありません。樹上で完熟すると、収穫から小売店に並ぶまでの期間に過熟になり、商品価値が無くなる危険性が大きいからです。 8月上旬に収穫したものでも、果実の保存期間は10日程度と少ないようですが、収穫してすぐ冷蔵すると、3週間は大丈夫とのことです。 果実はやや扁円、重さは150〜200gのものが多く、大きいものでも250g程度です。甘味および果汁は 祝 より多く、酸味も適当で、果肉も舌に残りません。極早生としてはうまいりんごですが、完熟する頃には中心街の果物屋さんからは姿を消すことが多く、このりんごの本当の味を知っている人はあまり多くありません。8月下旬〜9月上旬に道の駅などの農産物直売所に出ることがあります。是非、本当の味を楽しんで下さい。 ねぶたの時期(8月上旬)に、夏緑とよく似た青りんごの祝の未熟果を売っていることがありますが、下図のように、祝は長円形ですし、夏緑はやや扁円ですから、見慣れてくると一目見て区別がつきます。祝はこの時期には未熟でまだ食べられません。8月初旬の祝は買わないように注意して下さい。祝がおいしくなるのは8月下旬以降です。
2004年、2005年のねぶた期間に、青森駅前のりんご店を覗いてみましたら、数年前まであれほど出ていた未熟な祝は見当たりませんでした。店頭にある青りんごはすべてこの夏緑だけでした。観光客の皆さんも安心して購入できます。念のため夏緑という名札を確かめて買って下さい。。 |
| 〈文献〉 | 山田ほか リンゴ新品種‘夏緑’・‘北斗’について 青森県りんご試験場報告 第24号(1987) |