しおりの詩は、青森県りんご試験場(現・地方独立行政法人青森県産業技術センターりんご研究所)育成の極早生新品種のりんご。1978(昭和53)年、北の幸にジャージーマックを交配し、食味のよい極早生品種として選抜された早期結実性の品種。
2004(平成16)年にあおり12として品種登録しました。また、青森市浪岡の原田種苗からしおりの詩(しおりのうた)として商標登録しましたから、市場では、主に、しおりの詩として流通することと思います。収穫期は8月中旬。熟期が不揃いなので、2〜3回に分けてすぐりもぎ(熟した果実を選別して収穫すること)をする必要があります。また収穫前落果がややみられます。
兄弟品種のあおり11とよくにていますが、それより、やや大きく、300〜400g程度で、それ以上のものも見られます。果皮色は紅色で縞が入ります。果形は長円形。果肉はきめが滑らかで多汁。舌触りが良好で、やや軟らかです。しおりの詩(あおり12)は甘味(糖度12%程度)もありますが、酸味(酸度0.6%程度)が効いた、さわやかな味の極早生りんごで、ねぶたの時期には市場に顔を見せます。その時期でも、味が乗って十分楽しめます。
両品種とも果実を室温で放置しておくと、表面に「ろう質物」を出して果皮表面がピカピカ光るようになりますが、右図のように、しおりの詩は、あおり11より果点(果実表面のたくさんの点状構造物)が少ないのですが、濃赤色の縞模様がはっきりしますので、慣れると、これら二つの品種は店頭でもはっきり区別できると思います。
2004年からこの苗木が種苗会社から発売され、私どもは、2009年8月に、初めて直販店で購入しましたので、やがて、ねぶたの時期には店先で、しおりの詩またはあおり12として、容易にお目にかかるようになると思います。 |