デュポン氏は嬉しそうに、「勝手にやろうぜ」というと、バラした蟹をいくつか自分の皿にとり、溶かしたバターのなかに思いのままにひたしてかぶりついた。
ボンドもそれにならって食べ続けた。
食べるというより、むさぼり食うといった感じだった。こんなうまいものは、生まれてはじめてだった。
(小説版ゴールドフィンガーより抜粋)
ボンドが世界で最高の料理と賞賛したものはいくつかあります。
ひとつが、小説「ゴールドフィンガー」で描かれている、フロリダでの食事です。
ここで、ボンドは、ある億万長者から石蟹(ストーンクラブ)をごちそうになり、絶賛します。
ボンドが食べた時の方法は、以下のものです。
@石蟹(冷凍ではなく、新しいもの)
Aピンク・シャンペンを用意(このケースではポメリーの50年ものという指定)
B溶かしバターに厚切りのトーストを用意し、ストーンクラブを溶かしバターにつけて食べる
「これほどやわらかく甘みのある肉は、この石蟹が初めてだった。カラっと焼けたトーストと、ちょっとピリッとくる溶かしたバターの味に、申し分なくあっていた。
シャンペンにはいちごの香りがかすかにただよっているようだった。シャンペンは氷のように冷えていた。
めいめい取り皿にとった蟹をたいらげると、シャンペンが口の中をさっぱり洗って、お代わりに手が出る。
二人は一心不乱に休まずに食べ続け、皿がきれいに空になるまで、ろくに言葉もかわさなかった。」
(小説版ゴールドフィンガーより抜粋)
さて、このストーンクラブはフロリダの季節もの(11月〜5月)というせいもあり、日本ではなかなか食べられません。
しかし、季節により、いろいろ通販その他で輸入販売しておりますので、雰囲気を味わうには、これを使いましょう。季節になったら、このページでも紹介したいと思います。
(例)これはノルウェー産ですが、やはり11月から・・
また、ポメリーのシャンパンとあわせるのを試したい方は、以下のものをどうぞ。
デュポン氏「ボンド君、今夜の晩飯みたいなうまいものを食った人間がこの世のどこかにいるかどうか、疑うね。どうだね?」
ボンド「そこまではわからないけど、たしかにうまかったですね」
(小説版ゴールドフィンガーより抜粋)