マイケル・ジャクソンのアルバム解説「Dangerous」

 

デンジャラス
バッド・ツアーによる日本での大ブームの後、急速にマイケル・ジャクソンへの盛り上がりは薄れた。
変わって人気が爆発したのがM.Cハマーである。
彼の、ストリートダンスやラップは音楽に大きな変革を与え、現在に至るまで影響を与えている。
彼のパワーあふれる歌や踊りは、日本でも大ブームとなり、ダンス番組がいくつも生まれた。

当時、私は思ったものだ。
「これで、マイケル・ジャクソンの歌や踊りも終わりだな・・マイケルのあの高い声ではラップはできないし、踊りも古くなってしまった
・・」

マイケル・ジャクソンのダンスと異なり、MCハマーのダンスは、多くの中高生が憧れ、マネをしたために、より大きな流れを産み出して
いたのである。


いよいよ新アルバム「デンジャラス」が発売されるとき、MCハマーはマイケル・ジャクソンにダンス対決を迫った。

ところがマイケル・ジャクソンはこれを拒否した。

このことも、やはりマイケルの自信の無さを感じさせた。

ところが、「デンジャラス」が発売されたとき、私は、マイケルが、彼流のやり方で、徹底的に逆襲したのを見て衝撃を受けた。

最初の一曲目のJAMが、それを全て語ってる。

マイケルには出せない低音部は、他人に任せ、彼は、なんとあの、誰にも出せない高音でラップ(?)を歌っていた(語っていた?)ので
ある!

そして、そのビデオでは、ストリートの若者達の代わりに不良っぽい子供たちを並べ、微笑ましい風景に変えていた。

そして、「デンジャラス」のどのビデオでも見られる高度に洗練されたダンス。

これは、多くの模倣者が出てブームとなったハマーのダンスと異なり、誰にもマネできないものであることが、明らかであった。

多くの模倣者を生み、新しい音楽の流れを作った影響としては、MCハマーの方が大きかっただろう。

しかし、マイケル・ジャクソンは、あきらかに誰にもマネできない、彼独自の世界をそのショート・フィルム群で見せ付けた。

以降、(ほかにも様々な事情はあるだろうが)M.C.ハマーはあまりぱっとしなくなり、後に自己破産することになった。

マイケル・ジャクソンは、基本的に自分が脅威を感じた相手とは、一緒に仕事をして何か参考にしよう(もしくは話題を作ろう)と考える
タイプである。
(80年代前半のプリンス、後半のマドンナ(結局どっちもうまく成果にならなかったが)。90年代のジャネット・ジャクソン、最近の
若手など)

しかし、M.C.ハマーとのダンス対決を避けたのは、彼は、完全に「デンジャラス」で彼に勝つ自信があったからだろうと、後になって
から思った。

この件があって以来、私は、マイケル・ジャクソンは、どんなに「もう終わった」と言われようと、必ず復活を遂げる、と信じている。


曲目解説

イン・ザ・クローゼット


以下、全曲続く



 



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