カリオストロの城 クラリスからの手紙


以下は、ルパン三世カリオストロの城大事典付録のソノシートに、島本須美さんにより吹き込まれていた「クラリスからの手紙」です。

(注)「このソノシートは、一人で聞いてください。理由は聞けばわかります」と注記されていました。


カリオストロの今朝は、雨上がりの素敵な日です。
あなたのいるところは、空のご機嫌いかがかしら?

私は、いつものようにカールと一緒に、湖を見下ろす丘に来ています。
雨の残りがのするこういう日は、なぜかあなたのことを考えてしまいます。
私の代わりに、空が涙を流してくれたからでしょうか・・

館も、昔のとおりに修復され、
おぼつかなげですけれど、大公女としての使命を果たしています。

伯爵が倒れてから、カリオストロも変わりました。
私は、カリオストロの血を継ぐ者として、一生懸命に義務を果たそうと努力し
ました。

何よりもうれしいことに、
国の人々も私を支え、盛り立ててくれます。

でも、・・・私は知っています。

カリオストロの国は、これまでに比べてずっと貧しくなってしまったことを。
けれど、カリオストロがいつまでも闇の中にいて良い筈はありません。

私はきっと、このカリオストロを、世界一素晴らしい国にしてみせます。

あなたがしてくださったご恩は、いつまでもこの国の心に残してみせます。

丘の下の道から、幸せそうな笑い声がしてきました。

「こんにちわ!よいお天気ですね!」

「ええ、ありがとう。某やのお誕生日?
では何かお祝いを!
ああ、このお花を!手折るのは可哀想ね。鉢に植えて届けさせましょう。
ええ、さようなら!

坊やによろしく!」

私は、皆の優しい笑顔を見るのが大好きです。

あなたも、そうおっしゃいましたよね?

人々が優しく暮らしていけることを、心から望みます。

まだ、上手く政治を見ることはできないけれど、きっとやりとげます。

ウフフ、あなたのことを、永遠に忘れないように、ローマ公園の中に、立派な
銅像を立てようかしら?
あのカリオストロの城を、あなたの記念館にしてしまおうかしら?

そんなこと必要ありませんよね。

あなたにはいつでも会えるもの。

お願いすれば、必ず来てくださると約束してくれましたもの。

さみしくないと言えば、ウソになります。
あなたがいてくださったらと思ったことは数え切れません。



でも、私はあなたを知ったことを誇りに思います。

そして・・愛したことも・・・

あなたのことを考えるだけで、どんなに勇気づけられ、心楽しくなったことか


あなたが大公になってくださるなら、私はいつまでも待ちます。
本当に・・

いえ、いつでもいい。また会いに来てください。

それだけ、ただ、それだけをお願いします。

おじさま・・

あなたに永遠の愛を込めて

クラリス・ド・カリオストロ

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