装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ1の感想
ペールゼン・ファイルズ 第一巻(1話〜2話)の感想
なにはともあれ、ボトムズがまた作成されました!
まずは、素直にそれを喜びましょう!
TV版至上主義の、私が嫌いな「異能生存体」ネタであることは、ひとまずおいておくとして・・
さて、まず驚いたのが、ATなどの機械系は全て3DCGになっていたということ。
重厚感がでたのに加え、アニメでは見られなかったAT描写も随分増えました。また、ステイクボマーという飛行船も大量に出現。

渡河作背に用いられた様々な兵器・・ステイクボマー、防護杭、AT上陸用舟艇、スプリングボビン(ライナーノートより)
おおっ、いいなーと思いながら見ていたのですが、何か物足りない気が・・
そう、ATとATの戦闘シーンが、DVDの1巻(1、2話)には無かったのです。
これは意図的だったようで、ライナーノートにのっていたチーフディレクターの竹内さんのコメントによると、「気づかれたかもしれませんが、渡河作戦ではAT対ATというシチュエーションを故意に避けています。でもそれは出し惜しみをしたからではなくて、まずは”CGにほる戦場の臨場感”を見てもらいたかったからなんです。だからAT対ATも、続く第二巻に収録する弟3話から、まさに存分にお見せします。」
ということで、次回に期待です。
ついでに言うと、今回のシリーズの流れとは違うかもしれませんが、ウドのラストのような、気が遠くなるほど膨大なAT群の姿というのも、見てみたいものです。
製作側としては、3D CG化にすることにかなり決断を要したようですが、私が思うにもともとATは3D CG向けな気がするので、そういうレベルでは悩まずに、これからはより様々なシーンを見せて欲しいと思います。
ストーリー的には、「レッドショルダードキュメント 野望のルーツ」と、TV版の間を埋める作品ということで、そういう感じです。
ノリは変わっていません。これはこれで最も重要なことですし、驚きでもよろこびでもあります。何といっても最初のTV版から25年です・・当時、中学生だか小学生高学年だったかした私も、今では30代も後半になってしまいました・・
ただし、「野望のルーツ」など見たこと無い人から見ると、意味不明な話ではないでしょうか?
ボトムズの再開はうれしいのですが、今後はより初心者層にもアピールしていかなくては、市場が拡大していかないのではないでしょうか?
さて、そういう話はおいていて、純粋に今回の物語について言うならば、第二話で大体主要メンバーがそろい、今後どうなるのかとても面白いところです。
また、何よりうれしかったのは、ロッチナまで登場していることです。
これについては、ライナーノートでは以下のように書かれています。
「実は僕から良輔さんやシリーズ構成の吉川惣司さんにお願いして登場させてもらった重要キャラクターが、ひとりいるんです。先ほども話したように、僕はTVシリーズ放映時から「ボトムズ」のファンだったので、どこかにキリコ以外にTVシリーズとつながるキャラクターが欲しかった。・・僕の自己満足だけでなく、そうすることでこの「ペールゼン・ファイルズ」が「野望のルーツ」とTVシリーズの間の物語であることを示しやすくなり、キリコを始めとしたキャラクターの立ち位置や物語背景が明確化されますしね。」
「皆さんお判りでしょうが、いまはあえて名前を語りません(笑)。しかし第一話から登場している”彼”の役割がそこにあるのだということがわかると、より一層楽しんでいただけるのではないかと思います。」
いやー、これは本当にうれしかったです。
また、もうひとつうれしかったのは、惑星ロムウスとか、ガリエデとか、聞いたこともない地名がいろいろ出てくるところです。
銀河を舞台とした戦争で、キリコも多くの戦場をまわってきたはずなのに、「野望のルーツ」はまた(TVと同じ)サンサで、ずっこけた思いをした私としては、この点はとても評価高いです。
TV版以前の空白期を埋める、という意味だと、とても良く考えられていると思います。
さて、ここまでいろいろ誉めてきました。
ただし、基本的には、あくまでもOVA版のひとつなので、ボトムズの世界を知っている人向けに作られた、1エピソードというレベルです。
かつてのTV版が持っていたような、インパクトありすぎの導入、先が読めないハラハラどきどきの展開、見たことも無い世界観とキャラの造形、というわけではないので、新規ファンの大幅な増加というふうにはなかなかならないでしょう。
本作は、ボトムズの復活、ATの3D CG化、TV版へのつなぎとしてのしての完成度の高さ、などなどでは素晴らしい功績なのですが、やはり、このシリーズをステップにして、次は是非1年間のTVシリーズで復活してほしいものです。
それこそ、殺しても死なない「異能生存体」のように・・・
それはともかく、このホームページではペールゼン・ファイルズを応援し、毎回、感想のせたり、その他いろいろコンテンツを作っていきたいと思っています。
(参考)ペールゼンとキリコの物語を確認したい方は、まず「レッドショルダードキュメント 野望のルーツ」、「ペールゼン・ファイルズ」、「TV版のウド編部分」、「ラストレッドショルダー」の順でどうぞ。PS2のゲームでは、ペールゼン・ファイルズのATまで入っています!!脚本の吉川氏自ら書いた、小説版のラスト・レッドショルダーもどうぞ