C.S.パースの教え

1.科学の階層構造

規範的科学

数学

(前提は抽象的仮説のみ)

 

科学の方法

(抽象的世界)

科学哲学

論理学(思考の科学)

形而上学(存在の科学、内的世界と外的世界の関係)

 

特殊諸科学

 

精神科学(因果の世界、非可逆性)

物理科学(保存則、可逆性)

 

(具体例で議論)

法則的科学

心理学

力学

↓原理を与える

 

分類的科学

言語学・人類学

化学

 

 

記述的科学

歴史一般

地質学・天文学等

↑データを供給

科学は現実界ではすべて技術に集約する。一方、全ての科学は、現実的な技術から、抽象的方向に、法則化を求めて進化する。

 

科学哲学の構造(この上に数学が存在)

現象学

 

 

「存在」の基本的な存在様式または普遍的カテゴリーを研究する。

規範科学

 

 

日常的世界及び科学の理念と規範を探求する。

 

美学

 

理念の科学。客観的に賛美に値するものそのものを探求する。現象学に依拠する。

 

倫理学

 

最高善を決定するのは美学に訴える。熟慮的行為の科学。

 

論理学

 

自己統制的、熟慮的思惟に関する理論。

 

 

思弁的文法学

記号に関する基礎的な一般理論。

 

 

批判的論理学

論理学プロパーの領域。

 

 

思弁的修辞学

現在の科学的方法論。

形而上学

 

 

「実在」の存在様式と原理を探求する。しっかりした論理学的議論に依拠する。

 

存在論

 

存在についての議論。1次性の形而上学。

 

宗教的形而上学

 

宗教観点による議論は、神と実在の関係で、2次性の形而上学となる。

 

物理的形而上学

 

物理的実在に関する議論。3次性の形而上学。

この下に特殊諸科学が存在する。

 

2.論理学の第一規則

「真理を学ぶために必要なことはただ一つしかなく、それは真なることを心から積極的に学ぼうとすることである。」このため「自分自身の現在の信念状態にたいする不満がある。」必要がある。現状に甘んじていては新しい真理を得ることはできない。

 

3.推論の実行のための3段階

 1.現状の前提条件を総括する

 2.推論ができるようにモデル化する 概念装置の構成

 3.不要言明を除去して演繹を行う  推論構造の決定

 

安定性が推論の基本条件、自己修復のできる演算等

 演繹でさえ自己修復機能がある

記号の3段階

 第1次性 その物自体の性質

 第2次性 2つの物だけの関係、記述

 第3次性 解釈が入る関係、推論