沼正三・天野哲夫ファンへ

はじめに

 こちらは、『家畜人ヤプー』の著者と代理人、天野哲夫さんを応援するサイトです。最近
刊行された江川達也によるコミック版が売れ行き好調なのも、この異端の作家の思想が
永遠に古びないテーマを抱えているからではないでしょうか? この7月には筑摩書房か
ら単行本未収録のエッセイや新たに書き起こされた三島論などを含む『マゾヒストMの遺
言』が刊行されました。さて、数年前、僕は、天野哲夫さんの『犬になった老人の死』(パ
ラダイム刊)という小説の編集を担当させていただいたことがあります。そのとき、彼か
ら、かつて雑誌に掲載され、単行本に収められていない文章を随分たくさんお借りして、
OCRでスキャンしたうえ、パソコン上にテキストとして保存しているのです。今後、このサ
イトでは現在では読むことが不可能な彼のテキストを少しづつ著者の許可を得て掲載す
る予定です。乞う、ご期待のほどを!

バースコミックス『家畜人ヤプー』
B6判並製 660円
『マゾヒストMの遺言』
本体価格: 2,300円
真なるもの、美なるものへ近づきたしと思えど、そはあまりに遠く怖
ろし。せめて贋なる服を見栄えよく着こなし、素知らぬ体に生きる他
に道なし―地を這い蹲りながら、欲望と権力と、そして歴史の深い
傷痕とを凝視し続けた最後の戦中派、諦念の遺言

「『家畜人ヤプー』について」
「9.11戦争」
「三島由紀夫論」他、
書き下ろし多数収録
クリックで
オンラインで購入できます。
⇒ Amazon

読書新聞に掲載された江川VS宮台対談を公開している
宮台真二のサイトへのリンク

朝日新聞、『マゾヒストMの遺言』書評へのリンク

幻の時代小説
『残酷な伝説』
をアップ!

現在手元に出典等、資料がないのですが、
これは天野さんがずいぶん以前に小説誌に発表された短編です。
中期の谷崎潤一郎を思わせる筆致をお楽しみください。

絶版文庫
水上勉『修験峡殺人事件』
の「沼正三」名義で書かれた
解説をアップ!

『家畜人ヤプー』、『ある夢想家の手帖から』以外に
沼正三名義で書かれた文章はほとんどありません。
沼正三が書いたとしかいいようがない特異な文体が味わえます。
これは昭和60年、沼正三名で書かれた幻の文庫解説です。
ちなみに天野哲夫名義では『異嗜食的作家論』(1973・芳賀書店)が
彼ならではの独自の視点から書かれた作家論です。
絶版ですが、ネット上の『日本の古本屋』で検索すれば
見つかることがあるようです。

幻の時代小説
隠密山峡伝黒い馬』
をアップ!

この作品は『残酷な伝説』と、ほぼ同時期に書かれた短編時代小説です。
沼正三はかつて、『家畜人ヤプー』の舞台であるイースを、
自分にとっては、逆ユートピアではなく、
マゾヒストにとっての真のユートピアだと語ったことがあります。
この短編の世界も、夢想家として宿命づけられたマゾヒストならではの、
マゾヒストがマゾヒストのために書いた、
夢の世界の物語だといえる作品でしょう。

なお公開にあたり、若干の注とルビ=( )内に示した漢字のヨミを付しました。

さて、以下に紹介する『独特老人』は、もうお読みでしょうか?
これだけ錚々たる老人のインタビュー集は他にありません。
読んでないなら、一度手にとってみてください。

『独特j老人』
後藤繁雄氏が天野哲夫さんはじめとする
「独特老人」に話を聞いたインタビュー集。
筑摩書房 \2,800(税別)
⇒ Amazon

著作リストへ

沼正三・天野哲夫氏の著作リスト
および
昔の本の表紙などを集めたギャラリーを追加しました。

スワップ誌に発表され、単行本未収録の連載
『異端の夫婦たち』
の連載開始!

1980年前後、スワップ誌『ホームトーク』に連載され、その後単行本未収録の作品