マンガ・ベンチマーク.7 「漫画アクション」双葉社 000328 No.13     地図へ  もどる

 
讃岐うどん わんこそば
『おさなづま』 あきやまひでき・森高夕次 85 70 こうゆうのがあるから雑誌を買う習慣をヤメられない。作家が村松ゆうきちとどんな関係があるか知らないが、その正当でポピュラーな継承者。ストーリーの組み立てはともかく、奇人のもっともらしく可笑しな行動のディティールを積み上げて一話を構成する。楽しいよお。
『S・L航太郎』 末田雄一郎・人見恵史 80 50 志の高さが鉱脈を掘りあてたという評価は変わらない。安易に人間関係や倫理を持ち出さずキャラの魅力さえ(結果的にか)捨てて、商売のしくみのおもしろさを伝える。人脈とか土下座とかネットワークとかで仕事が動いてるとおもってる人に教育的。
『俺のマイボール』 土田世紀 40 70 陰惨な新沼健二としての登場はトリハダたった。マンガ内幕ものなどでは、やや安めの図式もつかって意外に器用なのはわかってきたんですけど、表情のバリエーションは増えない。本作は少年と「未来のオレ」との交流で近年の意欲作。失ったホントの心なんてまとめちゃ、ヤだよ。
『キャラ者』 江口寿史 45 55 プックンも死神博士もかわいいね。『ドリーム職人』のぬいぐるみ・薄幸くんは理由なく動いてるし、もう「動かす人」(だっけ)への言及なんかどうでもいいからさ。かわいさだけで押していこう。あ「動かす人」って大江っぽい。
『やっちまったよ 一戸建て!!』 伊藤理佐 45 60 女だてらにって形容詞だけで世渡りしてるわけじゃない。アイディアがあるもの。露骨な模倣を見ることさえあった「お父さんだー」のネタとか。一戸建を頑張って買うあたり「イエ」が好きなんでしょう。ネタの源泉でもあるしね。
『ほっといてちょうだい』 いしいひさいち 15 80 常識人でも破滅しなくともスゴイ例。四コマ四発二頁連載ってフォーマットを見たいなあ。二発は文春などであるけど、四発はどっかでやってないでしょうかね。
『ブルースの錠』 ジョージ秋山 10 75 はい、はい。何やってもついて行きますよー。でも梅図かずおや永井豪はまだアグレッシブにやってらっしゃいます。
『漫歌』 相原コージ 30 55 スピリッツで死ぬ思いをしながら描いてる相原コージ。こっちは、連載当初はアタマにきたものだけど、すっかり普通の四コマになってしまった。面白くないけど、コンセプチュアルな作品はそうそうできるもんじゃないから、これで良いです。
『風前の灯』 いとう耐 40 45 『漫歌』の代原、相原のスタイルを踏まえつつ描いたアリとキリギリスの四コマ、良かった。力あるしうまいんだなあと思った。感情のキビに入ってスキマに住み込む力。どうすればはじけるんだろう…。ネックは絵柄かなあ。常識人だからかなあ。
『鎌倉ものがたり』 西岸良平 25 50 南信坊以前のガロの可能性の一つを、ほぼ一人で担いつづけている。ノスタルジーをベースにしてもかまわないです。このまま二十年は続けてください。
『新・ホステスNo.1』 郷力也・京野一郎 25 50 この絵が載ると失礼だけどきったない誌面になるんだけど、ある部分は上品だよねー。現代的な「闇」だの何だのに色目使わないからかね。濃密っつーんじゃないけど祝儀・不祝儀のときには頼りになる関係性というか。「お水の真実」なるインタビューコーナー付き。
『CURA/キュラ』 六田登 20 50 人の「仮面」はずすの好きなのね。「くくくっ、」とか言って本性を暴く。その指摘がはずれたりもする。須賀原洋行もこれくらいがんばればいいのに。すっかり"地"の作家として定着してしまってますがもう一花、独自の味があるからアタマの努力で行けますよね。
『トトの世界』 さそうあきら 5 55 こぎれいな世界描いてればいいのに…。前に行くってことは無残な絵を描くことじゃないでしょ。だからこの人は信用できないんだよなあ。
『幸せの時間』 国友やすゆき 40 20 下品を極めて柳沢きみおの領域に入っていくのでしょう。悪くないところもある。息子と同棲した少女が攻撃性を失ったエピソードなど、セリフがなければもっと良いものになった。まだ修行が足りなくてムカムカするんで心穏やかに読むことはできないですけどね。
『白い少年』 かい ともあき 15 40 『宮本から君へ』をやりたいのか『炎の転校生』をやりたいのか。もちろん独自の世界を作りたいんだろうけど。何にしろその二作より温度(=熱気・暑苦しい・むさくるしいなどの総合)が低い。才能はあるんだから期待している。
『クレヨンしんちゃん』 臼井儀人 5 40 『だらくや』良かったなあ。言わずもがなだが大人向けの「ホロリとさせる」は全然ダメ。(『ぱじ』参照)そのうえエキセントリックじゃない才能だから、子供に届くスタイルを継続・開発しつづけなければならない困難な道。ともかく小学生に響く作品を作ったのだから尊敬する。
ルパン三世 山上正月・モンキーパンチ 10 15 大丈夫かよって思ってたけど、大丈夫でしたねえ。もちろん柄は二回り小さいけど、モンキーパンチにない良さもある。
『馬なり1ハロン劇場』 よしだみほ 5 15 わかんねえんだけど、それは必ずしも私が教養がないせいだけじゃない気がする。私が読むべきものという前提に立てば、作者が捏造した内輪受けでは喜べないという評価になる。はい、その前提は間違ってますね。
『かりあげクン』 植田まさし 10 10 いや読んでるんだけどさ、何言えばいいのよ、これに。
『軍鶏』 たなか亜希夫・橋本以蔵 0 10 「アウトロー」とかの現代的解釈なんですよね。そう、いっけん普通の家庭に「闇」とか「病理」が潜んでるんですよね。そして暴力が救いにならないカタルシスをもたらす。さもしい精神だね。悪い見本としての『ボーダー』に免じて10点。
『元祖Dr.タイフーン』 かざま鋭二&堀井ひろし・高橋三千綱 0 5 体内に仕掛けられた爆弾が爆発して半身がちぎれてぼとり。そんなものはもともと無かったけど、私がかざま鋭二と高橋三千綱を信頼する可能性は、もうない。
『なんだって!?』 内山まもる・前田かずお 0 5 あー、この人が面白かったのっていつ、どの作品だったっけ。